
日産リーフe+が発売されて、EV航続距離はお買い物カーとしては
充分随分安心ゾーンに近づいてきました。
しかし改めてEVの普及を妨げる本質的理由をついた記述を紹介します。
(前部略)
新たに追加された「リーフ e+」を担当する日産EV事業部の関係者は、日本でEVがなかなか流行らない理由について、次のように答えました。

「EVの車両価格が従来のガソリン車にまだ対抗できていないこと。また(ユーザー側の)EVの技術に対する(航続距離を含む)信頼性。そして、充電方法が面倒だというイメージがあるのではと思います」
航続距離については、「リーフ e+」のようにガソリン車並みに走れるようになりました。今後は、電池の研究開発がさらに進み、バッテリー容量をさほど大きくしなくても、航続距離を伸ばすことが可能になるはずです。
充電インフラでは、街中や高速道路などにさまざまな場所に設置され、全国に約3万基まで増加。EVと充電器は“鶏と卵”の関係をいわれるように、双方が増えていくことで相乗効果が生まれ、さらに充電器が増えることで、EVの販売台数も増えると予想できます。
また、急速充電も将来的には大出力化される可能性が高く、そうなると充電時間が大幅に短縮される可能性があります。そして、新車価格は「リーフ」の場合、バッテリー容量40kwhでのエントリーモデルが324万円、そして「e+」は416万円とやや高い印象ですが、これらも販売台数が増えることでの量産効果で今後、価格が下がるはずです。
EVが流行らない、本当の理由
EVが流行らない各種の理由以外に“本当の理由”があると、筆者(桃田健史)は考えています。これまで、世界各地でEVに関する取材をしてきましたが、そうした経験に基づく私見としご紹介します。

第一は、自動車メーカーがEV車の販売に本気になっていないことが挙げられます。2019年2月時点で、EVの製造と販売が多い自動車メーカーは、世界中で日産とテスラだけで、両社ともEVの大量生産に乗り出したのは2010年代に入ってからです。
なぜ、その他の自動車メーカーはEVに本気ではなかったのでしょうか。それは、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなど、内燃機関と呼ばれる原動機の製造コストが、EVのモーターやバッテリーと比べるとかなり安いということが理由といえます。
自動車メーカーとしては、内燃機関を少しでも長く作り続けることで、製造コストを安く抑えたいという意向が強いため、内燃機関にモーターを追加するハイブリッド車、またはEV走行距離が短いプラグインハイブリッド車を、次世代車の主流にしているのです。
日産も内燃機関の製造をしていますが、経営戦略として他社がやらないことをいち早く仕掛け、先行者利益を追求しようとしました。
この他、最近はメルセデス・ベンツやBMW、そしてアウディ、ポルシェを含むフォルクスワーゲングループから新型EVの発表が相次いでいます。これは中国で2019年から始まった、新エネルギー車の販売義務化に対応した動きです。
製造コストは高くても、中国のように販売義務があり、それをクリアできない場合のペナルティが高額である場合、自動車メーカー各社は『EVを作らざるを得ない』状況になります。
もうひとつ、EV車が流行らない理由は、リセールバリュー(下取り価格)が低いことが挙げられます。「リーフ」の場合、2010年から2016年までの第一世代の値落ちは極めて大きいのが実情。一般的に、新車の販売台数を伸ばす手法の定石は、中古での残価率を上げ、乗り換え需要に対する好循環を作ることが効果的です。
しかし、2017年10月に第二世代「リーフ」を発売してから、第一世代「リーフ」の中古車に対する割安感から、リーフの中古車価格が徐々に上がってきたという話もあります。
日産「リーフ e+」の発売を機に、中古車市場でのリーフ人気がさらに高まり、日本でのEV普及が進むことを期待したいです。
桃田健史➡︎◻︎元記事に
成る程です。
個人的には細かい話ですが2点ほど付け加えたいかなと思います。
一つは冬の寒い日本では未だ技術的に解決しなくてはならない技術課題があると思います。
それはEVは冬に電費が落ちるという欠点です。これは解決すべき課題だと思います。
もう一つは世界各国の「エコカー」に対する政策がまちまちでしかもコロコロ変わるという点です。
あれ程一時は舵を切ったかに見えた中国の梯子を外すような2020年問題がある一方で、
北欧ノルウェーのように着々とやっている国もあります。
消費者側から見ても何を信じていいかわかりかねます。(特に政権が不安定だったりすると一際です)。
地球の温暖化は世界的課題です。国家やメーカーのエゴを超えた部分でムーブメントになることを
期待したいですね。

➡︎◻︎EVが本当に寒さに弱い実証データ

➡︎◻︎中国2020年問題

➡︎◻︎電動車両が世界で初めて5割以上に!最先進国ノルウェー
充分随分安心ゾーンに近づいてきました。
しかし改めてEVの普及を妨げる本質的理由をついた記述を紹介します。
(前部略)
新たに追加された「リーフ e+」を担当する日産EV事業部の関係者は、日本でEVがなかなか流行らない理由について、次のように答えました。

「EVの車両価格が従来のガソリン車にまだ対抗できていないこと。また(ユーザー側の)EVの技術に対する(航続距離を含む)信頼性。そして、充電方法が面倒だというイメージがあるのではと思います」
航続距離については、「リーフ e+」のようにガソリン車並みに走れるようになりました。今後は、電池の研究開発がさらに進み、バッテリー容量をさほど大きくしなくても、航続距離を伸ばすことが可能になるはずです。
充電インフラでは、街中や高速道路などにさまざまな場所に設置され、全国に約3万基まで増加。EVと充電器は“鶏と卵”の関係をいわれるように、双方が増えていくことで相乗効果が生まれ、さらに充電器が増えることで、EVの販売台数も増えると予想できます。
また、急速充電も将来的には大出力化される可能性が高く、そうなると充電時間が大幅に短縮される可能性があります。そして、新車価格は「リーフ」の場合、バッテリー容量40kwhでのエントリーモデルが324万円、そして「e+」は416万円とやや高い印象ですが、これらも販売台数が増えることでの量産効果で今後、価格が下がるはずです。
EVが流行らない、本当の理由
EVが流行らない各種の理由以外に“本当の理由”があると、筆者(桃田健史)は考えています。これまで、世界各地でEVに関する取材をしてきましたが、そうした経験に基づく私見としご紹介します。

第一は、自動車メーカーがEV車の販売に本気になっていないことが挙げられます。2019年2月時点で、EVの製造と販売が多い自動車メーカーは、世界中で日産とテスラだけで、両社ともEVの大量生産に乗り出したのは2010年代に入ってからです。
なぜ、その他の自動車メーカーはEVに本気ではなかったのでしょうか。それは、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなど、内燃機関と呼ばれる原動機の製造コストが、EVのモーターやバッテリーと比べるとかなり安いということが理由といえます。
自動車メーカーとしては、内燃機関を少しでも長く作り続けることで、製造コストを安く抑えたいという意向が強いため、内燃機関にモーターを追加するハイブリッド車、またはEV走行距離が短いプラグインハイブリッド車を、次世代車の主流にしているのです。
日産も内燃機関の製造をしていますが、経営戦略として他社がやらないことをいち早く仕掛け、先行者利益を追求しようとしました。
この他、最近はメルセデス・ベンツやBMW、そしてアウディ、ポルシェを含むフォルクスワーゲングループから新型EVの発表が相次いでいます。これは中国で2019年から始まった、新エネルギー車の販売義務化に対応した動きです。
製造コストは高くても、中国のように販売義務があり、それをクリアできない場合のペナルティが高額である場合、自動車メーカー各社は『EVを作らざるを得ない』状況になります。
もうひとつ、EV車が流行らない理由は、リセールバリュー(下取り価格)が低いことが挙げられます。「リーフ」の場合、2010年から2016年までの第一世代の値落ちは極めて大きいのが実情。一般的に、新車の販売台数を伸ばす手法の定石は、中古での残価率を上げ、乗り換え需要に対する好循環を作ることが効果的です。
しかし、2017年10月に第二世代「リーフ」を発売してから、第一世代「リーフ」の中古車に対する割安感から、リーフの中古車価格が徐々に上がってきたという話もあります。
日産「リーフ e+」の発売を機に、中古車市場でのリーフ人気がさらに高まり、日本でのEV普及が進むことを期待したいです。
桃田健史➡︎◻︎元記事に
成る程です。
個人的には細かい話ですが2点ほど付け加えたいかなと思います。
一つは冬の寒い日本では未だ技術的に解決しなくてはならない技術課題があると思います。
それはEVは冬に電費が落ちるという欠点です。これは解決すべき課題だと思います。
もう一つは世界各国の「エコカー」に対する政策がまちまちでしかもコロコロ変わるという点です。
あれ程一時は舵を切ったかに見えた中国の梯子を外すような2020年問題がある一方で、
北欧ノルウェーのように着々とやっている国もあります。
消費者側から見ても何を信じていいかわかりかねます。(特に政権が不安定だったりすると一際です)。
地球の温暖化は世界的課題です。国家やメーカーのエゴを超えた部分でムーブメントになることを
期待したいですね。

➡︎◻︎EVが本当に寒さに弱い実証データ

➡︎◻︎中国2020年問題

➡︎◻︎電動車両が世界で初めて5割以上に!最先進国ノルウェー
- 関連記事
-
-
アルファロメオのPHEVを積んだSUV「トナーレ」ジュネーブに登場 2019/04/03
-
VWのEVコンセプトカー『ID.バギー』(Volkswagen ID. Buggy)が斬新 2019/04/02
-
最近のネーミングの主流はこう言う感じ?新型電気自動車『ホンダe』 2019/04/01
-
日産リーフe+発売でも盛り上がりは?「EVが流行らない、本当の理由」 2019/03/30
-
スバルの久々に魅力的なコンセプトカー「 ヴィジヴ アドレナリン コンセプト」 2019/03/29
-
テスラは米で基本店舗閉鎖、オンライン販売へ移行。 2019/03/27
-
シトロエンのシティコミューターEV 「 AMI ONE」は仏っぽいカワイイデザイン 2019/03/26
-


