
EVがトラックや大型バスなどの大型車両にまで広がってきそうな
予感をさせるニュースが、、、
ダイムラーが、初の完全電気駆動トラック牽引車「Urban eTruck」を発表しました。この最大積載量26tのEVトラックには、連結子会社にあたる三菱ふそうのCanter E-Cell技術を応用して開発を進めています。

トラックやバスのエンジンといえばながらく活躍してきたのがディーゼルエンジン。しかし、大排気量ディーゼルの排気ガスは大気汚染の面で槍玉にあがり、特に都市部では規制強化が厳しさを増しています。
ダイムラーがメルセデス・ベンツブランドで発表したUrban eTruckは、名前にUrbanと冠したとおり、都市部での流通用途に特化したトラック牽引車です。完全電気駆動だけあって、その走行音は非常に静かで、紹介動画からはタイヤが発するロードノイズと、かすかなモーター音(ミッション・デフの音?)が聞こえるのみ。外観から当たり前のように想像してしまうトラック用エンジンの爆音はそこにはありません。
ダイムラーの発表によると、駆動用に125kwモーターを2基搭載しており、総容量212kWのリチウムイオンバッテリーで最大約200kmの走行が可能とのこと。ただし、量産開始は早くても2020年以降になるとのこと。ただそれまでにはバッテリー効率は2.5倍に、コストは2.5分の1になるとの見通しを示しました。

EVのトレーラーとしては、さきごろ米テスラ・モーターズが「Tesla Semi」と称するトラックを開発中と明かしたばかり。テスラは大型のEVバスも同時に開発中としています。ただテスラのトラックとバスはまだ発表できる段階ではなく、早くても来年まではその姿を見ることはできません。
ちなみに、Urban eTruckの動力系のベース技術となる三菱ふそうの小型トラックキャンター E-CELLは、昨年秋から4.8t車サイズがポルトガルで実走行実験を実施。今年4月から独シュツットガルト市および運送会社ヘルメスにも6t車サイズのもの数台を提供して実走実験を開始しています。Canter E-Cellは排気ガスと騒音が出ないうえ、同サイズのディーゼルトラックにも引けを取らない航続距離を備えるため、テスト使用ながら都市部での工事用車輌、配送用車輌として活躍しているとのこと。

確かに地球環境のためには大型車両のEV化が可能であれば、こんなに有効な
事はありません。
電池の進化が進み、航続距離が確保できれば、実現が近くなってきそうですね。
バッテリー自体を交換するリチウム空気電池なんかが、業務用大型車両には
向いているのかもしれませんね。
配送センターや、ターミナルを電池交換場所にすればいいので。

➡︎◻︎テスラ EVで大型車両に参入

➡︎◻︎リチウム空気電池
- 関連記事
-
-
日本初EVの新しい方向性、「柔らかいEV リモノ」 2016/08/12
-
「ハウスヴィジョン2016」に新型プリウスPHV 赤がいました! 2016/08/11
-
お隣 韓国電力は自社管理の電柱3万本を充電スポット化計画 2016/08/10
-
ダイムラー、三菱ふそうの技術を応用、EVトラック牽引車「Urban eTruck」発表 2016/08/09
-
ポルシェのピュアEV『ミッションE』日本発売は2020年以降 2016/08/04
-
往年の名車がEVで復活! 「コンバージョンEV」の可能性 2016/08/03
-
9月発売のホンダ新型フリードに世界初脱レアアース磁石 モーター搭載 2016/08/01
-


