
三菱新型デリカの顔については良い悪いは置いておいて、
非常に論議を呼ぶ程、話題になっているのは事実の様です。
東洋経済の記事を紹介します。
・・・前部略・・
そこに今回、外観的な存在感をより高め、また都会での利用を重視した車種追加も行うビッグマイナーチェンジが行われたのである。

トヨタのアルファード、ヴェルファイアのみならず、同社の5ナンバーミニバンである「ノア」「ヴォクシー」「エスクァイア」も、いまでは全体的にいかつい顔つきに替わっている。こうしたクルマの顔つきは、軽自動車でもメッキ加飾を多用した“ドヤ顔”と評される車種が販売を伸ばす傾向にあり、多くの軽自動車にそうした顔つきの車種が設けられている。

デリカD:5の新しい顔つきは、そうした時代の流れを背負ってもいる。車体寸法は、アルファード、ヴェルファイアや日産自動車の「エルグランド」よりひと回り小型で、ミドルクラスミニバンとなる。したがって、直接的な競合とはならないし、デリカD:5の走破力という独自性はほかのどの競合にも当てはまらない。見比べて選ぶのではなく、指名買いされるミニバンがデリカD:5ということになる。
”顔”のインパクトで消費者への印象づけ
しかしそれでも、新しい顔つきと、都市での利用を主眼としたアーバン・ギアの車種追加により、ほかの銘柄から乗り換えてみようかという誘いになる可能性を持ったといえる。
こうしたいかつい顔の傾向は日本に限らず、ドイツ車でも多く見られる。顔をはっきり見せる手法を最初に採り入れたのはアウディで、2005年の「A6」に採用したシングルフレームグリルがそれだ。BMWも、新型が出るたびにキドニーグリルが大きくなり、メルセデス・ベンツもかつてはスポーツ車種のみだった「スリー・ポインテッド・スター」をセダンなどほかの車種でもグリルに設け、顔つきを強調するようになっている。

この傾向は、デジタル社会とグローバル化という変化の中で育ち、普遍性を持ったのではないか。瞬時に世界情勢を知り、判断し、次へ進む。足踏みするゆとりのない社会が、瞬時に車名を言い当てさせ、存在を知らしめる極端な顔をクルマにもたらした。
またデジタル化は、空気の流れを画面上で模擬する技術を育て、クルマの輪郭で車種の個性を表す造形から空気抵抗の少ない画一化された造形へ向かわせた。そこで違いを示すなら、顔つきの差でしかないだろう。
合理的ではあるが、情緒の薄い世界。それが、先進国を中心としたクルマ離れを加速し、所有から共同利用へ向かわせていると言えなくもない。良しあしではなく、それが時代の変化であり、今の流行であり、クルマという価値が分岐点にあることを明らかにする。
デリカD:5は、そうした造形の流れに一歩足を踏み入れたが、一方で、他に類を見ない走破力という特徴を持つだけに、利便性が満たされればどのクルマでも意に介さない共同利用の合理性ではなく、自ら所有する意味や価値を強く実感させるミニバンだと思う。
→■元記事東洋経済に
最後は経済誌らしいまとめになっています。
確かにデジタル化が、顔つきの差競争に拍車をかけたのかもしれません。
しかしやっぱりクルマは「リアル」な商品で、
リアル価値で評価されるものだと思います。
2次元上のデジタル評価だけで無く、
「実物が写真よりカッコいい」「街で遭遇するとハッとする」
「インパクトは低いが乗っているうちに愛着が湧いてくる」
そんなデザインもクルマのリアル価値でしょう。
個人的には行き過ぎたドヤ顔対決とはベクトルが違う、
ステキな顔のクルマの登場を期待しましょう。

➡︎◻︎三菱新型デリカD:5の「残念な顔」

➡︎◻︎日本車の恐い顔化についての持論
非常に論議を呼ぶ程、話題になっているのは事実の様です。
東洋経済の記事を紹介します。
・・・前部略・・
そこに今回、外観的な存在感をより高め、また都会での利用を重視した車種追加も行うビッグマイナーチェンジが行われたのである。

トヨタのアルファード、ヴェルファイアのみならず、同社の5ナンバーミニバンである「ノア」「ヴォクシー」「エスクァイア」も、いまでは全体的にいかつい顔つきに替わっている。こうしたクルマの顔つきは、軽自動車でもメッキ加飾を多用した“ドヤ顔”と評される車種が販売を伸ばす傾向にあり、多くの軽自動車にそうした顔つきの車種が設けられている。

デリカD:5の新しい顔つきは、そうした時代の流れを背負ってもいる。車体寸法は、アルファード、ヴェルファイアや日産自動車の「エルグランド」よりひと回り小型で、ミドルクラスミニバンとなる。したがって、直接的な競合とはならないし、デリカD:5の走破力という独自性はほかのどの競合にも当てはまらない。見比べて選ぶのではなく、指名買いされるミニバンがデリカD:5ということになる。
”顔”のインパクトで消費者への印象づけ
しかしそれでも、新しい顔つきと、都市での利用を主眼としたアーバン・ギアの車種追加により、ほかの銘柄から乗り換えてみようかという誘いになる可能性を持ったといえる。
こうしたいかつい顔の傾向は日本に限らず、ドイツ車でも多く見られる。顔をはっきり見せる手法を最初に採り入れたのはアウディで、2005年の「A6」に採用したシングルフレームグリルがそれだ。BMWも、新型が出るたびにキドニーグリルが大きくなり、メルセデス・ベンツもかつてはスポーツ車種のみだった「スリー・ポインテッド・スター」をセダンなどほかの車種でもグリルに設け、顔つきを強調するようになっている。

この傾向は、デジタル社会とグローバル化という変化の中で育ち、普遍性を持ったのではないか。瞬時に世界情勢を知り、判断し、次へ進む。足踏みするゆとりのない社会が、瞬時に車名を言い当てさせ、存在を知らしめる極端な顔をクルマにもたらした。
またデジタル化は、空気の流れを画面上で模擬する技術を育て、クルマの輪郭で車種の個性を表す造形から空気抵抗の少ない画一化された造形へ向かわせた。そこで違いを示すなら、顔つきの差でしかないだろう。
合理的ではあるが、情緒の薄い世界。それが、先進国を中心としたクルマ離れを加速し、所有から共同利用へ向かわせていると言えなくもない。良しあしではなく、それが時代の変化であり、今の流行であり、クルマという価値が分岐点にあることを明らかにする。
デリカD:5は、そうした造形の流れに一歩足を踏み入れたが、一方で、他に類を見ない走破力という特徴を持つだけに、利便性が満たされればどのクルマでも意に介さない共同利用の合理性ではなく、自ら所有する意味や価値を強く実感させるミニバンだと思う。
→■元記事東洋経済に
最後は経済誌らしいまとめになっています。
確かにデジタル化が、顔つきの差競争に拍車をかけたのかもしれません。
しかしやっぱりクルマは「リアル」な商品で、
リアル価値で評価されるものだと思います。
2次元上のデジタル評価だけで無く、
「実物が写真よりカッコいい」「街で遭遇するとハッとする」
「インパクトは低いが乗っているうちに愛着が湧いてくる」
そんなデザインもクルマのリアル価値でしょう。
個人的には行き過ぎたドヤ顔対決とはベクトルが違う、
ステキな顔のクルマの登場を期待しましょう。

➡︎◻︎三菱新型デリカD:5の「残念な顔」

➡︎◻︎日本車の恐い顔化についての持論
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