
長年、パジェロの生産を担ってきた、三菱子会社岐阜の「パジェロ製造」の工場が、
大王製紙に売却されることになりました。
三菱自動車が生産子会社パジェロ製造(岐阜県坂祝町)の工場を大王製紙に売却する。売却額は土地と建物をあわせて40億円前後。三菱自は販売の低迷で同工場を2021年に閉鎖しており、売却で構造改革は区切りを迎える。大王製紙は取得する建物を活用し、新型コロナウイルス禍で需要が増えた衛生用紙などの増産体制を整える。

週内にも発表する。土壌調査などを経て、23年3月期中に大王製紙に引き渡す予定だ。三菱自は売却益を23年3月期に計上する。同工場ではかつて人気だった多目的スポーツ車(SUV)「パジェロ」などを生産していたが、21年8月末ですべての生産を終えた。同社の国内工場の閉鎖は01年の大江工場(名古屋市)以来、約20年ぶり。
パジェロ製造は国内に3拠点あった三菱自の完成車工場の1つ。1943年に航空機部品を手がける東洋航機として創業し、三菱自の出資後の82年にパジェロの生産を始めた。最盛期には年間17万台を生産したが、その後のパジェロの人気低迷で同工場の稼働は低下。パジェロ製造全体の生産台数は20年3月期に6万3千台とピークの4割にとどまった。

日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告が三菱自会長を兼ねて欧米などで拡大戦略を進めた結果、三菱自の20年3月期の固定費は16年3月期から3割増え、利益を圧迫した。半導体不足の影響で22年3月期の国内生産は40万台強と、コロナ前の20年3月期比で3割以上減る見通し。国内生産は岡崎製作所(愛知県岡崎市)と水島製作所(岡山県倉敷市)の2工場に集約されるが、両工場でも62万台の生産能力がある。
工場売却で国内の構造改革は区切りを迎える。20年7月発表の中期経営計画では工場閉鎖や間接人員の削減などで20年3月期比で固定費を2割減らすと掲げた。21年に国内の希望退職で約650人の人員を削減した。固定費や販売費の削減目標は前倒しで達成し、22年3月期の連結最終損益は500億円の黒字と3期ぶりに黒字転換する見込み。
今後は電気自動車(EV)など電動車の増産体制を整える。80億円を投じて水島製作所の設備を刷新し、5月にも日産と共同開発する軽自動車のEVを生産する。

岐阜県や坂祝町は地域の雇用維持のため、製造業への売却を三菱自に要望していた。パジェロ製造で働いていた約1000人の従業員は3割が岡崎製作所など三菱自の中で移籍し、3割は近隣企業などに再就職した。250人強は希望退職した。大王製紙の新工場に就職を希望する人もいるもようだ。

大王製紙は取得した建物を使い、ティッシュやトイレ紙などの衛生用紙を生産する見通しだ。新工場が稼働すれば、18年に竣工した川之江工場(愛媛県四国中央市)以来となる。三菱自動車から取得する坂祝町の土地は、21年に衛生用紙の生産能力を増強した可児工場(岐阜県可児市)に近く、物流などの面でシナジーが生まれやすい。
➡□元記事に
鉄と各種メカトロニクスの塊のパジェロの工場が、家庭の消耗品「エリエールティッシュ」工場に
なるというのは、非常に極端で、ある意味何とも時代を反映しているなあと思いました。
調べてみたところ、デジタル化により新聞紙などの印刷用紙の国内市場は落ちているようですが、
家庭用紙の市場は伸びているようです。
しかも岐阜県は、古くから紙の生産が盛んで、一大紙生産地帯で地の利があるあることから、今回の
買収が決まった様です。
なんとなく三菱オーナーとしては寂しい気がしますが、体質がスリムになった三菱が、
集中して電動車両開発に注力できるならば良い事だと思います。

➡□パジェロ製造78年の歴史に幕

➡□パジェロ製造閉鎖検討2020年既述

→■パジェロ製造閉鎖公式通達

➡︎◻︎三菱パジェロ販売(岐阜)でアウトランダーPHEV生産へ

➡︎◻︎2015年11月〜岐阜県産アウトランダー出荷開始


➡︎◻︎こうなると怪しくなるパジェロPHEVで復活説

➡︎◻︎パジェロ37年栄光の軌跡に幕
大王製紙に売却されることになりました。
三菱自動車が生産子会社パジェロ製造(岐阜県坂祝町)の工場を大王製紙に売却する。売却額は土地と建物をあわせて40億円前後。三菱自は販売の低迷で同工場を2021年に閉鎖しており、売却で構造改革は区切りを迎える。大王製紙は取得する建物を活用し、新型コロナウイルス禍で需要が増えた衛生用紙などの増産体制を整える。

週内にも発表する。土壌調査などを経て、23年3月期中に大王製紙に引き渡す予定だ。三菱自は売却益を23年3月期に計上する。同工場ではかつて人気だった多目的スポーツ車(SUV)「パジェロ」などを生産していたが、21年8月末ですべての生産を終えた。同社の国内工場の閉鎖は01年の大江工場(名古屋市)以来、約20年ぶり。
パジェロ製造は国内に3拠点あった三菱自の完成車工場の1つ。1943年に航空機部品を手がける東洋航機として創業し、三菱自の出資後の82年にパジェロの生産を始めた。最盛期には年間17万台を生産したが、その後のパジェロの人気低迷で同工場の稼働は低下。パジェロ製造全体の生産台数は20年3月期に6万3千台とピークの4割にとどまった。

日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告が三菱自会長を兼ねて欧米などで拡大戦略を進めた結果、三菱自の20年3月期の固定費は16年3月期から3割増え、利益を圧迫した。半導体不足の影響で22年3月期の国内生産は40万台強と、コロナ前の20年3月期比で3割以上減る見通し。国内生産は岡崎製作所(愛知県岡崎市)と水島製作所(岡山県倉敷市)の2工場に集約されるが、両工場でも62万台の生産能力がある。
工場売却で国内の構造改革は区切りを迎える。20年7月発表の中期経営計画では工場閉鎖や間接人員の削減などで20年3月期比で固定費を2割減らすと掲げた。21年に国内の希望退職で約650人の人員を削減した。固定費や販売費の削減目標は前倒しで達成し、22年3月期の連結最終損益は500億円の黒字と3期ぶりに黒字転換する見込み。
今後は電気自動車(EV)など電動車の増産体制を整える。80億円を投じて水島製作所の設備を刷新し、5月にも日産と共同開発する軽自動車のEVを生産する。

岐阜県や坂祝町は地域の雇用維持のため、製造業への売却を三菱自に要望していた。パジェロ製造で働いていた約1000人の従業員は3割が岡崎製作所など三菱自の中で移籍し、3割は近隣企業などに再就職した。250人強は希望退職した。大王製紙の新工場に就職を希望する人もいるもようだ。

大王製紙は取得した建物を使い、ティッシュやトイレ紙などの衛生用紙を生産する見通しだ。新工場が稼働すれば、18年に竣工した川之江工場(愛媛県四国中央市)以来となる。三菱自動車から取得する坂祝町の土地は、21年に衛生用紙の生産能力を増強した可児工場(岐阜県可児市)に近く、物流などの面でシナジーが生まれやすい。
➡□元記事に
鉄と各種メカトロニクスの塊のパジェロの工場が、家庭の消耗品「エリエールティッシュ」工場に
なるというのは、非常に極端で、ある意味何とも時代を反映しているなあと思いました。
調べてみたところ、デジタル化により新聞紙などの印刷用紙の国内市場は落ちているようですが、
家庭用紙の市場は伸びているようです。
しかも岐阜県は、古くから紙の生産が盛んで、一大紙生産地帯で地の利があるあることから、今回の
買収が決まった様です。
なんとなく三菱オーナーとしては寂しい気がしますが、体質がスリムになった三菱が、
集中して電動車両開発に注力できるならば良い事だと思います。

➡□パジェロ製造78年の歴史に幕

➡□パジェロ製造閉鎖検討2020年既述

→■パジェロ製造閉鎖公式通達

➡︎◻︎三菱パジェロ販売(岐阜)でアウトランダーPHEV生産へ

➡︎◻︎2015年11月〜岐阜県産アウトランダー出荷開始


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