
厳しい2020年度上半期の決算発表を受けて、
三菱加藤CEOがマスコミの取材を受けています。
その中でも日経ビジネスの取材が、興味深いので
紹介します。
前半略

—昨年からCEO(最高経営責任者)に就任しました。外部環境が大きく変わり大変な時期に入っていますが、足元の業績をどう見ていますか。
こういう言葉がいいのか分からないですけど、「経営危機」という状態には変わりないですね。やるべきことは明確なので、ひたすらやるだけです。
—迷うことがない、と。
ないですね。
中略
—三菱自動車らしいというと、どういったイメージの車を考えればよいのでしょうか。
一つはプラグインハイブリッド車(PHV)などの環境技術。そして、「パジェロ」や「ランサーエボリューション」で培ってきた、走りを具現化するような車。この両輪をどうやって形にしていくのかが大事ですね。
—今はそのイメージが世の中に伝わっていないのではないでしょうか。
そうなんですよ。うちの息子や嫁さんに聞いても、「お父さんの会社は欲しい車がない」と言われます。組織としての守り、商品に対する迷いがありました。収益を確保するのと同時に、三菱自動車らしい車とは何なのかを一生懸命考えているところです。
中略
—電動化や自動運転はアライアンスの枠組みのなかで取り組んでいくのでしょうか。
EVは自前でもできますが、バッテリーが高く、開発費もかさみます。自動運転についても当社の規模だと、全部の技術を自前でというのは無理でしょう。だからこそ、日産さんの力を借りてやっていきます。
—3社とも離れられない関係にはなっているということですか。
そうですね。特に日産さんとは。
—三菱グループとの関係について、日産との資本提携の前と後で違うのか、それともあまり変わらないのか。どのような形になっていますか。
過去、リコール問題で大変苦しい立場になった際に、三菱グループに助けてもらい、何とか少しずつ復活できました。ですが、いつまでもそれじゃだめだよということです。三菱自動車がきちんと独り立ちするためにも、日産さんと協業するのも一つの手だろうと。
もちろん三菱商事さんは全世界にネットワークを張られていますから、販売面の知見というのは非常に助かります。そういった関係は親会社というよりパートナーとして発展させていくと。
—現在、日産が保有している34%の株式をまた三菱商事が持つといったことは考えられないでしょうか。
今のところ資本がどうなるかは考えていません。3社とも自分の会社をいかに立て直すかに必死ですから。三菱自動車がおかしくなったら日産さんの業績にも影響を与えますし、三菱商事にとっても大きい。構造改革と東南アジア、そして三菱らしい車を造る。この3つをやり切るだけです。
→■元記事に
「三菱らしいクルマ」に注力するのが良いと思います。
決して娘さんが乗りたいクルマに安易に手を出してはいけません(笑
それはトヨタに任せましょう。
三菱の場合は、先々代の相川社長も
「「電動×SUV」で生きていく、切り捨てることで際立たせる」と技術者社長らしく
決意は良かったのですが、
その後の燃費不正発覚で、残念なが志半ばでとん挫してしまいました。
今のクルマ環境の超変化社会、やグローバル化
コロナ後の働き方改革、そして直近のトヨタ独り勝ち籐を
考えるとこの会社の経営は並大抵の難しさではありません。
しかし三菱には良いクルマづくりのDNAが残っています
相川氏失脚、ゴーン氏逮捕、益子氏死去と
大変な後ですが、加藤氏には体に気を付けて頑張ってほしいものです。
海外での知見、胆力が活きると思います。

→■先々代、相川社長の決意「電動×SUV」切り捨てることで際立たせる

→■ゴーン氏逮捕ショック

→■益子氏死去71再
三菱加藤CEOがマスコミの取材を受けています。
その中でも日経ビジネスの取材が、興味深いので
紹介します。
前半略

—昨年からCEO(最高経営責任者)に就任しました。外部環境が大きく変わり大変な時期に入っていますが、足元の業績をどう見ていますか。
こういう言葉がいいのか分からないですけど、「経営危機」という状態には変わりないですね。やるべきことは明確なので、ひたすらやるだけです。
—迷うことがない、と。
ないですね。
中略
—三菱自動車らしいというと、どういったイメージの車を考えればよいのでしょうか。
一つはプラグインハイブリッド車(PHV)などの環境技術。そして、「パジェロ」や「ランサーエボリューション」で培ってきた、走りを具現化するような車。この両輪をどうやって形にしていくのかが大事ですね。
—今はそのイメージが世の中に伝わっていないのではないでしょうか。
そうなんですよ。うちの息子や嫁さんに聞いても、「お父さんの会社は欲しい車がない」と言われます。組織としての守り、商品に対する迷いがありました。収益を確保するのと同時に、三菱自動車らしい車とは何なのかを一生懸命考えているところです。
中略
—電動化や自動運転はアライアンスの枠組みのなかで取り組んでいくのでしょうか。
EVは自前でもできますが、バッテリーが高く、開発費もかさみます。自動運転についても当社の規模だと、全部の技術を自前でというのは無理でしょう。だからこそ、日産さんの力を借りてやっていきます。
—3社とも離れられない関係にはなっているということですか。
そうですね。特に日産さんとは。
—三菱グループとの関係について、日産との資本提携の前と後で違うのか、それともあまり変わらないのか。どのような形になっていますか。
過去、リコール問題で大変苦しい立場になった際に、三菱グループに助けてもらい、何とか少しずつ復活できました。ですが、いつまでもそれじゃだめだよということです。三菱自動車がきちんと独り立ちするためにも、日産さんと協業するのも一つの手だろうと。
もちろん三菱商事さんは全世界にネットワークを張られていますから、販売面の知見というのは非常に助かります。そういった関係は親会社というよりパートナーとして発展させていくと。
—現在、日産が保有している34%の株式をまた三菱商事が持つといったことは考えられないでしょうか。
今のところ資本がどうなるかは考えていません。3社とも自分の会社をいかに立て直すかに必死ですから。三菱自動車がおかしくなったら日産さんの業績にも影響を与えますし、三菱商事にとっても大きい。構造改革と東南アジア、そして三菱らしい車を造る。この3つをやり切るだけです。
→■元記事に
「三菱らしいクルマ」に注力するのが良いと思います。
決して娘さんが乗りたいクルマに安易に手を出してはいけません(笑
それはトヨタに任せましょう。
三菱の場合は、先々代の相川社長も
「「電動×SUV」で生きていく、切り捨てることで際立たせる」と技術者社長らしく
決意は良かったのですが、
その後の燃費不正発覚で、残念なが志半ばでとん挫してしまいました。
今のクルマ環境の超変化社会、やグローバル化
コロナ後の働き方改革、そして直近のトヨタ独り勝ち籐を
考えるとこの会社の経営は並大抵の難しさではありません。
しかし三菱には良いクルマづくりのDNAが残っています
相川氏失脚、ゴーン氏逮捕、益子氏死去と
大変な後ですが、加藤氏には体に気を付けて頑張ってほしいものです。
海外での知見、胆力が活きると思います。

→■先々代、相川社長の決意「電動×SUV」切り捨てることで際立たせる

→■ゴーン氏逮捕ショック

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