EVの電池の大容量化に伴って、
充電スピードの高速化が望まれます。
今の急速充電器では、30分ではちっともバッテリーが
一杯になりません。
世界で超急速充電規格が検討されています。
、元記事へのリンクは下に
現在、EVの充電器の主な規格は、日本のCHAdeMO、EUと北米のCCS(Combo)、中国のGB/Tの3種類。これにテスラのスーパーチャージャー(SC)を加えると4種類。コネクタの形状でえば、CCSがEUと北米で異なるため5種類あることになる。
各国でEVの普及が叫ばれる中、国や地域、ステークホルダーごとの思惑があり統一は困難とされている。各国の家庭用交流電源の電圧、プラグ形状をみても完全な統一は不可能かもしれない。だが、グローバル市場を相手にするOEMや充電器ベンダーは、国や地域ごとの製品ラインナップをそろえるのは避けたいはずだ。
テスラのように自前で充電網まで整備するメーカー以外は、市場によって充電モジュールやプラグを変更したり、独自の充電設備を用意したりするコストは無駄と思うだろう。これがEV普及の妨げにもなっている。
この動きに一石を投じようとしている動きがある。2018年に、日本のCHAdeMOと中国のChaoJiプロジェクトがお互いの規格を共同開発する覚書が交わされた。共同開発する規格は、次世代ハイパワー急速充電器に関するもので、中国側はChaoJiという名前のプロジェクトがベースとなる。これに、チャデモがCHAdeMO3.0という規格をChaoJiに合流させる形で共通化する。これにより、現行CHAdeMOとGB/TはChaoJi/CHAdeMO3.0で統一される。
そのロードマップは2020年に規格の最終確定。21年には対応充電器や車両の試作と実証実験。22年に対応車両の市場投入。25年ごろに現状コネクタの生産縮小。32~35年をめどにChaoJi/CHAdeMO3.0(以下ChaoJi)への切り替えを終了させたいとしている。
ChaoJiの特徴は、トラックなど大型車両の充電にも対応する900kWという高出力。液冷ハーネスによる軽量化。既存規格との後方互換性確保。V2H対応の4つだ。高出力の充電器は原理的に充電時間を短くすることが可能だ。ChaoJiは5分の充電で走行距離400kmほどの電力を供給できるという。900kWというのは大型EVトラックなどを想定した出力だが、普通乗用車なら1台の充電器で数台同時に充電することも可能だ。
電線は、一般に表面積が大きいほど大きな電流を流すことができる。細い電線に大電流を流すと発熱・発火・断線が問題となる。そのため、高出力充電では、太線を何本も束ねて表面積を大きくする。太く重いケーブルが必要となるが、女性や力のない人にはケーブルの取り回しだけでも大仕事となる。ChaoJiはケーブルとコネクタを液冷式とするので、600Aという最大定格ながら150A相当のケーブル径で済ませている。
後方互換性とは、古い規格にも対応していることを指す。ChaoJi規格の車両は、現行のGB/TやCHAdeMOの充電器でも変換アダプタにつなぐことができる。ChaoJi規格の充電器は、現行GB/TやCHAdeMOの車両に充電はできないが、これは充電器をデュアル構成(ケーブルを2系統用意する)にすることで対応する。
ChaoJiは双方向の充電器なので、車両への充電だけでなく、車両から給電することもできる。家庭の電源や電力グリッドへの電力供給ができる(CHAdeMOは従来から対応している)。
中略
これにハイパワー急速充電器が整備されれば、充電インフラの使い勝手も向上するだろう。EVの利便性や楽しさはオーナーにしかわからないかもしれないが、各国の動きに期待したい。
➡︎◻︎元記事に
900KWh良いですね!
なるほどです。高速化には電線を太くしなければならず、
充電ケーブルが重くなってしまうのを、液冷で対応するとの事。
実現が望まれます。(クルマに踏まれる等での、ケーブルの損傷が少し心配ですが)
しかも従来規格と互換性があることは嬉しい限りです。
色々な公共の場所へこのところへの「ChaoJi」規格が広まると
良いですね。
➡︎◻︎過渡期の急速充電事情
➡︎◻︎一方欧州の急速充電高速化の動き
➡︎◻︎日本、世界規格統一への秘策2017年4月記事に
➡︎◻︎トヨタRAV4PHVに急速充電コネクターは無し!
充電スピードの高速化が望まれます。
今の急速充電器では、30分ではちっともバッテリーが
一杯になりません。
世界で超急速充電規格が検討されています。
、元記事へのリンクは下に
現在、EVの充電器の主な規格は、日本のCHAdeMO、EUと北米のCCS(Combo)、中国のGB/Tの3種類。これにテスラのスーパーチャージャー(SC)を加えると4種類。コネクタの形状でえば、CCSがEUと北米で異なるため5種類あることになる。
各国でEVの普及が叫ばれる中、国や地域、ステークホルダーごとの思惑があり統一は困難とされている。各国の家庭用交流電源の電圧、プラグ形状をみても完全な統一は不可能かもしれない。だが、グローバル市場を相手にするOEMや充電器ベンダーは、国や地域ごとの製品ラインナップをそろえるのは避けたいはずだ。
テスラのように自前で充電網まで整備するメーカー以外は、市場によって充電モジュールやプラグを変更したり、独自の充電設備を用意したりするコストは無駄と思うだろう。これがEV普及の妨げにもなっている。
この動きに一石を投じようとしている動きがある。2018年に、日本のCHAdeMOと中国のChaoJiプロジェクトがお互いの規格を共同開発する覚書が交わされた。共同開発する規格は、次世代ハイパワー急速充電器に関するもので、中国側はChaoJiという名前のプロジェクトがベースとなる。これに、チャデモがCHAdeMO3.0という規格をChaoJiに合流させる形で共通化する。これにより、現行CHAdeMOとGB/TはChaoJi/CHAdeMO3.0で統一される。
そのロードマップは2020年に規格の最終確定。21年には対応充電器や車両の試作と実証実験。22年に対応車両の市場投入。25年ごろに現状コネクタの生産縮小。32~35年をめどにChaoJi/CHAdeMO3.0(以下ChaoJi)への切り替えを終了させたいとしている。
ChaoJiの特徴は、トラックなど大型車両の充電にも対応する900kWという高出力。液冷ハーネスによる軽量化。既存規格との後方互換性確保。V2H対応の4つだ。高出力の充電器は原理的に充電時間を短くすることが可能だ。ChaoJiは5分の充電で走行距離400kmほどの電力を供給できるという。900kWというのは大型EVトラックなどを想定した出力だが、普通乗用車なら1台の充電器で数台同時に充電することも可能だ。
電線は、一般に表面積が大きいほど大きな電流を流すことができる。細い電線に大電流を流すと発熱・発火・断線が問題となる。そのため、高出力充電では、太線を何本も束ねて表面積を大きくする。太く重いケーブルが必要となるが、女性や力のない人にはケーブルの取り回しだけでも大仕事となる。ChaoJiはケーブルとコネクタを液冷式とするので、600Aという最大定格ながら150A相当のケーブル径で済ませている。
後方互換性とは、古い規格にも対応していることを指す。ChaoJi規格の車両は、現行のGB/TやCHAdeMOの充電器でも変換アダプタにつなぐことができる。ChaoJi規格の充電器は、現行GB/TやCHAdeMOの車両に充電はできないが、これは充電器をデュアル構成(ケーブルを2系統用意する)にすることで対応する。
ChaoJiは双方向の充電器なので、車両への充電だけでなく、車両から給電することもできる。家庭の電源や電力グリッドへの電力供給ができる(CHAdeMOは従来から対応している)。
中略
これにハイパワー急速充電器が整備されれば、充電インフラの使い勝手も向上するだろう。EVの利便性や楽しさはオーナーにしかわからないかもしれないが、各国の動きに期待したい。
➡︎◻︎元記事に
900KWh良いですね!
なるほどです。高速化には電線を太くしなければならず、
充電ケーブルが重くなってしまうのを、液冷で対応するとの事。
実現が望まれます。(クルマに踏まれる等での、ケーブルの損傷が少し心配ですが)
しかも従来規格と互換性があることは嬉しい限りです。
色々な公共の場所へこのところへの「ChaoJi」規格が広まると
良いですね。
➡︎◻︎過渡期の急速充電事情
➡︎◻︎一方欧州の急速充電高速化の動き
➡︎◻︎日本、世界規格統一への秘策2017年4月記事に
➡︎◻︎トヨタRAV4PHVに急速充電コネクターは無し!
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