
三菱の経営再建もしなくてはならない
日産ですが、噂の電動新パワートレイン
が遂にデビュー間近です。
日産のハイブリッドシステムは現在「3通り」


日産のハイブリッドシステムは現在、3通りある。そのなかで、トランスミッション型にモーターを組み込むシステムは2種類ある。ひとつは、「エクストレイル」やインフィニティ「QX60」向けのFF用CVT。もうひとつが、「フーガ」「スカイライン」「シーマ」が搭載するFR用のCVTだ。
両CVTとも、ジヤトコ社製の1モーター2クラッチ方式である。同社は元々、日産自動車吉原工場であり、日産自動車との関わりが強いが、現在では三菱自動車や中国地場メーカーなどにもCVTを納入している。
日産が採用しているFFハイブリッド車用の商品名は「CVT8ハイブリッド」で、製品コードは「JFO18E」と「JFO19E」だ。また、FR用では、製品コード「JR712E」という。
筆者は、ジヤトコ工場内などで、これらCVTの構成部品の詳細や製造工程について詳しく取材したことがある。取材当時、担当技術者はFR用の「JR712E」について「量産した当初、発進時や加速時のクラッチミートのトルク量を調整するのが難しかった」と話していた。

なお、日産の「もうひとつのハイブリッド」である、セレナが搭載する「S-ハイブリッド」は、欧州車や一部の米国車が採用している、マイルドハイブリッドだ。モーターは定格出力1.8kwと小さく、アイドリングストップからエンジン再始動をアシストするなどで、燃費を向上させる簡易的なハイブリッドである。
こうした現行の「日産ハイブリッドシステム」と「e-Power」は、設計や製造の段階で大きく違うことになるだろう。
つまり、「ジヤトコありき」ではなく、日産本社の「リーフの技術ありき」になるということだ。
e-Powerはその名が示す通り、「e」=「EV」を強調している。日産のEV戦略の中核にある、リーフのモーター、インバーター、そしてリチウムイオン二次電池の技術を継承し、そこに「ある程度のサイズのエンジン」を積むことになる。
プラグインハイブリッドになる可能性も
エンジンのサイズについては、BMW「i3」が排気量647ccの2気筒を積むように、1リッター以下になるか、それとも世界市場向けのコンパクトカー用として量産数が多くコストが安い、1.2リッター3気筒のHR12DEを改良するか、などの様々な選択肢がある。
よくよく考えてみると、「e-Power」=レンジエクステンダーというのは、メディアの憶測であって、プラグインハイブリッドになる可能性もある。つまり、エンジンのみでの走行も考慮した場合、ある程度のトルクと出力が必要となり、その場合は最低でも1.2リッターか、それ以上は欲しいところだ。
こうした搭載エンジンのサイズがどうであれ、日産としては「e-Power」の広報・宣伝活動のなかで「あのリーフのEV技術を満載」と記載してくるに違いない。
2010年代初頭、トヨタやホンダがハイブリッドやプラグインハイブリッドの開発に注力するなか、日産はEVに巨額投資を行い、トヨタとホンダとのパワートレインの差別化を図った。
だが、当初計画と比べて、リーフの販売は伸びず、そのため予定していたEVの「横展開(=多モデル化)」が遅れたという歴史がある。そうした日産EV戦略の「見直し案のひとつ」が、「e-Power」だと考えられる。
アメリカ、中国で今後ますます厳しさを増すCAFE(企業別平均燃費)、そして欧州のCO2規制。そのため、自動車メーカー各社は革新的な低燃費パワーユニットの開発を急いでいる。
日産の新技術「e-Power」、年内か年明け早々あたりに、その全貌が明らかになる可能性が高い。
期待しましょう。
三菱との電動シナジーが
出るといいですけどね。
自動運転技術も
グループ展開して欲しいです。

→◻日産シリーズHV EV


→◻日産GRIPZ 東京モーターショー2015
日産ですが、噂の電動新パワートレイン
が遂にデビュー間近です。
日産のハイブリッドシステムは現在「3通り」


日産のハイブリッドシステムは現在、3通りある。そのなかで、トランスミッション型にモーターを組み込むシステムは2種類ある。ひとつは、「エクストレイル」やインフィニティ「QX60」向けのFF用CVT。もうひとつが、「フーガ」「スカイライン」「シーマ」が搭載するFR用のCVTだ。
両CVTとも、ジヤトコ社製の1モーター2クラッチ方式である。同社は元々、日産自動車吉原工場であり、日産自動車との関わりが強いが、現在では三菱自動車や中国地場メーカーなどにもCVTを納入している。
日産が採用しているFFハイブリッド車用の商品名は「CVT8ハイブリッド」で、製品コードは「JFO18E」と「JFO19E」だ。また、FR用では、製品コード「JR712E」という。
筆者は、ジヤトコ工場内などで、これらCVTの構成部品の詳細や製造工程について詳しく取材したことがある。取材当時、担当技術者はFR用の「JR712E」について「量産した当初、発進時や加速時のクラッチミートのトルク量を調整するのが難しかった」と話していた。

なお、日産の「もうひとつのハイブリッド」である、セレナが搭載する「S-ハイブリッド」は、欧州車や一部の米国車が採用している、マイルドハイブリッドだ。モーターは定格出力1.8kwと小さく、アイドリングストップからエンジン再始動をアシストするなどで、燃費を向上させる簡易的なハイブリッドである。
こうした現行の「日産ハイブリッドシステム」と「e-Power」は、設計や製造の段階で大きく違うことになるだろう。
つまり、「ジヤトコありき」ではなく、日産本社の「リーフの技術ありき」になるということだ。
e-Powerはその名が示す通り、「e」=「EV」を強調している。日産のEV戦略の中核にある、リーフのモーター、インバーター、そしてリチウムイオン二次電池の技術を継承し、そこに「ある程度のサイズのエンジン」を積むことになる。
プラグインハイブリッドになる可能性も
エンジンのサイズについては、BMW「i3」が排気量647ccの2気筒を積むように、1リッター以下になるか、それとも世界市場向けのコンパクトカー用として量産数が多くコストが安い、1.2リッター3気筒のHR12DEを改良するか、などの様々な選択肢がある。
よくよく考えてみると、「e-Power」=レンジエクステンダーというのは、メディアの憶測であって、プラグインハイブリッドになる可能性もある。つまり、エンジンのみでの走行も考慮した場合、ある程度のトルクと出力が必要となり、その場合は最低でも1.2リッターか、それ以上は欲しいところだ。
こうした搭載エンジンのサイズがどうであれ、日産としては「e-Power」の広報・宣伝活動のなかで「あのリーフのEV技術を満載」と記載してくるに違いない。
2010年代初頭、トヨタやホンダがハイブリッドやプラグインハイブリッドの開発に注力するなか、日産はEVに巨額投資を行い、トヨタとホンダとのパワートレインの差別化を図った。
だが、当初計画と比べて、リーフの販売は伸びず、そのため予定していたEVの「横展開(=多モデル化)」が遅れたという歴史がある。そうした日産EV戦略の「見直し案のひとつ」が、「e-Power」だと考えられる。
アメリカ、中国で今後ますます厳しさを増すCAFE(企業別平均燃費)、そして欧州のCO2規制。そのため、自動車メーカー各社は革新的な低燃費パワーユニットの開発を急いでいる。
日産の新技術「e-Power」、年内か年明け早々あたりに、その全貌が明らかになる可能性が高い。
期待しましょう。
三菱との電動シナジーが
出るといいですけどね。
自動運転技術も
グループ展開して欲しいです。

→◻日産シリーズHV EV


→◻日産GRIPZ 東京モーターショー2015
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