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PHEV ブログ

アウトランダーPHEV乗りのブログです(自称 発売以来PHEVを最も長く乗り続けている男の1人)

三菱「アウトランダー」がオーストラリアグッドデザイン賞2022を受賞

クルマの性能は勿論、今回の新型アウトランダーは、
デザインでも世界から高い評価を受けています。



 三菱自動車工業は9月20日、「アウトランダー」がオーストラリアグッドデザイン賞2022をプロダクトデザイン(自動車・輸送機器)分野で受賞したことを発表した。
三菱アウトランダー オーストラリアデザインアワード2022受賞

 今回、オーストラリアグッドデザイン賞2022を受賞したアウトランダーは、三菱自動車のフラグシップモデル。デザインにおいては「BOLD STRIDE(ボールド・ストライド)」をコンセプトに、エクステリアでは厚みのある水平基調のプロポーションによる存在感のある堂々としたたたずまいと、飛行機の垂直尾翼をモチーフとしたDピラーで力強く軽快な走りを演出。インテリアでは、走行時の車体姿勢の変化をつかみやすい水平基調で力強い造形のインストルメントパネルを採用し、芯が通った力強さと開放感を表現しながら、素材の質感にもこだわり、上質感を高めている。
三菱新型アウトランダーPHEV GN0W GQ誌レビュー

 アウトランダーの受賞にあたって、オーストラリアグッドデザイン賞の審査員は「SUVは機能性の高さなどが評価されてセダンをしのぐ人気となったが、新型『アウトランダー』もSUVらしい機能的な室内空間に加え、スタイリッシュさを併せ持っている。家族連れが使いやすい7人乗りとしながら、室内は現代的なデザインも両立。エクステリアは、力強さとライトやクローム装飾などの繊細なディテールとのバランスがよく、競合ひしめくSUV市場の中で個性を表現している」とコメント。

 三菱自動車工業 デザイン本部長の渡辺誠二氏は「『アウトランダー』シリーズは三菱自動車らしさを体現するデザインフィロソフィー『Robust&Ingenious』を具現化したデザインで、これまで日本、米国、欧州でデザイン賞を受賞するなど世界的にご評価いただいており、今回の豪州での受賞も大変光栄に思います。今回の受賞を機により多くの方々に『アウトランダー』を実際にご覧いただけるとうれしく思います」と喜びを語った。

 オーストラリアグッドデザイン賞は、グッドデザインオーストラリアが主催するデザイン賞。1958年以来、優れたデザインと革新性を推進し、豪州における最高峰の国際的デザイン推薦プログラムとして世界デザイン機構(WDO)に認められている。
三菱アウトランダー オーストラリアデザインアワード2022受賞

 オーストラリアグッドデザイン賞2022の選考は、建築デザイン、コミュニケーションデザイン、デザインリサーチ、デザイン戦略、デジタルデザイン、エンジニアリングデザイン、ファッションインパクト、次世代(学生)、プロダクトデザイン、サービスデザイン、社会的インパクトの11の分野で行なわれ、世界中から応募されたデザインを70名以上の豪州内外のデザインの専門家が、優れたデザイン性、革新性、インパクトの3つの基準で審査した。


➡□元記事に


おめでとうございます!
このデザインは、非常に完成度が高いので、ジワジワと展開国から
評価が上がっています。
本来ならデザインの本場欧米にも発売されていたら、高い評価を受けたのに
と思うと残念でなりません。
最近改めて愛車を眺めるとフロンの厚みが威風堂々を演出していて他車との
違いを感じます。


新型アウトランダーPHEV IF デザインアワード2022

権威ある賞の一つ IF デザインアワード2022を受賞していることから、
専門家にも評価されています。
➡□2022 IFデザインアワード受賞


モーターファン別冊 新型アウトランダーのすべて

➡□デザイン開発のプロセスがわかるモーターファン別冊

#新型アウトランダーPHEV PHEVブログ gieron 自家用車写真 横浜

➡︎□新型アウトランダーPHEVお気に入りポイントその③デザイン

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EV充電できるタワーパーキング出現?!但し課題も、、

三菱電動車両オーナーの方、
及び新型アウトランダーPHEVの購入を検討されている方の中には、
自宅がマンションで充電器を設置したいができないという方も
いらっしゃると思います。
この日本の都市圏独自の課題に対する様々なアプローチをこのブログでも
取り上げてきました。
今日は立体駐車場に対する充電器設置と課題です。



前半部略)


 戸建て住宅や事業所などでは、単相200Vの交流でおこなう普通充電が一般的です。
 出力や設置状況に対応して種類もさまざまあり、いわゆるコンセントタイプや壁掛け式など、本体価格は数千円から数十万円までと幅広く、設置工事費も10万円前後からそれ以上など設置場所の状況によって違いがあります。
マンション立体駐車場 駐車可能サイズ

 新型eKクロスEVを発売した三菱自動車工業によると、「新車販売店を通じ、ユーザーのニーズをしっかり聞いたうえで、最適な普通充電サービスを提案しています」といいます。
 三菱自動車が指摘するように、戸建て住宅なら家主がどのような普通充電サービスを受けるかを決めれば良いですが、それが集合住宅なると設置のハードルが一気に上がります。
 マンションの管理組合などで普通充電器の設置について住民の一部が発案しても、その恩恵を受ける人がいまのところ限定的であるため、全住民にとって負担金に対する効果の公平性が保たれないと判断されることが少なくないからです。

 そうしたなかで、ベンチャー企業や大手駐車場設備メーカーなどから普通充電に関して新しいビジネスがリリースされています。
 先日も、JAIA(日本自動車輸入組合)が大阪で開催した、輸入電動車普及促進イベントに普通充電器の関連企業が数社出展して自社の事業をアピールしていました。
 例えば、南アジアで小型電動車の販売、日本でドローン事業を手がけるテラモーターズは、集合住宅の管理組合や商業施設などに、IoT機能を持った普通充電設備を工事費などの初期設置費用をテラモーターズが負担するサービスを2022年春から展開しています。
 同社関係者いわく、全国から問い合わせが急増しているといいます。
IHI運搬機械 立体駐車場用EV充電器
(IHI運搬機械 立体駐車場用EV充電器)
タワーパーキングなど機械式駐車装置の製造をおこなうIHI運搬機械が2021年12月にリリースし、2022年4月から販売を開始したのが「省電力・EV全台充電システム」です。
 同社によると、以前からの機械式駐車装置でも普通充電器を設置してきましたが、これを全台に対応させようとすると膨大な電源容量が必要となります。
 また、稼働している機械式駐車装置に後付けとして普通充電器を設置しようとしても、すでに設置されている電源容量では不足してしまうケースも考えられます。
 こうした課題を解消したのが、「省電力・EV全台充電システム」で、全台をいくつかのグループに分けて、グループ毎に順番に充電していくという仕組みです。
 例えば、全32台の場合、4kVA(交流の場合出力をWではなくVAで示す場合がある)で充電すると128kVAの電気容量が必要ですが、4台ずつ充電すれば16kVAで済む計算になります。
 ところが、実際にこのシステムを導入するうえで、新たなる課題が浮上したというのです。
IHI運搬機械 立体駐車場用EV充電器

 それは、「車体寸法としては機械式駐車装置に収納可能でも、充電ガンや充電ケーブル、または給電(充電)蓋が駐車スペースからはみ出すクルマがある」という課題です。
 給電(充電)口の位置はモデルによっても違いますが、車体の横側にある場合、給電(充電)のための蓋(ふた)が車体から大きくはみ出すことがあるのです。
 給電(充電)蓋を開けた状態での車両寸法の幅については、メーカーが公開している諸元表には掲載されていないため、IHI運搬機械の担当者は「実際に、各モデルの実車で計測している」といいます

 今後も、新型EVや新型プラグインハイブリッド車が市場に出るたびにこうした計測をおこない、「省電力・EV全台充電システム」を採用した機械式駐車装置に収納できる自動車かどうかのリストを随時更新していくとのことですが、これは「日本固有の課題」ともいいます。
 なぜならば、日本では機械式駐車装置が多いのが特徴だからです。
 近年、グローバル化の流れもあり、自動車のボディサイズは、とくに車幅がどんどん広がる傾向にあります。
 その車幅の広さが、集合住宅など駐車スペースが限られた場所での充電にも影響を与えているのです。

➡︎□元記事に




立体駐車場とEVの相性が悪いのはよくわかりました。
各社色々考えてくれている様ですが、今ひとつ
日本の住宅事情と今後の電動車両の普及に向けての
決定打がない様に思います。

日本は国土が狭く、人口が多い。
都市化が進んで、マンションなどの集合住宅が多く駐車場が足りない。
道が狭く、駐車や充電器設置の場所を既存道路に新設するのが難しい。
その中で日本の交通事情に合わせた国際的にはガラパゴス規格の軽自動車が普及、人気
遂に日産三菱からお手軽なEV軽自動車が発売されたが、充電器設置が課題。
その充電器設置は地方都市に比べて都市部はマンションや立体駐車場への設置が大きなハードル。

一方で、クルマ全体ではSUVが人気に。
大きなSUVは、マンションの立体駐車場には入らない。
大きな駐車スペースを確保した物件も、
今度は充電器の設置が難しい。

、、。とジレンマの連続です。
ここは思い切って都市部のインフラを一気に変える様な
国土改造計画を考えては?と思いたくなります。
しかしそれには先ずは足元の経済再生が優先ですね。
日本の底力を見せる時です。


テラチャージ EV充電器マンション設置

➡︎□テラチャージのマンションEV充電器設置、実質無料スキーム

日産・NEC・大京による「マンションにEV充電器設置プロジェクト」

➡︎□過去記事 EV普及にマンション管理組合のカベ 日経ビジネス

三菱新型アウトランダーPHEV(22型)カタログ POWER CHARGE&SUPPLY 充電

新型アウトランダーPHEV 200V家庭用充電ケーブル

➡︎□新型アウトランダーPHEVオーナーで自宅充電している人は6割!?(日経記事より)

ENEOS NECのEV充電事業を所得


➡︎□ENEOS 大規模施設へのEV充電器設置事業をNECから買収

新型アウトランダー2022 サイズ 国産SUVサイズ比較

➡︎□新型アウトランダーPHEVは立体駐車場に入らなくなった?!

アウトランダーPHEV 立体駐車場

➡︎□初期型アウトランダーPHEV立体駐車場に入るか否か?

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3年ぶりにめでたく開催!三菱スターキャンプでの新型アウトランダーPHEV

三菱の手作りによるファン感謝イベント「スターキャンプ」が、
人数制限はあったものの無事開催された様です。
初めて新型アウトランダーPHEVが、展示、試乗、来客したスターキャンプ
となりました。





「スタキャン」の愛称で親しまれるスターキャンプが帰ってきた! 第1回はRVブーム真っ只なかの1991(平成3)年。同年にブームをけん引するパジェロが2代目にフルモデルチェンジ(4ドアロングのミッドルーフが飛ぶように売れて社会現象になった)、RVRや2代目シャリオもデビューするなど、RVのラインアップを拡充するなかで、ハード=クルマを提供だけでなく、RVならではの楽しみ方やアイデア、ライフスタイルを提案したい…との想いから三菱自動車が始めたのがスターキャンプだ。
三菱スターキャンプ2022 新型アウトランダーPHEV
(これに合わせて増岡浩さんもラリーテスト中のタイから帰国、大活躍です)
毎回約1000組の参加者を集める日本最大級のキャンプイベントに発展。1997年から10年のブランクを経て20007年に復活。標高830mの静岡県朝霧高原をメインに、宮城県の吹上高原や滋賀県のマキノ高原など各地で開催。

三菱スターキャンプ2022 新型アウトランダーPHEV


2019年以降は新型コロナウイルス感染症の影響で2年続けて中止に。ワクチン接種が一巡し、アフターコロナの感染症予防対策が浸透したことから、3年ぶりにスターキャンプが復活した。7月のアタマに申し込みがスタートし、抽選結果は8月初旬に発表。参加費は1組7000円で、300組の応募組数に対し1500を超える応募があったという。
三菱スターキャンプ2022 新型アウトランダーPHEV
(新型アウトランダーPHEVのゲルヒン災害対策車両や、東京オートサロンに展示されたカスタムカーも登場)
スターキャンプ、略して「スタキャン」の愛称で親しまれる老舗のイベントが中止している間に、オートキャンプを取り巻く状況は一変。コロナ禍で密集・密接・密閉の3密を回避できる新しい旅のスタイルとしてキャンプやアウトドアライフが一大ブームになるなか、スタキャンはアウトランダーPHEVやデリカD:5、エクリプス クロスといったアウトドアと親和性の高い三菱車を訴求する絶好のチャンスになった。
会場は静岡県富士宮市の「ふもとっぱら」。音楽フェスやアウトドアイベントも開催される全面フリーサイトの大規模キャンプ場だ。コロナ前のスタキャンの定員は1000組だったが、感染症予防のために1000人・300組(1組につきクルマ1台まで)に絞られた。
三菱スターキャンプ2022 新型アウトランダーPHEV
(これに試乗車、来場車も含めて新型アウトランダーPHEVが大活躍)
➡□元記事に


➡︎□car watchのスターキャンプ報告


いやあ無事開催良かったですね。
イベント関係者の皆様大変ご苦労様でした。
又、三菱ファンとの絆が強くなった事請け合いですね。
こういうデジタル化、コロナ後の非接触時代だからこそ、
リアルイベントの効果がより増すと思います。

小生も行ったスターキャンプの事は今も忘れません。
これからも長く続くことをお祈りします。

<追記>
Carwatch の記事の中にあった、個人運転でのオフロード試乗と
プロドライバーの横に座ってのテストドライブのコースが異なる
そして難易度の高い方がデリカD:5、低い方が新型アウトランダーPHEV
だっと言うことでした。



より厳しいコースをプロドライバーの運転するデリカD:5に同乗してデモ走行を体験したのだが、ちゃんと走れてしまうことに感心した。最初はこちらのコースもわれわれに走らせてくれればいいのにと思ったのだが、たしかに慣れていないと何か起こりそうな感じだった。実は今回のコースについては、サスペンションストロークや車両重量の関係で、デリカD:5のほうが若干アウトランダーPHEVよりも走破性能で上まわるそうで、けっして大げさではなく、本当にこんな場所を走れるのかというぐらい難易度の高そうな路面も踏み越えていけた。


こう考えるとデリカD:5って改めて凄いクルマです。
そしてデリカD:5 PHEV が安易に作りにくい理由を改めて考えます。
作ると走破性で改悪になる恐れもあると推察できます。


三菱スターキャンプ2022 開催

➡︎□スターキャンプ2022開催決定記事

三菱スターキャンプ2021

➡□2021年は地方販売会社版しか開催できず

三菱スターキャンプ2019

➡□3年前2019年のスターキャンプ開催記事

三菱スターキャンプ2018朝霧 中止

➡□2018年は台風直撃で中止

三菱スターキャンプ2015 ライトアップ

→□過去の写真(個人情報)紛失事件。今年は注意してね



三菱スターキャンプ2017

→□2016中止後、昨年は再開


三菱スターキャンプ2015 新型アウトランダーPHEV試乗

→□スターキャンプ2015小生参加時写真


三菱 アウトランダー ワイルドアドベンチャースタイル 三菱 デリカD:5 タフ×タフ

➡︎□東京オートサロン2022で展示された三菱ブースのカスタムカー

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売れるEV”の法則、高級・SUV・コンパクトなど何が本筋か

今日は、売れているEVと売れていないEVの差についての記事です。
この勝ち組負け組のはっきりする市場での評価の差はどこにあるか?
という記事です。



2022年は、日本市場の電気自動車EV)シフトにおいて、大きな節目の年と言えるだろう。なぜなら、ほとんどの自動車メーカーが量産型のEVを販売するようになったからだ。「EVが売れている」という話も耳にするようになった。だが、実際はどうなのか。日本や世界のEV市場の動向を見てみると、売れているEVと売れていないEVの違いが浮かび上がってきた。

中略
日産新EVアリア 

 豊富になったEVのラインアップを見ていると、売れているクルマの種類も一気にEVへと置き換わっているように思えてしまう。だが、実はそんなことはない。まだ、「EVを出せば何でも売れる」というわけではないのだ。販売台数を見てみると、EVの台数はそれほど多くないことが分かる。
 日本自動車販売協会連合会の「燃料別販売台数(乗用車)」によると、22年1月から7月におけるEVの国内販売の合計は1万6921台。軽自動車を除いた自動車全体(乗用車)の販売台数(129万7504台)の1.3%程度にすぎなかった。
 直近の22年7月における販売台数を見ても、EVは全メーカー合わせて2169台。全体の僅か1.2%と、飛び抜けて伸びているというわけではないのだ。
 もう少し詳しく見ていこう。日本のEV市場を支えているのは、実は日産だ。22年1月から7月の乗用車タイプのEV累計販売台数を見ると日産は1万717台とEV市場の63.3%に上る。次いで、輸入車の数が多く5585台だった。
2022年1月から7月のメーカー別に見た、乗用車における電気自動車(EV)販売台数の累計推移。日本のEV市場は日産自動車が63%ほどを占めており、支えていることが分かる(出所:日本自動車販売協会連合会のデータを基に日経クロステックが作成)
 輸入車はEVのラインアップが十数種類と数多くそろっているものの、月当たり300から400台程度。多くても月当たり1700台程度しか売れていないのだ。

 とはいえ、輸入車の存在は大きく、日産と輸入車のEVで22年1月から7月において市場の96.3%を占めているのが現状だ。日本の他のメーカーに至っては、販売台数は月に数十台レベルにすぎない。トヨタとスバルはEV発売直後にリコールがあり、販売台数が伸び悩んだという事情があるものの、ホンダのHonda eは月に30から50台程度。マツダのMX-30 EV MODELは月に1桁の台数しか売れていない。
bz4x ソルテラ ekクロスEV サクラ

 そんな中、日本のEV市場で頭角を現したのが軽EVだ。全国軽自動車協会連合会によると、日産のサクラは発表後の僅か3カ月で5172台、三菱自のeKクロスEVは同978台売れていた。苦戦するホンダやマツダを尻目に、月に数百、数千というペースで売れているのだ。特に日産の場合は、乗用車のEVと同等以上のペースで軽EVが売れている。

 他方、EVの選択肢が日本よりも多い欧州の市場はどうだろうか。欧州の場合、欧州連合(EU)に加盟する27カ国がEVの主な市場だ。英JATO Dynamics(以下、JATO)の調査によると、22年6月の欧州における新車販売台数は105万4807台。そのうち、EVのシェアは約12%だった。
 売れているEVは何かを見てみよう。JATOによると、欧州における22年6月の販売ランキングでは、テスラの新型SUVモデルYがトップだった。さらに、フィアットの500e、テスラのモデル3、そしてプジョーのe-208が続く。販売台数は、上から、1万6687台、7269台、6176台、5626台といった規模だ。
 テスラの人気は欧州でも揺るがないということだろう。そして、それに続くのがフィアットでありプジョーという大衆ブランドという格好だ。
テスラ モデルY Tesla model Y

 これはある意味、当然の結果だろう。メルセデス・ベンツやアウディ、ポルシェのEVは、プレミアムブランドという位置付けで、高性能かつ、高額のクルマだ。当然、数多く売れるものではない。「売れ筋は大衆ブランド」というのは、世界中どこでも同じと言えるだろう。ちなみに、ドイツVolkswagen(フォルクスワーゲン、VW)の「ID.3」や「ID.4」は、位置付け的には、プジョーやフィアットの下に位置する。

 では、売れ筋となるEVとはどのようなものなのか。日本と欧州の市場において、売れているEVを見比べるとその傾向が浮かんでくる。
テスラを除いて考えると、欧州で売れているEVは、フィアットの500eとプジョーのe-208の2車種だ。どちらもコンパクトなシティーカーであることが特徴だ。この2車種は日本でも販売されている。日本市場に投入されたそれぞれのスペックなどを比べながら、なぜ売れているのか傾向を探ってみたい。
 スペックを比較すると、ほぼ同じタイプであることが分かる。航続距離は300~400km程度で、価格は450万円前後だ。
 乗り味はどうだろうか。500eを試乗してみると、「非常に軽快に走る」というのが最も強い印象だった。また、洗練されたデザインも好感度が高い。その一方で驚くような最新装備があるわけではない。シンプルに、よく走るキュートなクルマという感想だ。

日本の市場に投入された、欧州Stellantis(ステランティス)のFIAT(フィアット)「500e」は、バッテリー容量が42kWhで、航続距離は335km(WLTCモード:自社測定値)。価格は450万円(税込み)から。よく走るキュートな電気自動車(EV)だった。
 e-208の方は、「エンジン車とそっくり」というのが試乗した際の印象だ。見た目や装備については、エンジン車とEVの違いがほぼない。さらに低速トルクがたっぷりあってきびきび走る点も、エンジン車と同じに感じた。あまり「EVであること」を前面に押し出していないクルマだった。
プジョー e208 EV

日本市場に投入された、欧州Stellantis(ステランティス)のPeugeot(プジョー)「e-208」は、バッテリー容量が50kWhで、航続距離は395km(WLTCモード:自社測定値)。価格は460万2000円(税込み)からと、フィアットの500eに近い。乗り味などは、エンジン車とそっくりな仕上がりだった。
 つまり、2車種ともEVではあったけれど、クルマとしてはオーソドックスなものであったのだ。これが売れ筋となった鍵の1つではないだろうか。
FIATフィアット500 e

 では、日本で売れているEVとはどのようなものなのか。代表格となるのはやはり日産のサクラだろう。バッテリー容量は20kWhで、航続距離が180km(WLTCモード:自社測定値)。価格は239万9100円(税込み、以下同)からというスペックだ。
 フィアットの500eやプジョーのe-208と比べると明らかに航続距離は短いが、価格は200万円ほど安い。この価格差は圧倒的だろう。結局、高スペックでなくても、ニーズに合った低価格のEVはそれなりに売れることを証明したわけだ。EVが売れるためのもう1つの鍵はここにあると言える。

 ちなみに日産のサクラに試乗して驚いたのだが、乗り味は驚異的であった。軽自動車の常識を超えた動力性能と静粛性があったのだ。補助金を使えば、エンジン車とほぼ同等の価格になり、それでいて走りは1段も2段も上。自宅に充電器を設置できる人であれば、強くお薦めできるEVであると筆者は感じた。


 逆に、顧客のニーズをつかめず売れなかったEVの傾向とは何か。その参考になる車種は2つあると筆者は考えている。1つは、ひと月当たりの販売台数が10台以下のマツダMX-30 EV MODEL。そしてもう1つは、ホンダのHonda eだ。特にHonda eの場合は、フィアットの500eやプジョーのe-208と同様のコンパクトカーで、本来は売れ筋であると言われてもおかしくない。にもかかわらず、日本での販売台数は月に数十台と物足りない。ホンダとマツダの2車種を改めて見直してみよう。
 Honda eは、実際に乗ってみると非常によくできたクルマだと感心する。後輪駆動で小回りが利き、非常に俊敏だ。運転していて楽しくなる。また、車内の左右幅いっぱいに広がるディスプレーも意欲的だ。凝りに凝った内容で、ホンダによる渾身(こんしん)の作品だと思えた。
マツダMX30 ホンダe

中略

 しかし、結果としてホンダのHonda eとマツダのMX-30 EV MODELの販売は苦境に立たされている。どこに問題があるのだろうか。やはり、航続距離の短さにあるのだろうと筆者は考えている。Honda eのベースモデルが283km(WLTC)で、MX-30 EV MODELは256km(WLTC)。共に300kmに届かない。
 価格を見ると、2車種とも450万円程度の値付けだ。EVとしては安いほうである。トヨタのbZ4Xやスバルのソルテラは600万円程度はするし、ドイツのプレミアムブランドのEVはさらに高額な値付けだ。コンパクトカーに当たるBMWのi3でさえ560万円からという価格だ。他の車種に目を向けると、700万円どころか1000万円を超えることも珍しくない。
 ちなみに、テスラのモデル3の価格は596万4000円からである。プレミアムブランドよりは安いが、大衆ブランドよりは高めという価格帯だ。

 このように、売れているクルマとそうでないものを見てみると、大切なのはスペックに応じた価格であることが浮かび上がってくる。いわゆるコストパフォーマンス(コスパ)だ。「EVだから」と言うよりも前に、商品として当たり前に求められるコスパで顧客のニーズに応えられているのか。それが、「売れる」「売れない」の差になったのだろう。
 結局のところ、日産のサクラや兄弟車である三菱自のeKクロスEVのように「航続距離が短くても、エンジン車と同等の安さがある」か、フィアットの500eやプジョーのe-208のように「そこそこの航続距離がありつつも、EVとしては価格が低い」というコスパ感を持つEVが売れ筋となった。ホンダのHonda eとマツダのMX-30 EV MODELは、「価格は良かったけれど、スペックがそれに見合うものではなかった」ということではないだろうか。

➡□元記事に




今回筆者は、航続距離と価格の見合った「コスパ」という結論としています。
なるほどそう見ることもできるかもしれません。
小生はあえてそれに2つ要素がプラスされると考えます
①EV販売総合力
 ひとつめは、EVを売ってきた総合力です。EVは国に登録をすませるだけでなく、
 自宅への充電器の設置、補助金申請の手伝いなど、総合的なサポートが必要です。
 ディーラーがめんどうくさいのでガソリン車を売るとなかなかEVの販売台数が増えません。
 日産と三菱とテスラには長年EVを売ってきたノウハウがあって、購入者が何が
 必要かがわかっている会社です。
 EUは、国家政策として多額の補助金が出ているので、プジョー、フィアットはj航続距離の
 短い狭い区域(パリ市内など)で乗るクルマとして売りやすいのだと推測します。
②電気+α
 もうひとつは、「エンジンを降ろしてEVにしました」だけでない「何かがプラスされているか」
 です。
 テスラは未来のクルマを感じさせる仕掛け(インテリアやグリルレス等)が数多く組み込まれています。
 そういう意味でサクラは、車名も含め単に日産「デイズEV」ではない仕上がりになっています。
 フィアットには「レトロカーを電動化で洗練させて蘇らせた」という特徴があります。

負け組は反省して売れる努力をして、売れる車を作って出直してほしいものです。


 テラチャージ EV充電器マンション設置

➡□日本のEV元年、、課題は?

中国新興EV BYD ATTO3 オットー3

➡□世界私大の電池メーカーBYD、自社EVで日本産戦


ステランティスグループ EV電動化計画


➡□あなどれねい捨てランティスG(プジョー他)の電動化計画

チコちゃん

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日産シルビアをインスパイアしたBEV発売

➡□日本のEV普及に本当に必要なもの「電気+ワクワク感」

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本当に本当?中国が作ったレベル4自動運転車両が400万円で来年市販開始?

アップルカーの登場には少し時間がかかるとするならば、
レベル4(基本的に人が運転しない)の自動運転車が最初に走るのは中国なのかもしれません。
法整備も中国ならできてしまいそうなので、、、




中国ジードゥ(集度汽車)「ROBO01」


ジードゥが発表したレベル4自動運転車両ROBO01。上品なCセグSUVといったいでたち

 一台の中国EVが話題を呼んでいる。ジードゥ(集度汽車)というベンチャー企業が作った「ROBO01」というクルマがそれだ。なぜ話題なのか。このクルマがレベル4自動運転機能を備え、来年から市販されるという噂だからだ。しかも3万ドル(約400万円)台という価格で!

 ジードゥを調べてみると、この話が大ボラではないことがわかる。この会社、実はボルボなどを傘下に持つ浙江吉利控股集団と中国検索大手バイドゥ(百度)が出資元なのだ。

 バイドゥはトヨタも参加する自動運転プラットフォーム「アポロ」の中核企業でもあり、中国各地で無人タクシーサービスを実施していることでも有名だ。

 「ROBO01」だが、見たところCセグ相当のSUVといった雰囲気。エクステリアは未来的で、前ドアは斜め上、リアドアは後方に開く。ダッシュボード上には超横長のディスプレイが置かれ、ヨーク型ステアリングは格納も可能なようだ。
中国ジードゥ(集度汽車)「ROBO01」

 気になる自動運転システムだが、NVIDIAのSoC(※)を核として、2台のLiDAR、5台のミリ波レーダー、12台の超音波レーダーとカメラなどが搭載されるらしい。クルマを「起動」すると左右の前輪の上からLiDARがせり上がるあたりは、自動運転車ならではのギミックと言えよう。

※SoC=System on a Chip。センサーやAIの情報を統合する自動運転の脳みそ。ROBO01はNVIDIA「orin」を採用

 この「ROBO01」、11月の広州自動車ショーで市販モデルを公開するという。本当ならば世界初のレベル4自動運転車両となるだけに注目だ。
中国ジードゥ(集度汽車)「ROBO01」

➡︎□元記事に



ジードゥ(集度汽車)自体は今流行りのファブレス企業で、
裏に浙江吉利控股集団と中国検索大手バイドゥ(百度)がついているので、
実際にはNVIDIAの技術を使ったり、吉利が車体を作るとするならば、
電動アスクルは、日本電産製かもしれません。
耳慣れない「ライダー」について調べてみました。


LIDAR(ライダー)(英語:Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)
Lidar あるいは LiDAR とも表記される。
光を用いたリモートセンシング技術の一つで、パルス状に発光するレーザー照射に対する散乱光を測定し、
遠距離にある対象の性質を分析するもの
「光検出と測距」ないし「レーザー画像検出と測距」)は、光を用いたリモートセンシング技術の一つで、
パルス状に発光するレーザー照射に対する散乱光を測定し、遠距離にある対象までの距離やその対象の性質を分析する。



サイドミラーかと思う所にこの機能がついている様です。

ボルボ コンセプト リチャージEV volvo consept recarge
エヌヴィディアとは nvidia

➡︎□ジーデゥに出資の浙江吉利下のボルボもNVIDIAのAIを採用

SONY ソニー VISION−S EV参入

➡︎□ソニーのコンセプトカーは、マグナ製でエヌヴィディアNVIDIAのAI使用

日本電産「E-Axle」吉利汽車採用

➡︎□日本電産のE−Axieが浙江吉利に採用


吉利ZEEKRジーカー001

➡︎□中国EV事情と吉利のEVZEKERジーカー

自動運転車 BMW

➡︎□自動運転のレベルについて

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