
元記事は、三菱自動車の“動く電池”「アウトランダーPHEV」給電機能というタイトルだったのですが
オーナーとしては、あえてEVとの差別点として、“動く発電機”といった風が合っていると思うので
代えてみました。
アウトランダーPHEVの給電は、インパネにあるAC1500WのスイッチをONにして、フロアコンソールボックス背面とラゲッジルームの2か所にあるアース付きコンセントにプラグを差し込むだけで家電が使用できる。村田氏いわく「1500Wなのでほとんどの家電が使用できる」とのこと。

例えば携帯電話(10~30W)なら50~150機、冷蔵庫(100~300W)なら5~15台、洗濯機(200~500W)なら3~7台稼働させることができる。驚いたのは、エアコン(600~1200W)も機種によっては給電ができるということ。しかも、これらの家電製品は1500W以内であれば組み合わせて使用できるという。なお、すべての家電で動作が確認できているわけではないため、使用時には取扱説明書を事前に確認してほしい。

さらに、V2H(Vehicle to Home)にも対応しており、アウトランダーPHEVの電気を自宅でも利用可能。V2H機器を介することで、最大6000Wまで自宅に給電できる。これは、一般家庭での1日当たりの使用電力を約10kWhと想定すると、最大約10日分もの電力量になるという。
実際に2018年の北海道胆振東部地震で停電してしまい、アウトランダーPHEVからの給電で3日間を乗り切った家庭もあるという。このときは、当初約80%くらいだった充電とガソリンの残量は、3日後には充電が0%になったものの、ガソリン残量は約60%残っていたとのこと。非常時ということで常に電気を使っていたわけではなく、必要に応じて給電をしていたというが、十分に生活ができたという。

続いて、台風15号の影響による停電の際、千葉県で行なった対応について金子氏が紹介。
三菱自動車工業株式会社 国内営業本部 国内ネットワーク開発部 金子律子氏
金子氏はまず、千葉県に行くことにした理由について「停電している千葉県でアウトランダーPHEVが役に立てるのではないかと思って、千葉県の対策本部に電話をしました。しかし、千葉県でも情報を把握しきれていないということで、改めて連絡をもらうことになったのですが、いくら待っても連絡がなく、今度は各市町村に電話をしてみました。その中ですぐに反応があった鋸南町の老人ホームへ行くことになったので、ほかにもそのうち要請があるかもしれないと、全部で6台の車両を用意して12人で千葉県に向かいました」と話した。
このときは、3か所の老人ホームと南房総市 保健福祉部への車両貸し出し、館山市での携帯電話充電エリアの設置などの活動を実施。洗濯機や電子レンジといった家電製品や、介護用の電動ベッドなどに加え、本来は使用を推奨していないが非常時かつ命に直結はしないということで、痰を吸引する医療機器にも給電を行ない、「冷蔵庫内に明かりが灯ったときには拍手してもらえるほど喜んでもらえた」と体験を語った。
また、「給電をするうちにバッテリーの充電量はほぼ0%になっていくのですが、ガソリンさえあればエンジンで発電をしながら給電できるため、『ガソリンさえあれば大丈夫』と思えたことがとても心強かった」とPHEVであることの強みを紹介した。
給電は電源車が到着するまで行なわれ、「アウトランダーPHEVよりも電源車の方が役に立ちますが、電源車が来るまでのつなぎがアウトランダーPHEVとしての仕事かと思っています」と、“動く電源”として役に立つことができるとアピールした。

金子氏は「個人の家では隣家との差が出ることを避けるために(給電を)断わられてしまうこともあり、公共の場や施設などでのサポートが役割になるのかと思います。今回はどこに支援をすればいいのかが分からないことがあったので、電源車が来るまでの初期対応をスピード感を持って行なえるよう、有事に機能する自治体との協定が重要だと感じました」と課題を踏まえつつ今後について述べた。
現在、三菱自動車では「DENDOコミュニティサポートプログラム」という取り組みを行なっており、12月10日時点で全国10か所の自治体と災害時協力協定を締結。約40の自治体と締結に関する話を進めており、2020年までに全国の自治体との締結を目指しているという
→■元記事に
特に各種電気製品がどれだけ動かせるかの一表は興味深いですね。
これを見るといかに家庭用のエアコンが電気を使うかわかります。
このクルマが発売された2013年は、電動車両のSUVであることも、
ツインモーター4WDも世界初づくしで、どこの会社も追い付けていませんでした。
しかし今や競合各社からも相次いでこの手のクルマが発売され
アドバンテージはかなり薄まってしまいました。
そんな中で災害大国日本において
アウトランダーPHEVの給電機能は、数少ないアドバンテージの一つです。
この時期三菱がこういう説明会をするのもそういう理由だからでしょうか。
次期モデルチェンジで、給電以外の新たなアドバンテージができることを
強く期待します。

➡︎◻︎台風19号直撃の千葉でアウトランダーPHEV活躍

→■三菱の災害対策

→■災害大国ニッポンの切り札アウトランダーPHEV
オーナーとしては、あえてEVとの差別点として、“動く発電機”といった風が合っていると思うので
代えてみました。
アウトランダーPHEVの給電は、インパネにあるAC1500WのスイッチをONにして、フロアコンソールボックス背面とラゲッジルームの2か所にあるアース付きコンセントにプラグを差し込むだけで家電が使用できる。村田氏いわく「1500Wなのでほとんどの家電が使用できる」とのこと。

例えば携帯電話(10~30W)なら50~150機、冷蔵庫(100~300W)なら5~15台、洗濯機(200~500W)なら3~7台稼働させることができる。驚いたのは、エアコン(600~1200W)も機種によっては給電ができるということ。しかも、これらの家電製品は1500W以内であれば組み合わせて使用できるという。なお、すべての家電で動作が確認できているわけではないため、使用時には取扱説明書を事前に確認してほしい。

さらに、V2H(Vehicle to Home)にも対応しており、アウトランダーPHEVの電気を自宅でも利用可能。V2H機器を介することで、最大6000Wまで自宅に給電できる。これは、一般家庭での1日当たりの使用電力を約10kWhと想定すると、最大約10日分もの電力量になるという。
実際に2018年の北海道胆振東部地震で停電してしまい、アウトランダーPHEVからの給電で3日間を乗り切った家庭もあるという。このときは、当初約80%くらいだった充電とガソリンの残量は、3日後には充電が0%になったものの、ガソリン残量は約60%残っていたとのこと。非常時ということで常に電気を使っていたわけではなく、必要に応じて給電をしていたというが、十分に生活ができたという。

続いて、台風15号の影響による停電の際、千葉県で行なった対応について金子氏が紹介。
三菱自動車工業株式会社 国内営業本部 国内ネットワーク開発部 金子律子氏
金子氏はまず、千葉県に行くことにした理由について「停電している千葉県でアウトランダーPHEVが役に立てるのではないかと思って、千葉県の対策本部に電話をしました。しかし、千葉県でも情報を把握しきれていないということで、改めて連絡をもらうことになったのですが、いくら待っても連絡がなく、今度は各市町村に電話をしてみました。その中ですぐに反応があった鋸南町の老人ホームへ行くことになったので、ほかにもそのうち要請があるかもしれないと、全部で6台の車両を用意して12人で千葉県に向かいました」と話した。
このときは、3か所の老人ホームと南房総市 保健福祉部への車両貸し出し、館山市での携帯電話充電エリアの設置などの活動を実施。洗濯機や電子レンジといった家電製品や、介護用の電動ベッドなどに加え、本来は使用を推奨していないが非常時かつ命に直結はしないということで、痰を吸引する医療機器にも給電を行ない、「冷蔵庫内に明かりが灯ったときには拍手してもらえるほど喜んでもらえた」と体験を語った。
また、「給電をするうちにバッテリーの充電量はほぼ0%になっていくのですが、ガソリンさえあればエンジンで発電をしながら給電できるため、『ガソリンさえあれば大丈夫』と思えたことがとても心強かった」とPHEVであることの強みを紹介した。
給電は電源車が到着するまで行なわれ、「アウトランダーPHEVよりも電源車の方が役に立ちますが、電源車が来るまでのつなぎがアウトランダーPHEVとしての仕事かと思っています」と、“動く電源”として役に立つことができるとアピールした。

金子氏は「個人の家では隣家との差が出ることを避けるために(給電を)断わられてしまうこともあり、公共の場や施設などでのサポートが役割になるのかと思います。今回はどこに支援をすればいいのかが分からないことがあったので、電源車が来るまでの初期対応をスピード感を持って行なえるよう、有事に機能する自治体との協定が重要だと感じました」と課題を踏まえつつ今後について述べた。
現在、三菱自動車では「DENDOコミュニティサポートプログラム」という取り組みを行なっており、12月10日時点で全国10か所の自治体と災害時協力協定を締結。約40の自治体と締結に関する話を進めており、2020年までに全国の自治体との締結を目指しているという
→■元記事に
特に各種電気製品がどれだけ動かせるかの一表は興味深いですね。
これを見るといかに家庭用のエアコンが電気を使うかわかります。
このクルマが発売された2013年は、電動車両のSUVであることも、
ツインモーター4WDも世界初づくしで、どこの会社も追い付けていませんでした。
しかし今や競合各社からも相次いでこの手のクルマが発売され
アドバンテージはかなり薄まってしまいました。
そんな中で災害大国日本において
アウトランダーPHEVの給電機能は、数少ないアドバンテージの一つです。
この時期三菱がこういう説明会をするのもそういう理由だからでしょうか。
次期モデルチェンジで、給電以外の新たなアドバンテージができることを
強く期待します。

➡︎◻︎台風19号直撃の千葉でアウトランダーPHEV活躍

→■三菱の災害対策

→■災害大国ニッポンの切り札アウトランダーPHEV
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