

自動車の致命傷は、「バッテリー上がり」です。
現在のクルマはいずれもバッテリーが切れるとエンジンがかかりません。
昨今は、電装品が多く積まれているので、電力消費量が大きく、
(夏のバッテリーに負荷がかかる時期などは特に)バッテリー上がりの
リスクが増しています。
自分も先代のガソリンアウトランダーに乗っていた時は、ロックフォード
オーディオを付けていた所為もあるのか、バッテリーの負荷が大きかったのか、
エンジンのかかりが悪い状態で、ヒヤヒヤする事が幾度かありました。
又、実際バッテリーのポテンシャルが落ちて、純正から機能の高いものに
買い換えました。
アウトランダーPHEVになってからは、起動しにくいことは一度もありません。
アウトランダーPHEVは最もバッテリー上がりがしにくいクルマなのかもしれません。
何故ならば、、、

まず、アウトランダーPHEVは床下に巨大な駆動用リチウムイオンバッテリーが
積まれているのは有名です。但しこれでシステムを起動しているのでは
ありません。駆動用に電気を使い切ってしまって、起動できなくなると
困るからです。

普通のクルマのバッテリーが、「補機用(アウトランダーではこう呼んでいます)」
としてトランクの床下に積まれています。
(システムを積むボンネットのスペースを確保する為後ろに回ったそうです)
これに電気があれば、システムを起動できます。(スターターセルが無いのでジェネレーターを
回してエンジンも始動します)
そして凄いことに、駆動用バッテリーから常に補機用に充電されているんです。

これは頼もしいですねー。
しかもエアコンや、ACCなどの走行中に使う電力は駆動用バッテリーから供給されるので
補機用バッテリーへの負荷はかなり軽減されていると推測されます。

更に駆動用リチウムイオンバッテリーは、心臓部だけあって専用のバッテリークーリング
システムが積まれており、常に安定した電気を取り出せる工夫がされています。
頼もしいですね。

更に更に、アウトランダーPHEVは、エンジンに繋がった「第3のモーター」ジェネレーターで、
「自分で発電できるクルマ」です。
ガソリンがある限り、駆動用バッテリーに充電し続けることができます。
つまり、
補機用バッテリーに2重(駆動用バッテリーとエンジン)のバックアップが付いている
とも言えるでしょう。
これはバッテリー上がりしにくいクルマだと思います。
こんなシステムを持っているクルマは中々いません。
電気が命のクルマなだけに、致命傷の「バッテリー上がり」に対する
リスクを低減してある凄いシステムだと思います。
➡︎◻︎アウトランダーPHEVの補機用バッテリーはこんなところに
➡︎◻︎駆動用バッテリークーリングシステム
➡︎◻︎第3のモータージェネレーター
➡︎◻︎テスラモデルSがバッテリー切れになった時
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