PHEV ブログ

アウトランダーPHEV(2013年新発売時 初号機)乗りのブログです

ドイツ車はテスラに追いつける?

日経ビジネスに「ドイツ車はテスラに追いつける?」という記事が
あったので一部画像を追加して紹介します。



1本のテレビコマーシャル(CM)がある。1人の女性が駐車場を横切っていく。その駐車場には米EV(電気自動車)メーカー、テスラ・モーターズのEV用充電スタンドが2つ備えてあるが、テスラのロゴは消してある。
BMW330e CM

 「あなたも予約販売のリストに名前を記入して、納車を待つことができます」とナレーションが入る。そして「長い列に並んで待つこともできますが、本当にそんなことをしたいですか…」と続く。すると、その女性が独高級車メーカー、BMWのハイブリッド車「330e」に乗り込み、加速ペダルを踏み込む。すると、「このクルマならすぐ購入して乗ることができます」とのナレーションが入る。
BMW330e CM

 BMWは「ウェイト・オア・ドライブ(納車まで待つのか、それともすぐ運転できるクルマを選ぶか)」と題したこのCMで、ドイツの自動車メーカーとしては初めて、テスラの顧客を対象とした販売キャンペーンを打ち出した。
BMW330e CM

 標的は、テスラが今年3月に発表した最新のEV「モデル3」を購入すべく1000ドル(約10万円)の手付け金を払って予約した人々だ。テスラはモデル3の予約受け付けを既に開始したが、実際の納車は2017年下半期にならないと始まらない見込みだ。


 自動車業界で急速に頭角を現しつつあるテスラをあからさまに狙ったこのテレビCMが伝えようとしているのは、BMWにはモデル3の代わりとなるクルマがある、ということだ。しかし、問題は、BMWには実際にはモデル3に相当する車種はない、という点だ。

 BMWには完全なEVは2013年に発売した「i3」1車種しかない。同社は今年7月に新型i3を3万5000ユーロ(約400万円)で発売し、1回の充電で走れる航続距離は183kmに延びた。

 しかし、今回のテレビCMに登場するのはスポーツセダン「330e」のハイブリッド車で、価格は4万5000ドル(約450万円)だ。このモデルは、完全電動モードでは22kmしか走れない。

 これに対してテスラが予約販売しているモデル3の販売予定価格は3万5000ドル(約350万円)で、1回の充電で346kmの走行が可能とされている。

 EV専門のコンサルティング会社、EVボリュームスの共同創立者ローランド・イーレ氏は、「(BMWのCMが)ひどいと言うつもりはないが、この2つのクルマは互いに比較できるものではない。エコカー業界では困惑している人が多い」と指摘する。

 米起業家イーロン・マスク氏が13年前に設立したテスラは、これまでに4種類のEVを発表してきた。そのそれぞれが、既存の自動車業界に衝撃を与えてきた。

 最初のモデルで、2008年に発売したスポーツカータイプ「ロードスター」は、EVであってもクールなクルマであり得ることを証明した。

 2012年に発売されたセダンタイプの「モデルS」は、1回の充電で最高426kmというドライバーが安心できる航続距離を誇った。

 2015年に発売されたSUV(多目的スポーツ車)タイプの「モデルX」は、映画「バック・トゥー・ザ・フューチャー」を思わせる、ハヤブサの羽のようにドアが上に上がるファルコンウイングを搭載。また、停止状態から時速60マイル(約96km)まで3.2秒という加速性能を持つ。

 そして今回のモデル3は、予約の受け付け開始から4週間で40万台近い注文を獲得、EVも大衆車市場に参入できることを証明した。
テスラモデル3 遂に発表へ

 イーレ氏は、販売台数、航続距離、1キロワット(kW)時当たりの電池コスト、加速性能、いずれの面から見ても、現時点ではテスラがEV業界の先頭を走っていると総括する。

 その結果、複数のアナリストは、BMWのテレビCMはテスラのファンを奪うどころか、ドイツの自動車大手各社がテスラには負かされてしまい、今や守りの姿勢に入っているという世間一般の認識をむしろ強化する事態を招いていると分析する。


EV航続距離 EVPHEV販売台数

※1=テスラの航続距離はいずれも基本モデルの航続距離。※2=米環境保護庁の示す条件下での航続距離 注:カッコ内はメーカー名 出所:Financial Times/EV-Volumes

 ただ、テスラが既存の自動車業界に創造的破壊をもたらしてきたことは広く認識されているものの、独自動車各社が本当に打ち負かされてしまったかというと、その点は明確ではない。

 2008年の金融危機以降、中国での自動車需要が急増し、既存メーカー各社は2015年には、世界販売台数と営業利益で過去最高を記録した、と調査会社バーンスタインのアナリストは指摘する。

 独自動車大手のBMW、ダイムラー、フォルクスワーゲン(VW)の言い分はこうだ。テスラはEV市場に早く参入しすぎ、優れた技術の開発にほかのメーカー以上に資金を投じているために、利益を上げることができずにいる、と。

 テスラは自動車業界全体に衝撃を与えたかもしれないが、2010年に上場して以来、純利益を計上したのはわずか1四半期にすぎない。

 EVボリュームスの調べによると、2016年1~6月期の世界のEV市場におけるテスラのシェアは16%に上るが、ガソリン車やディーゼル車を含む全自動車市場に占めるシェアは微々たるものだ。

 英銀大手バークレイズのアナリスト、クリスティナ・チャーチ氏は、ドイツの自動車各社はテスラが成し遂げてきたことに「焦りを感じている」と指摘する。しかし、同氏は、テスラにそれが可能だったのは同社が利益をまだ上げなくても許される段階にあるからにすぎず、一方で、既存の自動車各社は利益を上げることを優先させざるを得ない、と続けた。


 ドイツの自動車各社は、EV生産に本腰を入れ始めたばかりだ。だが、利益を重視してきたおかげで、資金にものを言わせて開発を進め、テスラに追いつくことができる位置にいると複数のアナリストは指摘する。

 2015年の研究開発費は、VWが118億ユーロ(約1兆3400億円)、BMWが43億ユーロ(約4900億円)、ダイムラーが60億ユーロ(約6800億円)で、3社合わせると220億ユーロ(約2兆5000億円)に達する。対するテスラの同年の研究開発費は7億1800万ドル(約719億円)だった。

 独自動車各社の研究開発費のうちEV開発に振り向けられた比率はわずかだったが、それも変わろうとしている。

 米調査会社エバーコアISIのアナリスト、アーント・エリングホースト氏の試算によると、その比率は5年前は10%にすぎなかったが、今年は恐らく20%、5年後には40%に達する見込みだ。

 「彼らは長い間テスラを嘲笑してきた。だが、ここにきてついに本気になった」とエリングホースト氏は言う。一方、テスラとしては、「持続可能な輸送方式に投資する企業が増えるのは喜ばしいことだ」としている。

 昨年のディーゼル排ガス試験の不祥事からまだ立ち直っていないVWは今年6月、今後10年間でEVを30車種投入すると発表した。
VWの電動車両攻勢 EV PHEV

 米市場調査会社フロスト&サリバンのアナリスト、アルンプラサッド・ナンダクマール氏は、EVが大衆車になるのはまだかなり先のことで、ドイツの自動車各社にはテスラに追いつき、追い越す時間があると考える。

 同氏の見るところ、テスラのEV駆動技術は競合各社に比べ4年ほど先行している。「だが正直に言って、ドイツ自動車各社が進めている開発の規模をみれば、彼らにはその差を埋められるだけの力がある」と同氏は続けた。

 EV市場の成長の足を引っ張っている最大の要因は電池のコストだ。しかし、スイスの金融大手UBSのアナリストの予測では、EVで主に使われているリチウムイオン電池のコストは2021年までに36%下落し、1kW時当たり160ユーロ(約1万8000円)まで下がる可能性が高いという。

 テスラとドイツの自動車大手は、ある意味で正反対の問題を抱えている。テスラの問題は需要ではなく、生産だ。既に販売中の車種も納車待ちの状態で、テスラは自ら掲げた生産目標を達成できていない。


 一方、独自動車各社は毎年、数百万台規模を生産しているが、ガソリン車やディーゼル車からEVに本格的に転換を進めるだけのEV需要があるかどうか、つい最近まで確信できずにいた。

 英調査会社IHSマークイットの自動車部門アナリスト、ティム・アークハート氏は、「4社の中で一番厳しい立場にあるのがテスラだ。テスラは現在、普通の自動車メーカーのような規模拡大に取り組んでいるが、その実現はダイムラーやBMWなどがEV開発を加速するよりも難しい」と指摘する。



4年リードしているテスラだそうですが、
既にここでは日本メーカーは相手にされてない論調です。
負けるなチームニッポン!


テスラ ギガファクトリー

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