PHEV ブログ

アウトランダーPHEV(2013年新発売時 初号機)乗りのブログです

自動運転車 最新事情① 「BMW編}

次の時代のクルマメーカーの覇権は
もしかしたら「自動運転技術」が握っているかも
しれません。
その手の話の取材力に秀でた日経ビジネスの
記事が面白いので紹介します。
(興味ある方は本誌を・・)



独BMWの最新自動運転試作車を、世界で初めて本誌が単独で取材した。
アウトバーンを走り、その実力が分かった。
電気自動車で世界を驚かせたのと同様に、同社は社運を賭けてかじを切ろうとしている。

自動運転車 BMW
・独BMWが初公開した試作車。「PT1」とコードネームで呼ばれている。後ろは同社の研究拠点。駐車場に小型電気自動車「i3」がずらりと並ぶ
・アウトバーンを走行する試作車の室内。緊急時に備えて手は添えていたが、機能としては手放しでも問題なく走り続けた。センサーが認識した情報が、助手席側の大型ディスプレーに表示される


■ 「取材に応じる。世界で初めての公開になる」

 独BMWからの連絡を受けて、本誌記者はドイツ・ミュンヘンへ飛んだ。
目当ては、同社が今年1月から公道試験を始めた、最新の自動運転の試作車だ。

 BMW本社から北へ約10km。高速道路アウトバーンを走って、ドイツ有数の学術研究都市、ガルヒングへ向かった。BMWの自動運転部隊が属する研究開発の心臓部に、試作車「PT1」が止まっていた。

 PT1はBMW「3シリーズ」がベース。長距離レーダー3つ、短距離レーダー4つを搭載。加えて「LIDAR」と呼ばれるレーザーレーダーを4つ積んでいる。カメラは前方にメーンとサブの2つ。いずれも単眼カメラだ。



■クルマが責任を持つ

 助手席に乗車し、走り出すと、助手席正面に設置されたディスプレーに、センサーが認識した前方車両がブロック状で表示された。画面を切り替えると、レーザーレーダーが読み取った障害物なども重ねて表示される。車線変更する際に、左右の車線に空間があるかどうかも表示されている。

 アウトバーンに入ると、計器パネルに「READY」の文字が表示された。運転手がハンドル脇にあるボタンを押すと、自動運転モードが始まった。

 ぐんぐんと速度を上げ、3車線のうち最も左側に車線変更。最高速度は時速130kmに設定されていたが、道路標識をカメラが読み取り、制限速度である時速120kmを維持した。

 この間、運転者は何も操作をしていない。アウトバーンは多少混雑していたが、加減速や車線変更は極めて滑らかで、何の違和感もなかった。




自動運転車 BMW
レベル3の実用化段階が迫っている
●自動運転のレベル分けと概要
注:NHTSA=米運輸省高速道路交通安全局、SAE=米自動車技術者協会
提携を発表したBMWのクリューガー社長(中央)と米インテルのクルザニッチCEO(左)、モービルアイのシャシュア会長(右)

 「レベル3」──。PT1は、世界中の自動車メーカーが目指す次の段階に到達しつつある。右の表のように、レベル3は自動運転と手動運転を切り替えられる段階を指す。自動運転モードの最中は、原則としてクルマが運転の責任を持つ。既に実用化されているレベル2とは大きく違い、運転者が常に視線を前方に向ける必要さえない。

 しかも、BMWが目指すのは単なるレベル3ではない。運転者や人がより「自然だ」と感じ、周辺のクルマにとって迷惑にならない振る舞いを目標とする。市場に投入した場合、必ず他のクルマとの協調が必要になるからだ。製品化の最終段階にあるとも言える。

 より高みを目指すために、PT1にはある新技術が搭載されていた。軍事技術である「弾道学」を取り入れたアルゴリズムだ。ミサイルの軌跡を予測するように、センサーで認識した周辺のクルマの動きから、数秒後までの動きや位置を予測する。クルマよりも先に自動運転化が進んだ航空業界で、採用の議論をしている最先端の技術だ。

 「まさに今の状況は、弾道学でスムーズな運転が可能になった場面だ」

 試乗が終わりに近づいた時、同乗したエンジニアはそう説明した。中央車線を走行中、前方車両を追い越すために左車線に入ろうとした。その時、右車線の大型トラックが、前を遮るようにして左側に2車線分コースを変更してきたのだ。

 PT1は右から接近するトラックの動きを予測し、速度を落としながら、やり過ごすようにしてスムーズに左車線に入った。軌道を予測しない従来型試作車では、同じような状況では急ブレーキを踏んだり、自動運転で対応できなくなって手動運転に切り替えざるを得なくなった可能性が高い。

■米インテルと組む理由

 レベル3に向けた試作車は、BMWのほか、独アウディやトヨタ自動車などが公開している。誰も市場に投入していないという点で、外から見れば各社のレベルは横一線にある。

 その中でBMWは自動運転で「ナンバーワンになる」という明確な目標を掲げる。2025年までの経営戦略で「EV(電気自動車)に加えて自動運転分野でも世界トップに立つ」と宣言している。

 その方法が有力企業との提携だ。7月1日、BMWのハラルト・クリューガー社長は2人のパートナーとともに壇上に立った。一人はイスラエルのベンチャー企業、モービルアイのアムノン・シャシュア会長。独自の画像解析技術を持ち、BMWと既に協業関係を築いている。






 会場が驚いたのは、もう一人の登壇者が、米インテルのブライアン・クルザニッチCEO(最高経営責任者)だったからだ。ある自動車メーカーの幹部は「これからは半導体とソフトウエアが『心臓部』。それをインテルに渡すのか」と驚く。クルマを自動制御する半導体の開発をインテルが担い、車載AI(人工知能)の共同開発も視野に入れる。

 3社は記者会見で、「2021年までに『完全な自動運転車』を市販する」と発表した。市販時期を明言した自動車メーカーはBMWが世界初だ。

 ただ、「完全」がどの水準を指すのかはこれまではっきりとは示されなかった。BMWの自動運転開発責任者、レネ・グロスピーチ氏が、冒頭の研究開発拠点で本誌の単独取材に応じ、「(無人運転を指す)レベル5ではなく、(ドライバーを前提とする)レベル4のクリアを目指す」と明言した。

 3社は会見で、自動運転車を早く市場に出すための標準化されたプラットフォームを作ることも発表。グロスピーチ氏はこう話す。「のんびり開発している時間はない。安全性を証明するには、1つの機能で100万kmのテストが必要。自動運転の実現には1億kmに達するだろう。実走行による方法は限界に近づいている。安全性の証明はスーパーコンピューターによるシミュレーションに替わる。車載半導体に加えて、シミュレーションでもインテルの協力が必要になる」。

■「ビジネスモデルが激変する」

 BMWは2021年に発売する自動運転車を、「iシリーズ」の次世代車「i NEXT」として市場に投入する。iシリーズのプロダクトマネジャーを務めるハインリッヒ・シュバックヒュファー氏は「小型EVの『i3』とスポーツカーの『i8』の間を埋めるようなミドルクラスになる。決してニッチモデルではなく、成長のためのクルマだ」と話す。


自動運転車 BMW

「iシリーズ」で完全自動運転車を市販
●「BMW iシリーズ」の車種と新技術


 同シリーズは、EVと炭素繊維に特化して2013年に創設した新ライン。炭素繊維工場を自ら米国に新設するなど、イノベーションに向けただならぬ決意を世界に見せつけた。電動化についても、「これからはEV」と決断し、社是「駆けぬける歓び」のためにこだわり続けてきた内燃機関から、EVへ経営資源を配分することを決めた。

 iシリーズは、クルマを「再定義」する可能性のある新技術をまず投入して、他のモデルに水平展開する役割を担う。電動化技術はPHV(プラグインハイブリッド車)として各モデルに順次展開する見込みで、炭素繊維は既に7シリーズなどに採用している。

 自動運転も、クルマのあり方を変える可能性がある。大きくかじを切る理由はそこにある。グロスピーチ氏は「ビジネスモデルが激変する。新しいことをやらなければ勝てない時代になってきた」と話す。

 高級車市場で世界首位を走るBMWですら、自動運転をきっかけとする構造変化に危機感を抱く。それは同社だけに限らない。どんな戦略で自動運転に向き合うのか。現地取材で、「チームドイツ」のしたたかさが見えてきた。



自動運転車の「i NEXT」は気になりますね。
ところでSUVタイプと言われた「i5」の話はどうなったんでしょうか?
bmwi5

➡︎◻︎今年の年始に出ていたBMWi5の噂


エナジーモータースポーツ コンパニオン東京オートサロン2016

➡︎◻︎東京オートサロン2016BMW車 小生撮影
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