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PHEV ブログ

アウトランダーPHEV乗りのブログです(自称 発売以来PHEVを最も長く乗り続けている男の1人)

三菱「スターキャンプ2023」会場にデリカデリカミニ×Colemanコラボラッピング車両登場

今年も三菱スターキャンプ2023が
静岡朝霧の「ふもとっぱらキャンプ場」で無事開催されたとのことです。
会場に噂のデリカミニ コールマン仕様の実車が初展示された様です。



過ごしやすい気温になったのが9月9日~10日に、静岡県富士宮市のキャンプ場「ふもとっぱらキャンプ場」で開催された三菱自動車工業主催のアウトドアイベント「スターキャンプ2023 in 朝霧高原」だ。
三菱スターキャンプ2023朝霧

 三菱自動車スターキャンプは1991年に初開催されてから、途中休止の時期を挟みつつも多くの参加者を集めていた人気のアウトドアイベント。今回も参加希望の応募は多数あり、抽選の結果、募集組数の300組(1組につきクルマは1台)の枠はすべて埋まったのだが、ふもとっぱらキャンプ場はその倍以上の700組でも利用できるキャパシティがあるので、300組での利用はかなり余裕があるものだ。それだけに、いつもは混んでいる人気キャンプ場を広々使え、なおかつ秋を先取りしたかのような過ごしやすい気温の環境は、たとえ富士山が見えていなくてもキャンパーにとってうれしいものだったはずだ。
三菱スターキャンプ2023朝霧 デリカミニ コールマンコラボ

 なお、初日は午後に小雨が降ることもあったが、キャンプの本番である夜は雨の影響もなく、いい夜が過ごせたようだ。

■ 発売されたばかりの「デリカミニ×Colemanコラボラッピング」仕様車も展示

 ここからは、スターキャンプ2023の会場で初公開されたデリカミニの新仕様を紹介しよう。
三菱スターキャンプ2023朝霧 デリカミニ コールマンコラボ

 デリカミニは2023年初頭に開催された東京オートサロン2023で初展示されたが、そのとき展示されていたのがアウトドアギアの人気ブランド「コールマン」とコラボレーションしたモデル。コールマンが2023年の新製品に採用したグレーとベージュを合わせたオリジナルカラー「グレージュ」のボディラッピングが施されていたが、これが来場者に大いに人気だった。その後の展示イベントでも同様に人気が高く、発売についての問い合わせが多くあったという。
三菱スターキャンプ2023朝霧 デリカミニ コールマンコラボ

 そこで発売の企画が立ち上がり、コールマンに協力もあって純正アクセサリー扱いとして、デリカミニ×Colemanコラボラッピングが発売された
三菱スターキャンプ2023朝霧 デリカミニ コールマンコラボ

ボディサイドをよく見ると細く伸びる白いラインが入っているのが分かるはず。グレージュカラーはきれいな色ではあるが、ボディに使用すると落ち着きすぎて、ランタンロゴとのバランスが取りにくくなる。そこで細い前後に伸びる白いラインを縦に並べていくことで、グレージュの落ち着いた雰囲気を壊さないまま、視覚的なバランスを取ったのだ。
 ただ、細い横のラインが入ったラッピングシートをゆがんだり、曲がったりすることなくボディに施工していくのは難易度の高いものであるため、デリカミニ×Colemanコラボラッピングでは、ボディラッピングの専門技術士が施工を担当することになっている。

この仕様にするためのベース車のボディカラーについて指定はないが、ラッピングにルーフ部分は含まれないことに加え、ドアを開けた部分とフェンダーアーチ、パーキングセンサー、フロントのDELICAロゴもラッピングに含まれないので、ルーフとあわせて統一感を出すのならば、ブラックマイカ、ナチュナルアイボリーメタリック×ブラックマイカ(有料色)、ホワイトパール×ブラックマイカ(有料色)が推奨カラーとされている。
 気になる耐久性に関しては、使用環境にもよるが約5年は急激な色落ちはないとのことで、引き渡しから3年間は色の保証がつく。なお、ラッピングという性質上、意図しない引っかけなどではがれることもあるため、はがれについての保証はない。ただし、各部位ごとに修繕は対応している。
 価格は新車購入時にデリカミニ×Colemanコラボラッピングを選択した場合はラッピング(施工費込み)が76万1200円。すでに納車された車両や中古車向けは82万2800円となっている。

➡□元記事に


こういうところでの、初お披露目もなかなか良いのでは
ないでしょうか。
特にアウトドアコンセプトのクルマにはアウトドアがよく似合います。

スターキャンプは良いイベントなので続けて欲しいですね。
今年は猛暑の日でなくて何よりでした。
三菱スターキャンプ2023朝霧 増岡 アジアクロスカントリーラリー
増岡さんもご苦労様です。

デリカミニ×コールマンコラボ ラッピング

➡︎◻︎三菱デリカミニColemanコラボラッピング発売第一報


東京オートサロン2023 三菱ブース デリカミニ ミーツ コールマン

➡︎⬜︎東京オートサロンの「デリカミニミーツコールマン」


三菱デリカミニ デリ丸

➡︎⬜︎デリ丸について

三菱アウトランダーPHEV×コールマンコラボラッピングカー

➡︎⬜︎2015年に見たコールマン×アウトランダーPHEVのラッピングカー

三菱スターキャンプ2015 新型アウトランダーPHEVコールマンラッピングカー

➡︎⬜︎2015年三菱スターキャンプ会場でのコールマンラッピングランダー

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衝撃!デトロイトモーターショーにBEVの新車なし!?

BEV一辺倒にブレーキがかかった気配を感じるニュースを
デトロイトモーターショーからの報告です。



デトロイトモーターショー2023 EVの新車発表無し

北米有数規模のモーターショーが13日、アメリカ・ミシガン州で開幕しました。電気自動車普及にむけての課題もみえています。

バイデン政権は先月末、電気自動車への移行を促すため、自動車メーカーなどに155億ドル日本円でおよそ2兆2500億円の財政支援を行うと発表しています。
デトロイトモーターショー2023 EVの新車発表無し

13日に開幕したモーターショーではEV関連の展示も行われましたが、新車の発表はガソリン車やハイブリッド車のみでした。

モータージャーナリスト・鈴木直也さん「全くEVの新車発表がなかったのがちょっと意外でした。電気自動車は相対的に高いですからコストという面でなかなか(消費者が)手を出せない。CO2削減はこの国でも上から降りてきている政策で(メーカーは)政策に沿うようにバッテリーEVを作りますが、赤字を政府は面倒みてくれない」

また華やかなモーターショーの裏で、全米自動車労働組合と大手3社の間で賃上げ交渉が難航。組合側には、EVへの移行で、雇用が失われるなどの懸念もくすぶっていて、14日までに交渉が妥結しなければおよそ15万人がストライキに突入する見込みです。
デトロイトモーターショー2023 EVの新車発表無し

長期化すると景気後退の可能性もありEV移行を進めるバイデン政権への影響が懸念されます。

➡□元記事に




アメリカ人は本当に世の中の流れに敏感です。
BEVでは儲からない、欧州の内燃機関容認の傾向を
いち早く察して、フォードやGMがBEVの出展を見送ったのかもしれません。

もしかしたらBEVによって雇用が危ぶまれる労働組合からの
圧力もかかったのかもしれません。
なんだかんだで、いまだに世界一のモータリゼーションの国アメリカです。
上手に電動化が進みながら、環境に良い内燃機関の開発に
シフトすると良いなと思います。


ミュンヘンモーターショー2023 EV PHEV

➡□ミュンヘンモーターショーではBEV→PHEVのトレンド

EUドイツ 完全EV撤回 エンジン車残す

➡□欧州条件付きで内燃機関容認へ

米国 EV 税制優遇措置アウトブランド

➡□米国のEV優遇税制 日本企業には不利に

フォード ピックアップトラックEV Fー150 ライトニング

➡□2022年は電動トラックが米国ではかなり目立つ状況でしたが、、、

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中秋の名月で満月の日に東急ハーヴェストクラブ熱海伊豆山に泊まりました

9月に愛車アウトランダーPHEVを駆って
東急ハーヴェストクラブVIALA熱海伊豆山に一泊してきました。
東急ハーヴェストクラブVIALA熱海伊豆山宿泊 湯河原麦とろ童子
湯河原から目的地の間の左手崖の上にある
「麦とろ童子」さんに昼食に寄ってみました。
以前から気になっていましたが初訪問
東急ハーヴェストクラブVIALA熱海伊豆山宿泊 湯河原麦とろ童子
海の見える畳敷きの部屋に通されます。

東急ハーヴェストクラブVIALA熱海伊豆山宿泊 湯河原麦とろ童子
赤とろろと、
いくらとろろ丼を注文

東急ハーヴェストクラブVIALA熱海伊豆山宿泊 湯河原麦とろ童子
こちら赤とろろ。蟹味噌汁付きです!

東急ハーヴェストクラブVIALA熱海伊豆山宿泊 湯河原麦とろ童子
そして溢れんばかりのいくらとろろ丼。旨し。

東急ハーヴェストクラブVIALA熱海伊豆山宿泊 豆腐十二庵
最近お気に入りの湯河原十二庵でとうふやおかずを調達。

東急ハーヴェストクラブVIALA熱海伊豆山宿泊 EV急速充電器
ハーヴェストクラブに到着。
すぐさま愛車に充電させてもらいました。
充電ケーブルが長くなったので嬉しい。

東急ハーヴェストクラブVIALA熱海伊豆山宿泊 中秋の名月
この日はデラックス和洋室のお部屋です。

東急ハーヴェストクラブVIALA熱海伊豆山宿泊 中秋の名月満月
中秋の名月、しかもこの日は満月。
最初は曇っていましたが、夜が更けてバッチリ見ることができました。

東急ハーヴェストクラブVIALA熱海伊豆山宿泊 朝食オリーヴァ
翌朝は、レストランオリーヴァで久々のバイキング朝食。

東急ハーヴェストクラブVIALA熱海伊豆山宿泊 湯河原ベーカリーミキべえ
帰りに湯河原でベーカリーの新しいお店を発見。
その名も「ミキべえ」さんです。
住宅地の自宅でやられていますが美味しかったです。

リピートしたい。

おしまい。

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三菱自動車は「ジャパンモビリティショー2023」に電動ミニバン?次期デリカD:5出展?

今年は東京モーターショー改めジャパンモビリティショーがあります。



三菱自動車はこのほど、10月25日~11月5日(一般公開は10月28日~)に東京ビッグサイト(江東区有明)を中心に開催される「ジャパンモビリティショー2023」において、「冒険心はいつもあなたの中にある。いつだって誰だって、どこにいたって冒険はできる。」をブーステーマに出展し、三菱自動車ならではの“冒険心を呼び覚ます心豊かなモビリティライフ”を提案すると発表した。


ジャパンモビリティショー2023 三菱


ジャパンモビリティショー2023 三菱

➡□元記事に



10月開催のジャパンモビリティショーの三菱ブース出展車の一部が公開されました。

一部しか見えませんが、、
ショートノーズというかノーズレス。
という事はエンジンが搭載されていないBEVと推察されます。
そして、特徴的なH字型横一文字ポジショニングライトと
その下にあるヘッドライトです。

よく見ると、ライトと三菱ロゴは宙に浮いている
(フロントガラスの上にある)様な意匠にも見えます。✳︎
(訂正)
よーく見るとシートが後ろを向いているようにも見えるので
これはリアなのだと思えてきました。
とするとBEVとかミニバンでないかも
次期大型SUVの可能性も感じられます。
またいい加減な事を書いてしまい失礼しました。
今後に注目です。


そして、ルーフにキャリアボックスを背負ってます。
これは電動ミニバン、次期デリカD:5か?
と思ってしまうシルエットです。


このデザインのクルマを達成するには、
もしかして日産の全固体電池の搭載を待たねばならないかも
しれないので、発売は少し先になるコンセプトカーと思った
方が良いかもしれません。
しかし加藤社長が言う
「今後の方向性の面影がはっきり見えるクルマ」の一つかも
しれません。

期待しましょう。

✳︎ロゴが宙に浮いているデザインは、以下のルノーカトルの
ルノーロゴにインスパイアされたものかもしれません。


三菱加藤社長 十勝アドベンチャートレイル

➡︎□加藤社長ジャパンモビリティショー出展車コメント

ニッサン EVテクノロジービジョン 固体電池

➡︎□日産テクノロジーヴィジョンによる全固体電池搭載MPV



トヨタ エスティマEV

➡︎□トヨタ電動エスティマ 開発中?

新型トヨタハイエース PHEV

➡︎□トヨタ電動ハイエース

VW フォルクスワーゲン商用車 新型「マルチバン」

➡□VW マルチバンPHEVが素敵!


VW ev I.D buzz

➡︎◻︎VWのID BUZZ


東京オートサロン2019 三菱「デリカD:5純正用品装着車」ルーフキャリア

➡︎□ミニバンにPHEVがない理由


ルノー  「4EVER TROPHY」キャトル EV

➡□期待できそうな電動ルノーカトル

米リヴァイン アマゾン配送車 EV

➡︎□米リヴィアン Amazonから10万台受注

Canoo pickup truck カヌーEV ピックアップトラック

➡︎□米カヌーのピックアップトラック

米カヌー Canoo配送業務バンタイプのEV「MPDV」

➡□米カヌー社のピックアップトラック(そういえばこの会社現代と提携してました)

bollinger b1 b2 EVトラック 

➡□そうきたか!米ボウリンガー社の電動SUV

韓国 現代ヒュンダイ新型STARIA 

➡︎□ヒュンダイ スターリアのちのスターゲイザー

中国 大型ミニバントランプチ m8広州汽車

➡□中国から大型ミニバンPHEV登場

トヨタ新型ヴェルファイアPHEV 3.5LPhev


➡︎◻︎トヨタ ヴェルファイアPHEV登場?

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三菱好調の理由を加藤隆雄社長に訊いた@十勝

再開した十勝研究所内の十勝アドヴェンチャートレイルで開催された報道向け試乗会場
での三菱加藤社長のモーターファン誌の取材が大変興味深いので紹介します。
(なお、写真は小生が拾ってきたものを加えています)




三菱が元気だ。国内販売は半期ベースで2021年上半期以来、3基連続前年比増。2020年にエクリプスクロスPHEV、21年にアウトランダーPHEV、23年にeKクロスEV、そして今年デリカミニ、来年初頭にはトライトンと話題の新型モデルを続けてリリースしてきている。元気な三菱の中心には、2019年にCEOに就任した加藤隆雄社長がいる。北海道・十勝研究所内の十勝アドヴェンチャートレイルで開催された報道向け試乗会場で加藤社長に訊いた。
TEXT:鈴木慎一(SUZUKI Shin-ichi)PHOTO:小林直樹(KOBAYASHI Naoki)

三菱加藤社長 十勝アドベンチャートレイル
(三菱自動車らしさ、についてプレゼンする加藤社長)

──先ほどプレゼンで三菱らしさというお話しをされました。加藤さんが社長になられてからだいぶ三菱自動車らしさを出せてきているという実感がありますか?
加藤社長:今出してきているクルマを見ていただいても、わかると思います。いろいろな人から『三菱、元気になってきたね』と言われます。デリカミニもそういうことをちょっと意識して開発しているんですけどね。「最初は格好だけかと思ったんだけど、脚周りしっかりしているじゃないか」とか、そういうご意見も結構出てきているので、やろうとしていることが少しずつカタチになってきているのかなというのは感じますね。
三菱スターキャンプ2023朝霧 デリカミニ コールマンコラボ

──デリカミニの場合は、商品企画の段階で、『格好だけでいいじゃないか』『足(サスペンション)もやろうか』っていうのは、開発側から加藤社長に提案があったのですか?
加藤社長:どっちかというと、最初は僕のほうから(笑)。元々はeKスペースのマイナーチェンジで、普通にいつもの流れでマイナーチェンジ、っていう流れだったんですよ。予算もそうだったんだけれど、『う~ん、なんかそれでは面白くないな。もっと予算を増やしてさ、もうちょっと違ったものを出さないとダメなんじゃない?』と。我々の軽自動車を見たときに、eKワゴンとeKクロスワゴンとeKスペースとeKクロススペースがあって、『お客さん、これわかる?』『わかんないよね?』と(笑)。そういう事情もあったし、私が先ほど言った通り、社長になったときに『同じようなクルマを出していたら、お客さまはよその会社のクルマを買われる』という気持ちがあったものですから。『ちょっとでも特色のあるものにしようよ』というので、デザインしてもらったら結構いいものができてきて。『でも、これ、開発費が結構かかりましたよ』って言われましたけど、『でもまぁいいんじゃないの、別に』って(笑)。


加藤隆雄 三菱自動車代表執行役社長兼最高経営責任者 加藤さんは1984年に三菱自動車入社、名古屋製作所工作部エキスパート、ロシア組立事業推進室上級エキスパートなどを歴任したのち、2015年にPT Mitsubishi Motors Krama Yudha Indonesia取締役社長、2019年三菱自動車CEOに就任、2021年から現職。
──では、かなりちゃんと意志が入っているんですね」
加藤社長:そうですね。営業に『何台売るつもりなの?』って聞いたら『いやぁ、月販1000~1500台くらいですかね』って言うから『バァカモン!』と(笑)。とか言いながらですね、まぁワイワイやりながら。販売にこぎつけた感じですけど。でも結果的に、多くのお客さまに喜んでいただいて良かったなと思います。

──では社内の雰囲気もだいぶ変わってきているんですね?
加藤社長:そうですね。社内もありますけど、やっぱり国内の販売会社さんもだいぶ変わってきています。


ルノー日産三菱アライアンス アンペア新会社


周囲に明るいムードを振りまく加藤社長。”陽”の人だ
ASEANで強い三菱 アライアンスでの役割は?
──日産、ルノーとのアライアンスがあって、そのなかで役割分担をしますという話もありました。三菱は4WDとPHEV、そしてASEAN担当というふうに、一時期は担当分けみたいな感じになっていて、どうなっちゃうのかなと思っていたんですけど。担当分けは今でもあると思うのですが?
加藤社長:う~ん、今はそんなに強くあるわけじゃないですよね。ご存じのように日産さんとルノーさんも関係を見直すという話もありますから。

──そういう意味では日産さんとの付き合い方がうまくなってきた?
加藤社長:そうですね、これから協業をドンドン積極的に考えていかないと、自動車業界ってなかなか難しいと思うんですよね。みなさんも本当によくご存じだと思いますけど、電動化はどんどん進む。CAFEだとかそういう規制も、国によってもちょっとずつ違うし、導入時期もちょっとずつ違う。それから地域によってお客様の嗜好も違うでしょう?そのうえに、サイバーセキュリティの法規や衝突関係の法規も出てきて、それもヨーロッパとオーストラリアじゃここが違うなとか、いっぱいいろいろなものが出てきてますよね。そうすると一社で全部の地域に対してそれぞれ最適なクルマを出すっていうのが難しくなってきているんです。

──うなると、やはり“選択と集中”ということになる?
加藤社長:地域だとかクルマによっては『お宅のクルマ使わせていただきますよ』だとか『そこはうまく協同でやりましょう』だとか、そういうふうになってきますよね。ましてやBEVで重要になるバッテリーみたいなものはね、やっぱり数をこなさないとコスト面でも厳しい。そうなるとそういう環境になってきていますよね。

──では仲間づくりみたいなところも出てくる?
加藤社長:それは出てくるんじゃないですか。

──三菱にとっては、ASEANというこれからどんどんクルマが売れていく市場を持っているというのは強いですよね?
加藤社長:そこはひとつ強みではあるんです。その一方で、これも皆さんご存じのように、中国や韓国のメーカーがどんどん出てきてます。我々は『ASEANは我々の市場でがんばります』ということは言ってきました。たしかに人口だとか国の年齢構成だとか、そういうものを考えていくと、ASEANというのは今後絶対に成長しますよね。そこにみんなが気づきだしてというか、あるいは気づいていながら意識していなかったのか、どんどん世界中の会社がASEANに注目するようになってきているので、今は我々の得意市場と言えるんですけど、ウカウカしていられないなと、そういう気持ちですよね」

──ASEANにおける三菱自動車のポジションというかイメージというのは、どのようなものなのでしょうか?
加藤社長:これは国によって若干違うんですよね。同じASEANと言っても、例えばフィリピンなんかだと、過去に国として難しいことがあったんだけれども、そういうときに残った自動車メーカーは三菱自動車だけなんですよ。だからそういう意味では『三菱自動車は本当に長年フィリピンと一緒にやってきてくれているよね』というのもある。それからインドネシアなんかではトラックです。そういうベースにあって、エクスパンダーみたいな格好いいヒット車が出たので『あっ、あの三菱から結構カッコイイのが出たよね』となります。だから一気に広まったっていう感じですよね。それと、パジェロスポーツもかなりいいイメージがあります。もちろん、トライトンもね。そういうのがフィリピンでのイメージです。タイはピックアップ市場なので、三菱だけじゃなくて、いすゞさんも強いですよね。1トンピックアップといったら、トヨタかいすゞだっていうところがあるので。

三菱エクスフォース Mitsubishi XFORCE


──先日発表したエクスフォースも売れそうですよね」
加藤社長:あれもイケそうな感じですね。
──ああいったカッコイイ系にだんだんシフトしていく?
加藤社長:ASEANは、フューチャリスティックというか、未来っぽいクルマが受けるというところがあるので、少しああいうスタイルのクルマにしました。おかげさまで結構評判は良くて、イケるんじゃないかと思っています。



三菱加藤社長 十勝アドベンチャートレイル

パジェロ復活が期待されるところだ。
──デリカミニも売れている。デリカの名前とデザインがあってのことだと思うんですけど。すでにいろいろなところで聞かれていると思うのですが『デリカがデリカミニまでいったんだから、もう一個、大事な名前が残ってるじゃん』という話が、社内や三菱ファンの方たちも思っていると思うのですが?」
加藤社長:それは何だ?なぞなぞみたいだ(笑)。『さーてそれはなんでしょう?』みたいな(笑)
──オフロードと言えばアレ、みたいな(笑)
加藤社長:まぁ、いろいろと考えなくてはとは思ってます。さっきも三菱自動車らしいという話をして、手応えどうですかという話もあったんですが、やっとそういうものがカタチになってきたな、というふうには思うんですけど、まだ道半ばっていうかね。そういう状態だと思っていますの。まだまだやることはいっぱいあるぞ、と。そのなかでラインアップも全部キチンと整理できて、みなさんが考えておられるようなクルマも、ひょっとしたら出てですね(笑)、形がどんどん整っていけば、より一層、三菱ブランドというものが強くできるんじゃないかと思っています。

三菱本社ショールーム パリダカールラリー優勝 パジェロ
(パリダカでのパジェロ)

──すべてのお客さんがそう思っているかはわかりませんが、三菱はASEANで強い、新型車もどんどん投入している、では日本のお客さん、我々はどうしたらいいのかな、って思っている人もいると思います。
加藤社長:そうですよね。それもあったんでね、デリカミニもお金をかけて完全にテイストを変えましたし、元々日本で出す予定はなかったトライトンも日本に出そうと計画を変えました。たしかにこの数年間、ASEAN優先に新車を出していますけど、じつは私のなかではASEANと日本が優先なんですよね。だから日本にも、今からクルマを出していきます。

──ただ順番なだけ?
加藤社長:そうです。だから私が社長になってからのこの数年、エクリプスクロスのPHEV、が出て、アウトランダーのPHEVが出て、eKクロスEVが出て、デリカミニを出しました。4年連続でずっと繋がってきているんです。だから、いい流れでこられているので、この先もこの流れを途切れさせないようにしたいと思っています。さすがに毎年、話題性のあるクルマを出せるかというと、そこまではなかなか難しいかもしれませんが、来年2024年にトライトンが出ますし、今日もロードマップを見せたように、いくつかクルマを考えています。決してASEANだけということはありません。
2023 3月三菱自動車 中期経営計画 新車発売計画
(2023 3月三菱自動車 中期経営計画)

──電動化という話では、このままBEVになるのか、その間にPHEVがきちんと挟まっていくのか、よく見えていません。三菱自動車としては、PHEVにすごく強みがあります……。
加藤社長:我々としてはPHEVも出していくことになるんだろうなと。BEV一辺倒ではいかないかな、と。それは、ASEANだとか、我々が強いマーケットの事情を考えると、BEVが一気に広がる感じではないよね、と。ヨーロッパはBEV(の普及)が早いんですけど、もう少し遅いマーケットも当然あります。我々はそういう市場もたくさん持っているので、そうするとBEVだけじゃなくて、今度エクスパンダーのハイブリッドも出しますけど、HEV、PHEVを組み合わせながらやっていくことになるんじゃないかと考えています。
三菱新型エクスパンダークロス2023
(エクスパンダークロス2023)
──そうなると、ディーゼルとガソリンのエンジンもキチンと継続していく?
加藤社長:そうですね。新しいトライトンの4N16型ディーゼルも新しく開発したので、これも活用できるところでは活用していくことになります。ディーゼルがこの先ずーっと何年もっていうと、それもちょっとなかなか難しいね、というところもあるかもしませんが。さっきも言ったように我々は、全種別のパワートレーンでやっていこうと思っています。

──ピックアップトラックがPHEVになるのは随分先になるんですかね?
加藤社長:ある程度先になるだろうとは思っています。ただ、将来的にはいろんなクルマがBEVになってくる可能性があるので、我々もいろんなことを考えないとダメだなと思っています。

──来月、ジャパンモビリティショーがあって、三菱自動車も出展します。三菱ファンの人たちは何を期待してJMSへ行ったらいいですか?
加藤社長:今日言ったような、そういう流れのクルマじゃないですかね(笑)。
──ではこの先に登場してきそうなクルマの面影が見られますか?

加藤社長:なんとなく面影が(笑)……ハッキリわかるようなものが(爆笑)
──ハッキリわかるんだ(笑)
加藤社長:面影がハッキリわかるようなものが出ます(笑)。
──それは楽しみですね。モーターショーの楽しみって、そういうところ、大事ですよね。
加藤社長:そうですね(笑)

中略

──三菱には、かつてのパリダカやWRCの栄光のイメージもまだあります。
加藤社長:うちにもレジェンド増岡がいますから。増岡の目が黒いうちに(笑)、いろんなことをやらなくちゃなと思っています(笑)」
──ありがとうございました。

➡□元記事に




良い取材ですね。加藤さんの素直なお人柄も良く出ていて好感が持てます。
個人的ファインディングスは以下
①デリカミニは、軽自動車ekシリーズが皆同じようなデザインで個性がないので
 特色があるものを作ろうと舵を切り、特色のあるものができた。
 その分開発費をかけたが営業に高い目標をかけた。
ルノー日産アライアンスの地域別役割、縛りは、弱くなった。
 (例:EUでの新車投入中止→新型アウトランダーPHEV投入に など)
パジェロ復活は、明言時期尚早。
 一番よく聞かれる質問だと思いますが、このスタンスは経済紙でも同一。
 ここが発表された時が本当の三菱復活のカウントダウンか。
三菱は、内燃機関の開発は止めない、電動化のスピードや地域特性に
 合わせて、対応していく
⑤今年のジャパンモビリティショー(旧東京モーターショー)には
 「今後の三菱の目指す面影がハッキリわかるものが出展される

期待したいです!!


新型トライトンインタビュー 三菱加藤社長以下

➡□ベストカー誌インタビュー トライトン日本仕様について


ルノー日産三菱 ルノーEV子会社アンペア出資

➡□ルノーEV子会社への出資検討について

三菱自動車2022年度決算報告

➡□三菱中国の特損をカバーして最高益

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