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PHEV ブログ

アウトランダーPHEV乗りのブログです(自称 発売以来PHEVを最も長く乗り続けている男の1人)

日経ビジネスが「三菱 文句のつけようがない好決算」とべた褒め

株式会社の成績表が決算報告書です。
時として決算報告が非常に興味深い時があります。
2022年の三菱自動車の決算は、日経の記者にとっても
大変素晴らしく見える報告者だった様です。



厳しい原材料価格高騰の中で、三菱自動車(以下三菱自)は増収増益の決算を発表した。好業績と言っていいだろう。これに伴い前期(22年3月期)および前々期(21年3月期)と2期連続で無配となっていた1株あたり配当も5円付いた。ちなみに今期(24年3月期)の見通しでは2倍の10円を予想している。

三菱自動車2022年度決算報告

 この連載を読む人にとって配当はおそらく興味の対象ではないと思うし、筆者もこれまで記事化した記憶がない。が、しかし、株式会社が無配というのは明らかに健康な姿ではない。三菱自が配当できる状態に戻したのは、今回の決算にとってもある種象徴的な出来事だと言える。
 さて、いつものごとく、主要な数字から見ていこう。
 販売台数(カッコ内は対22年3月期、以下同):83万4000台(89.0%)
 売上高:2兆4581億円(+4192億円)
 営業利益:1905億円(+1032億円)
 営業利益率:7.7%(+3.4ポイント)
 当期純利益:1687億円(+947億円)

 台数こそ11%ほどダウンしているが、その他は全てプラス。どこからも文句の付かない見事な数字である。となれば、その成績をどうやって達成できたのかが興味の対象になる。


 左端の柱が前期(22年3月期)、右端が当該期(23年3月期)の利益を示している。三菱の資料では「台数」と「MIX/売価」(構成)を別々に出してくれているのはありがたい。これで見ても分かるように、「台数」がマイナスであるにもかかわらず「MIX/売価」で大きくプラスに持っていっている。

 言うまでもなく、売り上げは、台数×単価で決まる。「MIX/売価」が良いということは単価が高いということで、一般的には、顧客に「より上の車種」、あるいは「同一車種でも高いグレード」が売れたことを意味する。モデルチェンジ、値上げなどもまた「MIX/売価」の要素である。
 普通に考えれば、商品に対する顧客の納得度が高いからこそ財布のひもが緩むのであり、評価の高い商品を造っている証拠の一つになる。自動車メーカーとしてこれはビジネスの源泉部分なので、「MIX/売価」での大幅な利益増は非常に喜ばしい事態である。
三菱自動車2022年度決算報告

 また「販売費」も利益貢献面でプラスになっており、これは販売店への販売奨励金を節減できたということを意味する。これは前回述べたとおり三菱自に限らない話だが、部品不足で需要に見合う生産ができなかった結果、値引きをする必要がなくなったことが大きいはずだ。
 「販売台数」はメーカーにとって大事な指標であり、多いに越したことはないのだが、多すぎて販売に困り、結果として販売奨励金を積み増すくらいなら、クルマが多少足りないくらいの方が、むしろ売り上げも利益も伸びる可能性があることを当該期の三菱自動車の決算は示唆している。

もちろん「売るクルマが足りない」ことがプラスに寄与するスイートスポットはそう大きくない。「僅かに足りない」ことがおそらく重要で、そのレベルを維持するオペレーションが意識的にできるかどうかはなかなか怪しいところではある。余談だが、常時意図的に「不足」状態をつくり出すビジネスを継続している自動車メーカーは実在する。フェラーリである。

 さて、当該期決算の重要なポイントである「原材料価格」の動向が分かるのが、「販売費」の右隣の「資材費/輸送費」の項目である。マイナス751億円は、前期の営業利益に肉薄する大きな金額ではあるが、今回は柱の右から2つ目、為替差益の方がもっと大きい(プラス999億円)。当該期の期内においては、「MIX/売価」と「為替」の2項目で上げたプラスで大きくお釣りが来る。内容としても厳しい中で「資材費低減」で、しっかり333億円押し戻すなど、ちゃんと戦うべきところでは戦っていることが見て取れる。

研究開発費をきちんと増額
 「資材費/輸送費」の隣にある「研究開発費」はマイナス165億円。地味だが、こうやって回復に持ち込んだ局面できちんと「研究開発費」を増額している(利益にはマイナス)ことも高く評価すべきだ。これまで述べてきたとおり、メーカーのビジネスの基礎は商品の魅力であり、未来の魅力ある商品をつくり出す力はこの「研究開発費」にひもづくからだ。

 少し乱暴な言い方をすると、この利益変動要因の表で、マイナスであることをポジティブに評価すべき唯一の項目が「研究開発費」、と言うことも可能だろう。ただし、規模や設備に対する適切な金額というものも存在するので、とにかく多ければ良いというものでもない。
 「その他」の詳細を個別に見よう。「国内子会社損益」は、資本が入っている販売店からの持分法規定分のプラスだと思われる。つまり魅力的なクルマの販売によって販売店でも利益が上がっていることの状況証拠と見ることができる。

 「アフターセールス損益」のプラスは、ディーラーでのアフターパーツ販売の利益と思われる。仮に「用途を満たせるクルマならばなんでもいい」という買い物であれば、顧客はアフターパーツに強く関心を持たないと考えられる。クルマを買う、あるいは点検などでサービス入庫した際に、アフターパーツの追加購入をしたくなるということは、それだけ商品に強い興味を持っていると見ることができるだろう。「品質関連費用 他」はいわゆるリコール対策費のこと。これがプラスに出ているということは、製品が前期比で安定し、不具合が発生しにくくなったことを意味する。

 なんというか、これだけ多くの指標がポジティブを示す決算も珍しい

 さて、この図の最後は「為替」だ。通貨別に見ると、タイバーツで負け越している以外は、全通貨で差益が出ている。為替は差益も差損もしょせんは運のもの。原則的には経営努力でどうこうなるものではない。特に対米ドル、豪ドルで大きいということは、レート差もさることながら、比較的売上高が大きいエリアで為替レートの幸運に恵まれたということになる。さて、では当該期のこの好成績を受けて、三菱自自身は今期(2024年3月期)の見通しをどう見ているかを見ていこう。
三菱自動車2022年度決算報告

 販売台数(カッコ内は対23年3月期、以下同):91万7000台(110.0%)
 売上高:2兆7000億円(+2419億円)
 営業利益:1500億円(-405億円)
 営業利益率:5.6%(-2.1ポイント)
 当期純利益:1000億円(-687億円)

 この数字から、三菱自がどう考えているかを想像していく。まず、現在の商品と追加リリースする商品に自信を持っており、台数を積み増していける、と考えている。それによって売上高が増大する。
 一方で、為替は当該期の極端な円安が是正方向へ動き、円高に振れる結果差損が発生する。これによって「営業利益」「利益率」「当期純利益」はダウンを見込んでいる。

 ではどの地域で販売台数の伸びを期待しているのか。10万台以上のマーケットで見てみると、ASEAN(アセアン、東南アジア諸国連合)と日本と北米である。中国は経済のファンダメンタルズを見ると期待しないのが妥当。北米もそういう節があるが、それを打ち消すだけの投入商品があれば、もともとの台数が大きくないだけにクリアできるかもしれない。


 個別の地域での計画はどうなっているかを見てみる。まずは日本だ。日本では登録車はマイナスだが、軽でプラスを見込む。当該期に売れたeKクロスEVに加えて、デリカミニの新車効果を見込んでいると思われる。この戦略に特に矛盾はない。
 ボリュームゾーンでもあり、最重要の中でも特に大事なASEANはどうか。23年から25年にかけての新商品投入マップを見渡してみると、現在タイで生産されているピックアップトラックのトライトンがフルモデルチェンジするのが大きい。併せて日本で一度生産中止になった軽商用EVのミニキャブMiEVがASEANで再投入される。確かにASEAN向けは充実している。

 残るは北米だが、ここの主役はおそらくアウトランダー。現地の充電事情に鑑みつつ、販売する全車の平均燃費を対象とする「CAFE規制」に対応するためにPHEV(プラグインハイブリッド車)モデルを追加する。またルノー日産との協業によるBEV(バッテリーEV)のほか、HEV(ハイブリッド車)の投入も計画されているようなので、計画との大きな矛盾は感じない。
三菱自動車2022年度決算報告

 ということで、総評を。三菱自動車は厳しい時期を脱したが、現状ではまだまだ商品バリエーションの層が薄く、1車種ごとへの依存率が高いところが気がかりだ。しかし事業計画的には、まさにそこへ投入する新型車が用意されており、それらの投入、販売がうまくいけば当面順調な成長が望めそうに見える
 もちろん景気も経済も水物なので、常に上振れ、下振れのリスクはある。ただ少なくとも三菱自動車側の構えはかなり良い形になった、と言えそうだ。

➡□元記事に



文句のつけようのない決算との事ですが、
素人目から見ても決算報告に企業の活動が出てしまうので
「非常に怖いな」そして「ある意味では面白いな」と思いました。
 ⇒以下は小生の考察です。

①大幅に増収増益となったのですが、
 売上アップは台数減、逆に高い車が売れたのでアップになったとの事です。
 ⇒これは三菱空前の高級車アウトランダーPHEV効果や、軽のekクロスEVシフト、
  アセアンで売れた車(エクスパンダー)の単価アップ等が想像できます。
②販促費の削減で利益貢献
 ⇒上記の人気車は、安売りしないでも売れるので売値あたりの値引き額が
  少なく済みます。
  銘柄を指定して買われる方が多いので、過去の値引き合戦から脱した様ですね。
③為替が大きく利益に貢献
 ⇒三菱は今回輸出時の為替で大きく利益を出しました。
  原材料では円安がマイナスに働きましたが、北米への輸出などで
  大幅にこれを上回る為替差利益を出しています。流石グローバル企業です。
④地味だが出た利益を研究開発費の積み増しに回している。
 ⇒将来の電動車両の開発に回しているのは期待できますね!。
⑤国内子会社損益もプラス。ディラー販売店も利益が出ている。
 ⇒アウトランダーPHEVが売れる方が、軽自動車を売るよりディラーさんは
  どう考えても儲かっている様に思います。救世主ですね。
⑥アフターセールス損益もプラス。ディラーのアフターパーツセールスもプラス。
 ⇒これもアウトランダーPHEV効果ではないかと思われます。
  人気車の方がオプションも売れるのは当然です。
  三菱純正アウトドアグッズなどを強化した事も功を奏したかも。
⑦結果 これだけ多くの指標がポジティブを示す決算も珍しい。という記者のコメントに繋がっています。

⑧2023年度も中国の事業の厳しさはあるものの、
 日本へデリカミニ、アセアンに新型トライトン、北米にアウトランダーPHEV
 が投入されるので事業利益の拡大が期待されるとの事
 ⇒増配も続けられるといいですね。

一番厳しい時を脱したかに見える三菱、結局お客様が乗りたくなる
良いクルマを誠実に作ることが事業利益につながる様に思います。
是非頑張って欲しいものです。



三菱自動車 2023年3月 2022年度決算報告

➡︎□三菱決算第一報、中国のアウトランダー生産停止の特損を売上でカバー



中国BYD 宋 PHEV

➡︎□日本メーカーにとって中国事業難しすぎる!とグローバル舵取り超高難易度時代について


中国 新型アウトランダー 「広汽三菱」48Vマイルドハイブリッド

➡︎□好調アウトランダーも中国では大誤算で減損

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「人とくるまのテクノロジー展2023」での“三菱自動車らしさ”を構成する技術紹介に注目

毎年、開催れている「人とくるまのテクノロジー展」に
今年も三菱が出展しました。
(横浜開催は28日で終了)
今年はトライトン(現行)のラリー車が展示された様ですが、
今日はここに展示された「三菱四輪制御技術の進化」という資料が
興味深いので紹介します。



神奈川県横浜市のパシフィコ横浜で、自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展 2023 YOKOHAMA」が5月24日~26日の会期で開催。(終了)
 三菱自動車工業ブースでは、2022年のアジアクロスカントリーラリーで優勝した「トライトン」(レプリカ)を展示するとともに、「電動化技術」「四輪制御技術」「耐久信頼性技術」「快適性技術」「安全技術」という5項目の技術開発の方向性を技術ポスターで紹介している。

三菱 人とクルマのテクノロジー展2023


 同社は3月に2023年~2025年にかけての新中期経営計画「Challenge 2025」を発表。Challenge 2025における主要な3つの挑戦として「絶対的安定収益基盤の確立・強化」「カーボンニュートラル対応促進」「デジタル化推進・新ビジネス領域への進出」の3点を掲げている。

 安定収益基盤確立に向けた挑戦としては世界市場を3つに分類し、各地域の役割を明確化した上で収益基盤の確立強化を図る。カーボンニュートラル対応の促進では、新中期経営計画以降の電動化加速フェーズに向けた電動車開発とアライアンスとの連携力強化に取り組む。デジタル化推進と新事業への取り組みについては社内ITインフラの刷新、デジタル人材育成など社内基盤整備を進めつつ、エネルギーマネジメントや廃バッテリの利活用、車両データ外販といった自動車メーカーならではの新ビジネス基盤を整備するという。

 また、ユーザーに三菱自動車の商品を選んでもらうためには「三菱自動車らしさ」を磨きあげ、マーケットに適切な形で訴求し、ユーザーに理解と共感をしてもらう必要があるとしており、そこで三菱自動車らしさを「『環境×安全・安心・快適』を実現する技術に裏付けられた信頼感により『冒険心』を呼び覚ます心豊かなモビリティライフをお客さまに提供すること」と定義。今後の導入する商品はこの「三菱自動車らしさ」を具現化し、ユーザーの期待に応えるべく開発を進めていくと説明している。

 この「三菱自動車らしさ」の構成技術として「電動化技術」「四輪制御技術」「耐久信頼性技術」「快適性技術」を掲げており、人とくるまのテクノロジー展 2023 YOKOHAMAの会場ではこれに「安全技術」も加えて紹介を行なっている。
➡□元記事に




昨年は発売されたばかりの新型アウトランダーPHEVのパワートレインのCGが公開されたのですが、
今回はパネル展示になった様です。
以下にそのうちの興味深い資料を紹介します。
三菱 人とクルマのテクノロジー展2023 三菱四輪制御技術の進化
こちらが三菱四輪制御技術の進化という展示資料です。
左に上記にある様な三菱の思いや、四駆技術の進化ヒストリーが書いてあります。
注目は右ページなので以下に拡大します。

三菱 人とクルマのテクノロジー展2023 三菱四輪制御技術の進化
先ずは1電動化によるSーAWCの進化という資料です。
左にメカ機能SーAWCの限界と書かれていて、ランエボで完成領域に
達した①前後輪間駆動力配分②左右輪間トルクベタリング③4輪ブレーキ力
のコントロールですが、図の様に斜め方向の直線上に固定配分することしか
できません。
しかし右の電動SーAWCはドライブシャフトレス、モーターの制御で、
全領域で自由自在の制御が可能(可能性領域)と示されています。
下にはモーターの高出力化で制御領域が大幅に増えたアウトランダーPHEV GN0W
の成果が記されています。
今後、モーター数の増加(最後は4モーター化か)、制御技術の進化で
自由自在の制御が期待できますね。本当に楽しみです。


三菱 人とクルマのテクノロジー展2023 三菱四輪制御技術の進化
次の資料は、センシング技術によるSーAWCの進化という資料です。
これは今まであまり見たことの無い内容です。
現状は、タイヤがスリップするので車体速度と車輪速度の間に誤差が生じます。
それを推定車体速度と設定してスリップを制御しているとの事です。
しかし近年のクルマにはAIDASの様な様々なセンサーが搭載されています。
今後は自動運転などでこのデータを自動車会社が使うことができる様です。
これにAIによるディープラーニングと機械学習を組み合わすことで更に
高度なSーAWC技術に磨き上げることが可能としています。

非常に興味深いですね。
今まではサーキットやラリー会場で必死にデータ蓄積したり、
手作業での調整を行なっていた制御プログラムの最適化が瞬時にしかもAIで
行えるということですね。

こちらにも期待しましょう。
しかし、実際には機械に人間が乗って、実際の道路で走ってSーAWCの効果を
「楽しい、安心、気持ちいい」と感じるかどうかです。
三菱にはここを磨き上げて欲しいです。
テスラ、BYDなどの新興メーカーには絶対作れない運転フィールを実現してくださいね!
楽しみに待っています。


三菱ランエボからアウトランダーPHEVへの系譜

➡︎□ベストカーに掲載の三菱四輪駆動進化論

新型アウトランダーPHEV GN0W 人とクルマのテクノロジー展 技術説明3D
新型アウトランダーPHEV GN0W 人とクルマのテクノロジー展 技術説明3D

➡︎□人とクルマのテクノロジー展2022でのアウトランダーPHEVのパワートレインCG


➡︎□人とクルマのテクノロジー展2021での三菱3モーターへの期待
三菱PHEV EV・パワートレイン技術開発本部 澤瀬薫氏百瀬信夫氏

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大前研一氏はアウトランダーPHEVオーナー!しかし、、

経営コンサルタントとして有名な大前研一氏が、
自身の「大前研一のニュース時評」というコラムの中で、
アウトランダーPHEVオーナーである事を記しています。



三菱自動車はリコール隠しが発覚して経営に大打撃を受けた後、日産自動車が筆頭株主となって、「ルノー・日産・三菱アライアンス」を構成したものの、ルノーに引きずり回されて大変な時期もあった。三菱商事の持分法適用関連会社にもなった。いろいろあったが、ようやく史上最高の利益を出したわけ。

原材料や物流費の高騰や、生産停止中のロシア事業で特別損失を計上した一方、北米やASEAN(東南アジア諸国連合)加盟国、豪州ニュージーランドで大きな利益を出した。アフリカや中南米も強い。ただ、欧州や中国ではほとんど利益は出ておらず、日本は赤字で「あきませんなあ」という状況だ。
アウトランダーPHEV 道に縛られる

北米で好調なSUV(スポーツ用多目的車)の「アウトランダー」は、私も所持している。今まではパジェロに何台か乗っているが三菱のSUVは泥沼や砂地では圧倒的に優れている。さすがパリ・ダカール・ラリーで鍛えられているだけのことはある。乗り心地は非常にいいし、運転もしやすい。さすがは三菱、いい車だ。


ただ問題がある。クルマは普段、軽井沢の別荘に置いていてめったに乗らない。そこで問題が生じた。アウトランダーはプラグインハイブリッドEVシステム搭載のPHEV(充電可能なハイブリッド車)で、EV(電気自動車)の要素が半分ある。

三菱 新型アウトランダーPHEV 駆動用バッテリー エンビジョンaescジャパン製


ところが実はエンジンを起動するバッテリーが小さくて、電圧もEVとはかなり違う。かなり乗り回してバッテリーを常に充電していなくてはいけない。つまり、毎日乗るということが前提のクルマのように思えた。そうでないとエンジンをかけるのに苦労する。

私は「24時間365日いつでもどこでも救援要請があればすぐに出動」のJAF(日本自動車連盟)のロードサービスのお世話になった。呼んだらすぐ来てくれるJAFはありがたかったが、何度も呼ぶわけにもいかない。ということで私としては勉強になった。

もちろん、トヨタの「ランドクルーザー」も所有したことがあるが、私のよく行く長野県や熱海では若干ずうたいのデカさが気になることがあった。狭い道と急勾配が多い熱海ではトヨタのCH―Rが最適だ
➡︎□元記事に



ちなみに大前研一氏とは、、wikiより


大前 研一(おおまえ けんいち、1943年2月21日 - )は、日本の経営コンサルタント、起業家。
1943年2月21日(80歳)
大前研一氏

日本の旗 日本福岡県若松市(現北九州市)
出身校
神奈川県立横浜翠嵐高等学校 早稲田大学 東京工業大学 マサチューセッツ工科大学
職業
経営戦略コンサルタント 起業家
ビジネス・ブレークスルー大学学長
マサチューセッツ工科大学博士。マッキンゼー日本支社長を経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校公共政策大学院教授やスタンフォード大学経営大学院客員教授を歴任。
現在、ビジネス・ブレークスルー大学学長[1]、韓国梨花女子大学国際大学院名誉教授[1]、高麗大学名誉客員教授[1]、(株)大前・アンド・アソシエーツ創業者兼取締役[1]、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長[1]等を務める


経営コンサルタントとしてビジネスに通じた大前研一氏が、
三菱の好決算ニュースを見て、自身がアウトランダーPHEVオーナー
である事を明かしたわけですが、
残念ながら別荘に置いてあって滅多にパワーがオンにならないので、
補機バッテリーが上がってJAFのお世話になったという事。

通電さえされれば、駆動用バッテリーから常に補機バッテリーに充電が行われるので、
非常にバッテリー上がりのリスクが少ないクルマとも言えるアウトランダーPHEVですが、
流石に大前氏の乗り方では厳しかった様です。

それにしても別荘にいる時だけのために、軽井沢にアウトランダーPHEV
熱海にトヨタCーHRとは何とも贅沢。
流石お金持ち。著書の印税が多いのでは?と想像してしまいます。



HV EV PHEV 補機用12Vバッテリー

➡︎PHEVの補機バッテリーについて


リチウムイオン電池のセルバランス

➡︎□アウトランダーPHEVのバッテリー寿命を伸ばすには&バッテリーが劣化する人の特徴について


三菱新型アウトランダーPHEV実車Mitsubishi outlander phev 2021 BOSEスピーカーシステム

➡︎□アウトランダーPHEV GN0Wは、フロントボンネット内には補機バッテリーはのっていない

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トリプルモーター採用の電動ハマーは、カニ歩き走行可能

世界の大手自動車会社が作る電動車両で、
実用車ではほぼ最初と言って良いと思う
トリプルモーターが実装されたクルマがGMから登場間際です。
(ベンチャーでは米リヴィアンが4基のせたクアッドモーターを採用済)
それがハマーEVピックアップです。




GMGMCブランドは4月21日、電動ピックアップトラック『ハマーEVピックアップ』(GMC HUMMER EV Pickup)の2023年モデルを米国で発表した。
ハマー トラックEV トリプルモーターカニ歩き

およそ10年ぶりに復活したハマーは、GMCブランドのEVピックアップトラックだ。パワフルなEVパワートレインを搭載する高性能ピックアップトラックになる


◆スポーティでオンロード志向の「3X」グレードを設定

2023年モデルのハマーEVピックアップは、「3X」グレードを設定する。3Xには、22インチのホイールと35インチのオールテレーンタイヤを標準装備し、よりスポーティかつオンロード志向のドライビングダイナミクスを実現した、と自負する。3Xは1回の充電で、最大およそ570kmの航続を可能にしている。
ハマー トラックEV トリプルモーターカニ歩き

3Xには、オフロード向けの「エクストリーム・オフロード・パッケージ」を用意した。このパッケージには、アンダーボディカメラ、スキッドプレート、アシストステップ内蔵のロッカープロテクター、18インチホイール、35インチマッドテレーンタイヤをセットした。1回の充電での航続は、最大およそ530kmとなる予定だ。

3Xには、フロント1、リア2の合計3モーター+4WDの「e4WD」システムを搭載する。このシステムは、トルクベクタリング機能を備えており、最大出力1000hp、最大トルク1590kgmを獲得する。0~96km/h加速は、およそ3秒の性能を可能にしている。

◆最上位グレードの「エディション1」も継続設定

2023年モデルのハマーEVピックアップには、最上位グレードの「エディション1」も継続設定される。エディション1にも、3X同様、3モーター+4WDのe4WDシステムを搭載する。このシステムは、トルクベクタリング機能を備えており、最大出力1000hp、最大トルク1590kgmを発生する。0~96km/h加速は、およそ3秒で駆け抜ける。

0~96km/h加速およそ3秒の性能に貢献しているのが、「Watts to Freedom」と呼ばれるハマー独自のローンチコントロールモードだ。Watts to Freedomモードを選択することにより、EVパワートレインシステムの1000hpのパワーをフル活用し、加速するという。

Watts to Freedomの準備段階では、インタラクティブコントロール、BOSE製スピーカーからのユニークなサウンド、アニメーション画面などにより「カウントダウン」の感覚をドライバーに伝える。走行安定性を高めるために、車高もおよそ50mm下がる。
ハマー トラックEV トリプルモーターカニ歩き

◆800ボルトのDC急速充電に対応

ハマーEVピックアップは、GMの新世代EVパワートレインの「アルティウム・ドライブ」をベースにした最初のモデルだ。中でも、「アルティウム・バッテリー」は、大容量のパウチ型セルをバッテリーパック内で垂直にも水平にも積み重ねることができる方式を採用した。

これにより、エンジニアは各車両のデザインに応じて、バッテリーの蓄電容量やレイアウトを最適化することができるという。アルティウム・バッテリーの蓄電容量は、50~200kWhと幅広い。

バッテリーの充電は、800ボルトのDC急速充電に対応する。出力350kWのDC急速充電ステーションを利用すれば、160km走行分のバッテリー容量を、およそ10分で充電することができる。
ハマー トラックEV トリプルモーターカニ歩き

◆「カニ歩き」で移動できる4輪ステアリングシステム
ハマー トラックEV トリプルモーターカニ歩き

ハマーEVピックアップには、「クラブウォーク」と呼ばれるモードが用意される。カニは英語で「クラブ」。クラブウォーク(カニ歩き)は、4輪ステアリングシステムによって、最小回転半径を短くする技術となる。
ハマー トラックEV トリプルモーターカニ歩き

また、セグメントをリードする「エクストラクトモード」を備えたアダプティブエアサスペンションも、オプションで選択できる。
➡︎□元記事に



GMは、三菱の10倍位以上の超大型バッテリー「アルティウム」を開発しているので、
バッテリーの大きさや、パワーに関しては今更あまり驚きません。

今回個人的に一番衝撃だったのは前1後2のトリプルモーターを実装してきた事です。
これは実用車両としてはかなり画期的です。

その場で回転するタンクターン(以下のリンクに写真あり)はできない様ですが、
動画を見ると本当にカニ歩き走行ができています・
これは、大型車両がオフロードでの走行性能を上げるのに効果的だと思われます。
(例えば悪路でのスタックからの脱出時など)
更には都市部での縦列駐車時などにも便利かもしれませんね。

ベンチャー企業のリヴィアンが、電動トラックで実現してきたのと、
テスラが発売を予定しているサイバートラックにはもしかしたらモーターの多いスペックも
想定されるから対抗策だと思います。
電動車両の多モーター化は、メリットが多くスペース上の制約が少ないトラックから
進化するのかもしれません。
三菱はトライトンの電動車両を計画中ですが、乗り遅れない様にしないといけませんね。






キャデラック 新型xt4

➡︎□キャデラックの電動SUV、アウトランダー似の新型XT4


GM キャデラックlyriq リリック

➡︎□搭載電池最大は新型アウトランダーPHEVの10倍にもGMアルティウム バッテリーシステム

リヴィアン R1T タンクターン


➡︎□リヴィアンのクアッドモーターによるタンクターンと三菱追撃のイメージ

三菱マイテックコンセプト ガスタービンエンジン搭載PHEV

➡︎◻︎ガスタービンエンジン搭載PHEV 三菱マイテックコンセプトについて既述

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EV航続707km!!フィスカーの電動SUV『オーシャン』、遂に発売!予約と受注が好調

小生2019年から注目してきたEVベンチャーがあります。
ヘンリーフィスカー氏によるフィスカー社の初市販車「オーシャン」です。
4年の歳月を経て遂に発売とのことです。





フィスカーは5月9日、新型電動SUV『オーシャン』(Fisker Ocean)の予約と受注の台数が、全世界でおよそ6万5000台に到達した、と発表した。
フィスカー オーシャンEV

◆707kmの航続は欧州で販売されているフルEVのSUVの中で最長

オーシャンはフィスカー初の電動SUVだ。オーシャンの欧州仕様車には、20インチホイールとタイヤを標準装備する。この場合の航続は、最大707km(WLTPサイクル)。オプションの 22インチホイールとタイヤを装着した場合でも、航続は700kmを超えることから、オーシャンが、現在ヨーロッパで販売されているフルEVのSUV の中で、最長の航続になるという。
フィスカー オーシャンEV

バッテリー、モーター、ブレーキ、タイヤのエンジニアリングのおかげで、大径の22インチタイヤを取り付けても、標準の20インチタイヤと比較して、WLTPサイクルの航続への影響が最小限に抑えられるという。さらに、オーシャンのホイールアーチライニングとアンダーボディの空力設計により、空気の流れが最適化され、車両のパフォーマンスとドライビングエクスペリエンスがさらに向上している、と自負する。

オーシャンには、「エクストリーム」、「ウルトラ」、「スポーツ」の3グレードを基本に、発売記念限定車の「ワン」も用意する。すでに一部のグレードは、複数の市場で完売しているという。

◆550hpツインモーター搭載の「エクストリーム」
オーシャンには、マグナが新開発した「FM29」と呼ばれるプラットフォームを採用する。この新世代のプラットフォームからは、さらに2車種の新型フィスカーモデルが、登場する予定だ。
フィスカー オーシャンEV

オーシャンには、シングルモーターのスポーツや、ツインモーターのウルトラ、エクストリーム、発売記念限定モデルのワンなどのグレードが設定される。シングルモーターのスポーツの場合、最大出力は275hpを発生する。0~96km/h加速は6.9秒だ。

ツインモーターでAWDのウルトラは、最大出力が540hpで0~96km/h加速は3.9秒だ。同じくツインモーターでAWDのエクストリームは、最大出力が550hpとなり、0~96km/h加速を3.6秒で駆け抜ける。
フィスカー オーシャンEV

◆17.1インチの高解像度ディスプレイ搭載

スポーツには、「アースドライブモード」と「ファンドライブモード」がある。ウルトラとエクストリームには、「ハイパーモード」が追加される。エクストリームとワンには、「オフロードモード」が用意される。パフォーマンスと安全性を強化するために、スマートトラクショントルクベクタリングシステムが採用されている。

新開発のセンタースクリーンとUI(ユーザーインターフェイス)を採用する。ダッシュボードの中央には、17.1インチの高解像度「Revolve4」ディスプレイを配置した。通常走行時には「ポートレートコントロールモード」表示となり、停止時には「ランドスケープハリウッドモード」表示に変更できる。

このランドスケープハリウッドモードは、プレミアムオーディオのオプションと組み合わせて、前席と後席の乗員に没入型の視聴体験を提供するという。オーシャンは、無線アップデートによって、その機能を向上させることができる、としている。
➡□元記事に
➡□関連記事に



最初のコンセプトモデルほぼそのまんまで発売されました(この辺がEVっぽい)
中身はかつてアップルカーを製造するのでは?ともうわさされた、「EV界の鴻海」
ともいわれる「マグナ」社が作っていると思われます。
MAGNA マグナ EV OEM生産 フランククラインCEO SONY VISIONS


「ガソリンエンジンの車よりEVは開発が簡単なため新しい企業が参入しやすい。アイデアを持ってきてくれれば、マグナが開発の段階から生産までワンストップで手助けする。現在の業界のトレンドをみると、すべてがEVにシフトしている。多くの新規参入企業からアプローチを受けており、我々の開発の40~50%もEVの分野だ」
マグナはこれまでに10社、30モデル、累計370万台の車を生産した。独メルセデス・ベンツの高級多目的スポーツ車(SUV)「Gクラス」、独BMWのセダン「5シリーズ」、トヨタ自動車のスポーツ車「GRスープラ」などだ。
ソニーのコンセプトEV「VISION-S(ビジョンS)」の製造を受託し、最近は一部報道で、アップルが参入を検討しているEVの提携先の候補として取り沙汰された。


とにもかくにもカッコいいSUV BEVでEV航続距離が707㎞というのが驚きです。
個人的には内装のハニカム型に光るLED照明が、フューチャー感があって素敵だと思います。
こういうクルマがでてくると、日本企業もうかうかしていられませんね。




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