
正直、三菱の日本向け専用車であるデリカD:5とek Xの
デザインには驚きました。
いい意味で今のゴツい、ゴテゴテ好き日本人にミートした
「エグい系ダイナミックシールド」だったからです。
今回は昨今の三菱車の「ダイナミックシールド」デザイン処理の
トレンドをまとめてみたいと思います。

市販車デザインのオリジナルは、その数年前に発表された
コンセプトカーから流用されていることが多いです。
ここで「ダイナミックシールド」が反映されたコンセプトカーの
潮流をチェックしてみましょう。
「ダイナミックシールド」デザイン発祥元となったのは、2013年東京モーターショー
で公開されたXR -PHEVコンセプト(当時は次期RVRと言われていた)です。
両側から張り出した象徴的なクロームラインと中央をブラックアウトした
精悍な顔つきは昨今の三菱車のオリジンになっています。
既にサイドミラーはカメラ化されていました。
(ヘッドライトはLED化され細目ですが、
この時は、未だフォグランプが一番下にある事を注目ください)
そしてその2年後に公開されたeXコンセプト(EV化したRVRと言われた)において、
今の流れである上部を細目にしたデイランニングライトに、ダイナミックシールドの
盾の内側に大型LEDによるヘッドライトを配置した原型ができました。
2016年パリで公開されたGT−PHEVコンセプトにおいて、
ダイナミックシールドデザインは、次の方向性を示唆してきます。
従来クロームライン(盾型メッキ部)は、カタカナの「フの字」で
形成されていましたが、
ここで「コの字」型クロームラインが初めて提案されます。
これによりLEDヘッドライトが、綺麗に並ぶスクエアな印象が初登場します。
パジェロ等に見れる、三菱車本来の流線型というより、スクエアな
ヘビーデューティなデザインに通じるものと言えるでしょう。
グリルはメタルブラックの上に樹脂を重ねた複合素材になりました。
その後2017年東京モーターショーでは、これを再度
スポーツ寄りに修正した「e−Evolutionコンセプト」が公開されて
初めて「テの字」型ヘッドライトが組み込まれました。
今のところこれが三菱の最新コンセプトデザインと言えるでしょう。
次にこれがどう市販車に反映されていったかを見てみましょう。

ダイナミックシールドデザインが一番最初に市販車に反映されたのは
2015年のアウトランダーPHEV(ガスランダー同時)です。
2年前に発売されたばかりだったのにこの大幅フェイスリフトは衝撃でした。
その後小幅なMCを重ねて現在に至っています。
クロームラインは「フの字」、上目が大きくフォグランプ下です。
2017年発売のエクリプスクロスも、
クロームラインは「フの字」、ここでクロームラインの中にLEDが入りました。
上目は中細ぐらいでしょうか。
日本未発売アジアで発売された三菱車を見てみましょう。

2017年のMPV「エクスパンダー」は、
eXコンセプトを比較的忠実に再現した市販車で、
大ヒットとなりました。
クロームラインは「フの字」、上目が細目になって、
シールドの中にヘッドライト、下に丸型フォグランプを配置。
そして昨年末発売の新型トライトンは
クロームラインに初の「コの字」採用、スクエアなヘッドライトの配置で
GT−PHEVコンセプトの潮流を再現しているのがわかります。
さていよいよ今年です。

衝撃の新型デリカD:5が、「コの字」細目、10連大型LEDという三菱最新デザインコードで登場。
更にジュネーブでの新型ASXが、「コの字」中目、4連LEDで非常にカッコいい処理です。
そしてek X(クロス)が、「コの字」細目、7?連LEDでフォグランプ付き。
という流れになっています。

ここでわかってきたのは、
三菱ダイナミックシールドデザインの大きな流れは、
①「フの字」から「コの字」へ
②ヘッドライトの配置は従来型から、上が細目のデイランニングライト化、下に大型LED配置へ
という事です。
こう見ると既にアウトランダーPHEVやエクリプスクロスも旧コードだというのがわかります。
そして、今回わかったのが意外にもコンセプトカーのデザインが、
「コンセプトカーの提案車種ではない所に大きな影響を与えて採用されている」
という事実です。

RVRと言われたRXコンセプトがアウトランダーPHEVに
同じく電動RVRのeXコンセプトの顔がそっくりアジアでエクスパンダーに
GT−PHEVコンセプトのテイストは、アウトランダーに反映される前に
トライトンやデリカ、ekXになってしまいました。
ここまで書いて思うのは、
GT−PHEV やこの変化系のエンゲルベルクツアラーが次期
アウトランダーPHEVのデザインに近いと思うのはややイージーで、
個人的には三菱ダイナミックシールド最新デザインコードである
「e -Evolution」のテイストがアウトランダーPHEVに流用される
のでは?と想像してしまいます。
期待しましょう。


➡︎◻︎三菱ダイナミックシールドデザイン開発プロセス

➡︎◻︎エクリプスクロスのダイナミックシールドデザインは未だ進化の途中

➡︎◻︎三菱e-Evolution concept 細部

➡︎◻︎三菱エンゲルベルクツアラー 細部
デザインには驚きました。
いい意味で今のゴツい、ゴテゴテ好き日本人にミートした
「エグい系ダイナミックシールド」だったからです。
今回は昨今の三菱車の「ダイナミックシールド」デザイン処理の
トレンドをまとめてみたいと思います。

市販車デザインのオリジナルは、その数年前に発表された
コンセプトカーから流用されていることが多いです。
ここで「ダイナミックシールド」が反映されたコンセプトカーの
潮流をチェックしてみましょう。
「ダイナミックシールド」デザイン発祥元となったのは、2013年東京モーターショー
で公開されたXR -PHEVコンセプト(当時は次期RVRと言われていた)です。
両側から張り出した象徴的なクロームラインと中央をブラックアウトした
精悍な顔つきは昨今の三菱車のオリジンになっています。
既にサイドミラーはカメラ化されていました。
(ヘッドライトはLED化され細目ですが、
この時は、未だフォグランプが一番下にある事を注目ください)
そしてその2年後に公開されたeXコンセプト(EV化したRVRと言われた)において、
今の流れである上部を細目にしたデイランニングライトに、ダイナミックシールドの
盾の内側に大型LEDによるヘッドライトを配置した原型ができました。
2016年パリで公開されたGT−PHEVコンセプトにおいて、
ダイナミックシールドデザインは、次の方向性を示唆してきます。
従来クロームライン(盾型メッキ部)は、カタカナの「フの字」で
形成されていましたが、
ここで「コの字」型クロームラインが初めて提案されます。
これによりLEDヘッドライトが、綺麗に並ぶスクエアな印象が初登場します。
パジェロ等に見れる、三菱車本来の流線型というより、スクエアな
ヘビーデューティなデザインに通じるものと言えるでしょう。
グリルはメタルブラックの上に樹脂を重ねた複合素材になりました。
その後2017年東京モーターショーでは、これを再度
スポーツ寄りに修正した「e−Evolutionコンセプト」が公開されて
初めて「テの字」型ヘッドライトが組み込まれました。
今のところこれが三菱の最新コンセプトデザインと言えるでしょう。
次にこれがどう市販車に反映されていったかを見てみましょう。

ダイナミックシールドデザインが一番最初に市販車に反映されたのは
2015年のアウトランダーPHEV(ガスランダー同時)です。
2年前に発売されたばかりだったのにこの大幅フェイスリフトは衝撃でした。
その後小幅なMCを重ねて現在に至っています。
クロームラインは「フの字」、上目が大きくフォグランプ下です。
2017年発売のエクリプスクロスも、
クロームラインは「フの字」、ここでクロームラインの中にLEDが入りました。
上目は中細ぐらいでしょうか。
日本未発売アジアで発売された三菱車を見てみましょう。

2017年のMPV「エクスパンダー」は、
eXコンセプトを比較的忠実に再現した市販車で、
大ヒットとなりました。
クロームラインは「フの字」、上目が細目になって、
シールドの中にヘッドライト、下に丸型フォグランプを配置。
そして昨年末発売の新型トライトンは
クロームラインに初の「コの字」採用、スクエアなヘッドライトの配置で
GT−PHEVコンセプトの潮流を再現しているのがわかります。
さていよいよ今年です。

衝撃の新型デリカD:5が、「コの字」細目、10連大型LEDという三菱最新デザインコードで登場。
更にジュネーブでの新型ASXが、「コの字」中目、4連LEDで非常にカッコいい処理です。
そしてek X(クロス)が、「コの字」細目、7?連LEDでフォグランプ付き。
という流れになっています。

ここでわかってきたのは、
三菱ダイナミックシールドデザインの大きな流れは、
①「フの字」から「コの字」へ
②ヘッドライトの配置は従来型から、上が細目のデイランニングライト化、下に大型LED配置へ
という事です。
こう見ると既にアウトランダーPHEVやエクリプスクロスも旧コードだというのがわかります。
そして、今回わかったのが意外にもコンセプトカーのデザインが、
「コンセプトカーの提案車種ではない所に大きな影響を与えて採用されている」
という事実です。

RVRと言われたRXコンセプトがアウトランダーPHEVに
同じく電動RVRのeXコンセプトの顔がそっくりアジアでエクスパンダーに
GT−PHEVコンセプトのテイストは、アウトランダーに反映される前に
トライトンやデリカ、ekXになってしまいました。
ここまで書いて思うのは、
GT−PHEV やこの変化系のエンゲルベルクツアラーが次期
アウトランダーPHEVのデザインに近いと思うのはややイージーで、
個人的には三菱ダイナミックシールド最新デザインコードである
「e -Evolution」のテイストがアウトランダーPHEVに流用される
のでは?と想像してしまいます。
期待しましょう。


➡︎◻︎三菱ダイナミックシールドデザイン開発プロセス

➡︎◻︎エクリプスクロスのダイナミックシールドデザインは未だ進化の途中

➡︎◻︎三菱e-Evolution concept 細部

➡︎◻︎三菱エンゲルベルクツアラー 細部
- 関連記事
-
-
三菱 SUV新型車発売スケジュール(ベストカー誌予想) 2019/04/14
-
三菱、中国版「エンゲルベルクツアラー」『MITSUBISHI e-Yi CONCEPT』上海に登場 2019/04/13
-
三菱自ショールームで試乗車が暴走、ペダル踏み間違いが原因 (ベトナムの話でした!) 2019/04/11
-
新型デリカD:5とek Xから見る 三菱「ダイナミックシールドデザイン」トレンド 2019/04/08
-
三菱ウェザーニュースコラボ、今度は「令和初日の出NAVI」 2019/04/07
-
三菱『L200』『トライトン』の特別モデルを英国、タイで公開 2019/04/06
-
どうなる?新体制下での「ポスト益子氏」 2019/04/05
-


