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PHEV ブログ

アウトランダーPHEV乗りのブログです(自称 発売以来PHEVを最も長く乗り続けている男の1人)

クルマ産業の「変化をけん引するのは外部からの参入企業」と日経

少し古いですが、
日経に自動車関係者(小生は違いますが)
から見ると「これだから外野の人は言いたい放題、気楽でいいよな」と
思われるような、、、しかし本質をついていそうな記事があったので
紹介します。
(写真は小生が拾い貯めたものから関連のものを使っています 非日経)


前半略

 現在の車は、燃費は向上し、静かになり、乗り心地は良くなり、エアバッグなどの装備によって格段に安全になった。つまり「より高機能・高性能」な方向には進化している。しかしこの進化は、いわばこれまでの改良の延長線上にすぎず、高度化する消費者の要求に全く応えられていない。
Amazon アマゾン

 これは他の産業の進化と比べてみれば明らかだ。例えば小売りの世界では、アマゾンのようなインターネットの通販サイトを使えば、店に足を運ばなくても、いつでも、どこでも、誰でも、簡単に、しかも実店舗よりもはるかに充実した品ぞろえの中から買い物ができるようになった。エンターテインメントの世界では「ネットフリックス(Netflix)」のような動画配信サービスを使えば、自宅のリビングにいなくても、あるいはレンタルビデオショップに足を運ばなくても、好きな動画をいつでも、どこでも、非常に多くの選択肢の中から楽しむことができる。つまり現在のビジネスは、さまざまな分野で「いつでも」「どこでも」「誰でも」「簡単に」「多くの選択肢の中から」という方向に進化しているのだ。
Netflix ネットフリックス


 翻って車はどうか。いまの車は、当然のことだが出先で使うことはできず、自宅にいたとしても、家族が車を使っていたら、自分は使うことができない。つまり「いつでも」「どこでも」使えるわけではない。また免許証を持たない人は運転できないし、免許を取得するには時間と費用がかかる。さらに高齢になって認知能力や判断能力が低下してくると運転が難しくなる。目の不自由な人など、身体に障がいを持つ人も運転は難しい。つまり車は「誰でも」「簡単に」使えるものではない。
テスラ モデルS 自動運転死亡事故

 また、スマートフォンやパソコンは、買ったあとも、基本ソフト(OS)のアップデートや、アプリのダウンロードによって、使える機能が増え、使い勝手も向上していく。これに対して車の性能や機能は買ったばかりのときをピークとして、あとは時間が経つにつれて低下していくばかりだ。しかも車の価格は、車種にもよるが大型化や安全性向上、燃費向上などに伴って、同じ車種の売れ筋グレードを比較すると、この30年間に8割程度高くなっている。同じ期間に消費者物価が16%程度しか上昇していないことを考えると車は「物価の劣等生」としか言いようがない

中国 シャオミ(小米)EV参入

変化をけん引するのは外部からの参入企業

 このように、自動車が時代の動きに対応できていないのを見透かすように、巨大なIT企業が、自動車産業を「ディスラプト(破壊)」しようと相次いで乗り出してきていることが、「100年に1度の変化」の原動力になっている。実際、現在のCASEをけん引しているのはEVの米テスラ(Tesla)やグーグル傘下企業の自動運転技術開発企業である米ウェイモ(Waymo)、中国大手ITで自動運転技術の開発に力を注ぐ百度(バイドゥ)や中国ライドシェア大手の滴滴出行(ディディ)など、いずれも伝統的な自動車産業の外から参入してきた企業ばかりだ。
中国百度 バイデゥ APOLLO計画 全自動運転

 そして、これらの企業が考える将来のモビリティーの代表的なものが、「自動運転タクシー」だ。このサービスでは、必要なときにスマホなどで呼び出すと車がやってきて、ドライバーのいない車が目的地まで自動的に運んでくれ、目的地に着いたら、また別の利用者のところへ自動的に走り去っていくというものだ。現在のタクシーではコストの約3/4を運転手の人件費が占めているので、完全自動運転化により、理屈の上ではコストを1/4にできることになる。そうなれば、自動運転タクシーは多くの場合、自家用車より低コストの移動手段になるだろう。
Renault EZ-GO Concept ルノー イージーゴー 完全自動運転タクシー

 最近ではこうした移動サービスに対して「MaaS(モビリティー・アズ・ア・サービス)」という呼び方を使う。つまり、サービスとしての車、ということで、この呼び方はもともとITの世界で使われている「SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)」という言葉から来ている。

 こうしたサービスはスマホで「いつでも」「どこでも」車を呼び出すことができるし、免許証を持っていない人でも、身体に障がいのある人でも「誰でも」「簡単に」移動の自由を享受できる。1人で移動するときには小型の車両を、大勢で移動するときには大型の車両を、という具合に「多くの選択肢の中から」ニーズにかなう車を選択することができる。つまり実用的価値という点で「自動運転タクシー」は自家用車よりもはるかに優れている。
自動運転車 BMW

 そしてこの自動運転タクシーはCASEの究極の姿といえる。すなわち自動運転タクシーは所有する車ではなく利用する車、つまりサービスとしての車である。その名の通り、自動運転技術により運行される。自動運転タクシーの事業化をもくろむどの企業も、エンジンよりも制御性が高く、環境負荷も低いEVとすることを前提としている。

 こうした自動運転タクシーの前提になっているのはCASEのC、つまりコネクテッドである。というのもライドシェアはスマホのアプリを使って車両を呼び出す点で、ビジネスモデルそのものがネットワークの存在を前提にしているからだ。実は、コネクテッドを前提としているのは自動運転タクシーだけではない。

テスラモデルS ルディキュラスモード

 既に現在でも、テスラは同社が販売するEVに搭載したソフトウエアを、ネットワークを介してアップデートする機能を搭載している。Wi-Fiや携帯電話のネットワークに接続することで、従来ならディーラーに持ち込むことが必要だったソフトウエアのアップデートを可能にしたのである。これによって、テスラは「買ったあとも進化し続ける車」を実現している。コネクテッド「C」は、CASEの「A」「S」「E」を成立させるための前提条件として不可欠な存在といえる
➡︎□元記事に



どうも、ビジネス観点、投資家観点、変化を前提としたジャーナリズムは、
危機感をあおって記事を刺激的に読ませようとするので、
どうしてもわざと極端な論調(変化を先導するのは新興企業)になりがちです。

自動車産業の肩を持って語ると、
「人の命を預かる乗り物と、スマホの様なデバイス、もしくはネットビジネスの様な製造責任のないサービス業を一緒に語らないでほしい」と言いたくなります。

電動車両を注目した視点から見れば、この10年でのクルマの進歩は目を見張るものがあります。
安全を度外視してまで従来の半分の価格でクルマに乗りたいわけではありません。
(良いクルマがお値打ちであるのは大歓迎ですが)

時代やユーザーが求める変化に既存自動車メーカーも対応しなければならないのは
勿論です。
一人のユーザー視点で見ると、既存自動車メーカーだからできる
「こんなに楽しくて、最新の時代ニーズに合ったクルマの提案が出来るんだ!!」
と驚くような提案を期待します。

小生にとって9年前の三菱の「初代アウトランダーPHEV」は、
正に驚きの提案でありましたし、カーライフそのものの価値観を一変するほどの
時代を先取りしたクルマでした。

新興メーカーが参入してユーザーに刺激を与えるのは業界活性化で大歓迎です。
なので当ブログでも、新興や中国企業を多く取り上げています。
但し、これらの会社に出来ない本質的な事を、伝統的自動車メーカー(グループ)に
期待しています。

三菱新型アウトランダーPHEV2022にはそのニオイを感じます。
そして乗ってみて本当にそういうクルマです。

アップルカー Apple car

➡□APPLECARについて、、
自動車業界の産業ピラミッド崩壊

➡□自動車業界の産業ピラミッドの崩壊について

日本電産「E-Axle」吉利汽車採用
➡□EV業界の主導権は完成車→バッテリー→基幹装置メーカーへ

➡□電動化の価格破壊でクルマの値段は5分の1になる(日本電産 永守会長)?

➡□クルマ業界100年に一度の変革2018年記事
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コメント


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Re: 匿名さま

見ていただきコメントありがとうございます。

「こういう自動運転タクシーが、今年の北海道のように路地裏でスタックして亀の子状態になったらどうするのかな」

そうですね。
日本の冬の道路事情を良く俯瞰していませんね。
自動運転は、大都市間、高速道路、貨物輸送から
進むのかもしれませんね。



gieron | URL | 2022-03-04(Fri)13:00 [編集]