PHEV ブログ

アウトランダーPHEV(2013年新発売時 初号機)乗りのブログです

三菱不正を「ヒューマン・エラー連鎖」とした日大堅尾教授と、「今最も燃費のいい会社」としたポストセブン。

三菱の燃費不正の原因を非常に真面目に分析した
コラムがありましたので紹介します。(WEBアップは2週前)
お書きになったのは、その名も「堅そうな」
日大の堅尾教授です。
三菱自動車 不正の構図
(図は朝日から)



日本大学教授 堅尾和夫


 人間が、あるいは人間の集合体である組織が、達成しようとした目標から
意図せずに逸脱してしまい、期待に反した行動をとってしまうことを「ヒューマン・エラー」という。

 その特徴は、
一生懸命やったのに、導かれた結果が間違いになるということである

 この場合、当事者や当事者が属する組織は、「間違ったことをしてしまった」という
記憶ではなく、「一生懸命に会社のためにやったのに」という記憶しか残らない。
不正に直接関与していない周辺の人間も、同一組織の人間として、こうした認識を
無意識に共有する。「努力の仕方にもう一工夫必要だったかもしれない」という
反省の仕方をするのである。

 したがって、
責任者を探し出して、あるいは決めつけて処罰しても、
再発防止はできない。

後から再び、会社のために、あるいは自らの立身出世のために「一生懸命」やる
人間が出てくるし、会社も相変わらず、そういう人材を求め、育成し続けているからである。

 肝心なことは、間違ったことをした、あるいはそれが組織として通ってしまった
背後要因を探求し、それを排除することが必要なのである。
 自動車会社各社は、最新の技術を駆使し、高機能を搭載した車の開発にしのぎを削っている。
どこの会社も、そういう開発部署や開発を支援する部署には、経験豊富な熟達の技術者や
監督者を配置しているはずである。
三菱燃費不正 2016

 しかし、こうしたセクションは仕事の性格上、秘匿性が高く、部外者の目がなかなか
届かないところでもある。その結果、同じ仕事を長年繰り返していることによる慣れ、
仕事の内容をよく知っていることからくる「この程度なら許される」という臆測や思い込み、
頻繁な目標数値の上方修正にも期限内にいつもうまく対処してきたとうい自惚うぬぼれ、
独善的に仕事の要不要を断じて「現在の経営幹部が現場にいた昔からやっていたことだ」
などといった自己正当化が得てして、組織内に醸成される。

 そこから、ヒューマン・エラー発生の連鎖が始まるのである。
中略
 特に、三菱自動車の長年の不正行為には、監視やオペレーション、危険予知と是正、
教育訓練などの段階のチェック機能が不備、または存在していなかったように感じる。

 会社が設置するとしている第三者委員会では、単に原因と責任の所在を明らかに
するだけでなく、こうした組織エラーを防止するために何が欠けていたのか、再発を防止
するための対策はどうあるべきかについて、踏み込んだ分析と提言を期待したい。

 提言を受けて、三菱自動車がそれを実行し、信頼を回復するには多くの努力と時間を
要するかもしれない。あるいは、もうそうした余裕は残っていないかもしれない。
「市場から退場せよ」という厳しい声も聞かれるが、自動車業界はじめ他の業界各社も、
今後の改革に向けた教訓として肝に銘じてもらいたいと、切に願う。



会社員として、参考にしたいですね。
どんな組織もヒューマンエラーの連鎖を起こしてしまう
リスクをはらんでいると言えます。
現場の各段階でこれを回避、防ぐ文化、モラルが重要に
なるのでしょう。
日大 堅尾教授

堅尾さんの事をついつい調べてしまいました。
元通産省のお役人様から、大学教授になられた方のようです。
お写真からも「堅そうな」(良い意味で)雰囲気を見る事ができます。




一方、三菱事件について、めっぽう柔らかい口調で
報じているのが、小学館のポストセブンというニュースサイト。
(こちらもWEBアップは2週前)




NEWSポストセブン
ポストセブン
“三菱グループの天皇”と呼ばれた人物から、火に油を注ぐような大胆な発言が
飛び出しました。その人は、三菱重工相談役の相川賢太郎氏。
てんやわんやの状態にある三菱自動車の社長・相川哲郎氏の父親です。
 我が子のピンチに黙っていられなくなったのか、「週刊新潮」のインタビューで
(おそらく三菱自動車を擁護するつもりで)こんなことを言ってしまいました。

「あれはコマーシャルだから。効くのか効かないのか分からないけれど、
多少効けばいいというような気持ちが薬屋にあるのと同じ」

「買う方もね、あんなもの(公表燃費)を頼りに買ってるんじゃないわけ」

「実際に乗っとる人はそんなに騒いでないと思うんだけどね」

 本人の思いとは裏腹に、三菱自動車のイメージをますます悪くする効果しかありません。
たしかに、クルマを買って実際に走行したときに、カタログに記載されているとおりの
燃費性能が出ないことは“常識”ではあります。だからと言って、最初からウソのデータで
いいという話にはなりません。何より三菱グループのお偉いさんであり三菱自動車社長の
父親としては、典型的な「それは言っちゃいけないこと」だと言えるでしょう。
 しかし、なんせ相手は88歳のおじいさんです。大人としては目くじら立てて非難するより、
反面教師として教訓を読み取りたいところ。彼のトホホな暴言は、私たちにこんなことを教えてくれます。
相川賢太郎氏
1.「ウソをついた側が開き直ると、ますます相手を怒らせてしまう」

2.「業界内の“本音”は、外に漏らしたり押し付けたりしてはいけない」

3.「自分が偉いと思っている年寄りにしゃべらせるとロクなことはない」

中略
 妻や彼女に浮気がバレた場合もしかり。「1回だけ」と言っていたのにそうじゃなかったという
「データの不正」が明らかになったからといって、「1回だけなんてもったいないこと、するわけなだろ」
と開き直ったり、「それが男のサガってもんだ」と本音を漏らしたりしたら、それこそ火にガソリンを
注いでしまいます。また、誘惑に負けてどこかで武勇伝を披露してしまうと、めぐりめぐって
妻や彼女の耳に入りかねません。

 そんなこんなも含めて、三菱自動車は今後もいろんなニュースを提供してくれるでしょう。
いったん注目が集まると、ちょっとしたことで世間を激しく騒がせてしまいます。
そういう意味では、現在はどこよりも燃費がいい会社と言えますが、
そう評価したところでとくに慰めにはなっていませんね。失礼いたしました






三菱燃費不正についての、
非常に対照的な硬軟2記述を紹介しました。
これに端を発して、結果独立性が保てなくなり、
日産の傘下に下ってしまったわけです。
この3週間の三菱自動車のマスコミに取り上げられた
件数とその扱いは過去最大級と言えるでしょう。

そういう訳で「一番燃費のいい会社」
とポスト記者が言ったのは、図らずして鋭すぎる表現に
なってしまいました。

追加
三菱自動車をめぐる関係各者の思惑
成る程ね。
それぞれの思惑が一致したんで
スピード救済に至ったんですね。
関連記事

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する