
かねてから発売が告知されていた三菱の「エアトレック」が、
中国でEVとして登場しました。
グローバルアウトランダーの日本での呼び名がエアトレック
だったのを考えると「?」とも思える車名の復活ですが、
この商標が中国向けだとしても復活したことは喜ばしいと
思います。
突然の出来事だった。三菱が新型エアトレックを世界初公開したというニュースが急遽舞い込んできたのだ。
公開されたその新型エアトレックを見ると、近年の三菱車に共通の「ダイナミックシールド」などを取り入れながらも、どこか日本でも発売目前となっている新型アウトランダーなどと異なる趣も感じられる、スタイリッシュなエクステリアデザインが新鮮さを放つ。

かつて日本でも親しまれたエアトレックは、以前と同じSUVながら、電気自動車として復活。肝となるEVコンポーネントは、70kWhの大容量駆動用バッテリーをフロア中央に搭載し、中国CTLC基準で520kmの航続距離と、低重心かつ理想的な前後重量配分を実現しているという。

また、軽量高剛性なボディと、モーター・インバーター・減速機・減速機をひとつの軽量コンパクトなユニットとし、出力・トルクを向上させた駆動システムと組み合わせることで、力強く滑らかな走りと、キビキビした走りを一層際立たせた、としている。

いっぽうインテリアは、公開された画像を見ると、モダンかつ機能的でクリーンな印象。派手さはないものの、このあたりは実用性と機能性の高さを売りとする三菱車らしい雰囲気を漂わせている。

さて、ここまで新型エアトレックのアウトラインを紹介してきたが、プレスリリースにはこれ以上の詳細は記されておらず、サイズなど詳細は不明。そこで、ここからは三菱自動車広報部に取材した内容とともに、さらなる詳細に迫っていきたい。

冒頭でも触れたとおり、エアトレックは日本でもかつて販売されたSUV。2002年に誕生した初代エアトレックは2008年に生産終了したが、実は海外では当時からアウトランダーとして販売されており、2005年発売の初代アウトランダーに吸収される形で消滅。エアトレックは、実質的に今も売られているアウトランダーの前身といえる。
2008年以来13年振りに登場した新型エアトレック。気になるサイズは、三菱自動車によると全長4600×全幅1910×1690mmという大きさ。新型アウトランダー(同4710×1860×1745mm)と比べると、全長こそやや短いものの、さらにロー&ワイドなサイズ感となっている。

そうなると気になるのが、アウトランダーとの関連性だ。アウトランダーは、ルノー・日産と共用のCMF-C/Dプラットフォームを採用しているが、三菱自動車によると新型エアトレックは同プラットフォームを使用しておらず、「(合弁を組む)広州汽車のOEMで外観は三菱オリジナルのモデル」だという。つまり、アウトランダーとの関連性はなく、その意味でもオリジナルな電気自動車のSUVといえる。
さて、広州モーターショーで公開された新型エアトレック。今後の計画はどうなっているのか? 三菱自動車によると、中国で2022年春に発売予定だという。

現状では中国専用ということで、気になる日本導入についても「現時点ではありません」とのこと。かつて日本で親しまれたエアトレックは、その姿や目的を新たに生まれ変わった1台といえる。
かつての名車をメーカーがEVとして復活させるというのは、ファンにとっても嬉しいもの。三菱でいえば、もし名門・パジェロがEVとして復活することがあれば大いに話題となること必至。エアトレックでできるなら……と期待しつつ、他メーカーも含めて同様の動きがさらに加速することにも期待したい
➡︎□元記事に
下記の様にエアトレックはグローバルでは「アウトランダー」と呼ばれていました。
日本での初代アウトランダー(ガソリン)の登場時にグローバルでアウトランダーに
統一されたので「エアトレック」商標はそれ以来お蔵入りになっていました。

➡︎□歴代アウトランダーの○代カウントに見る「エアトレック」
このクルマ過去の記事でも小生のイメージ図を紹介していますが、
モーターとインバーターのEVの心臓部部分を日本電産が納品、
これに大型電池を組み合わせて中国広州汽車が車体をOEM製造、
それを三菱「エアトレック」ブランドとして発売するというものです。

(三菱エアトレックの構造イメージ 算×産○)
簡単に言えばこんな様な感じと思っていただければ良いかと思います。

(三菱のASEAN向け戦略車 新型エクスパンダー2022)
よくよく見ると、最近ジャカルタで公表された新型エクスパンダーと、
似た最新のデザインコードが採用されています。
特に「T字型」のLEDヘッドライトと「Y字型」リアコンビネーションランプ
にはその共通点が見られます。
顔つきは似ていますが、
ダイナミックシールドのクロームメッキの形状は新型エクスパンダーよりも
最新の「コの字」(エクスパンダーは「フの字」)を採用しています。
一方で全体のシルエットは、最近の三菱車には無い有機的な曲線も使われており、
広州汽車の「アイオンV」から作っている感じが見て取れます。
それでもインテリアも新型アウトランダーPHEVを彷彿とさせる水平基調の
三菱ニューインテリアコードですし、メーターやディスプレイもフルデジタルで
ベースの「アイオンV」が良くできているのを再認識します。
ドアノブは新型アウトランダーPHEVにも採用されていない三菱初の格納式です。(中国恐るべし)
中国しかもEV市場を考えるととても1社の開発費では足りないので
こういうやり方もあるのかもしれませんが、せっかくのルノー日産アライアンス
もあるので、早くアライアンスの共通EVプラットフォーム車を出してもらいたいものです。

➡︎□三菱エアトレック既報、広州汽車アイオンとは?

➡︎□三菱エアトレック中国で発売の意味

➡︎□第一報 中国で電動エアトレック復活!

➡︎□新型エクスパンダー、三菱の最新デザインコード採用でジャカルタに登場

➡◇三菱マイテックコンセプト(2019年東京モーターショー小生撮影)

➡︎□日産 次期ポストリーフ?次の主力クロスオーバーSUV EV
中国でEVとして登場しました。
グローバルアウトランダーの日本での呼び名がエアトレック
だったのを考えると「?」とも思える車名の復活ですが、
この商標が中国向けだとしても復活したことは喜ばしいと
思います。
突然の出来事だった。三菱が新型エアトレックを世界初公開したというニュースが急遽舞い込んできたのだ。
公開されたその新型エアトレックを見ると、近年の三菱車に共通の「ダイナミックシールド」などを取り入れながらも、どこか日本でも発売目前となっている新型アウトランダーなどと異なる趣も感じられる、スタイリッシュなエクステリアデザインが新鮮さを放つ。

かつて日本でも親しまれたエアトレックは、以前と同じSUVながら、電気自動車として復活。肝となるEVコンポーネントは、70kWhの大容量駆動用バッテリーをフロア中央に搭載し、中国CTLC基準で520kmの航続距離と、低重心かつ理想的な前後重量配分を実現しているという。

また、軽量高剛性なボディと、モーター・インバーター・減速機・減速機をひとつの軽量コンパクトなユニットとし、出力・トルクを向上させた駆動システムと組み合わせることで、力強く滑らかな走りと、キビキビした走りを一層際立たせた、としている。

いっぽうインテリアは、公開された画像を見ると、モダンかつ機能的でクリーンな印象。派手さはないものの、このあたりは実用性と機能性の高さを売りとする三菱車らしい雰囲気を漂わせている。

さて、ここまで新型エアトレックのアウトラインを紹介してきたが、プレスリリースにはこれ以上の詳細は記されておらず、サイズなど詳細は不明。そこで、ここからは三菱自動車広報部に取材した内容とともに、さらなる詳細に迫っていきたい。

冒頭でも触れたとおり、エアトレックは日本でもかつて販売されたSUV。2002年に誕生した初代エアトレックは2008年に生産終了したが、実は海外では当時からアウトランダーとして販売されており、2005年発売の初代アウトランダーに吸収される形で消滅。エアトレックは、実質的に今も売られているアウトランダーの前身といえる。
2008年以来13年振りに登場した新型エアトレック。気になるサイズは、三菱自動車によると全長4600×全幅1910×1690mmという大きさ。新型アウトランダー(同4710×1860×1745mm)と比べると、全長こそやや短いものの、さらにロー&ワイドなサイズ感となっている。

そうなると気になるのが、アウトランダーとの関連性だ。アウトランダーは、ルノー・日産と共用のCMF-C/Dプラットフォームを採用しているが、三菱自動車によると新型エアトレックは同プラットフォームを使用しておらず、「(合弁を組む)広州汽車のOEMで外観は三菱オリジナルのモデル」だという。つまり、アウトランダーとの関連性はなく、その意味でもオリジナルな電気自動車のSUVといえる。
さて、広州モーターショーで公開された新型エアトレック。今後の計画はどうなっているのか? 三菱自動車によると、中国で2022年春に発売予定だという。

現状では中国専用ということで、気になる日本導入についても「現時点ではありません」とのこと。かつて日本で親しまれたエアトレックは、その姿や目的を新たに生まれ変わった1台といえる。
かつての名車をメーカーがEVとして復活させるというのは、ファンにとっても嬉しいもの。三菱でいえば、もし名門・パジェロがEVとして復活することがあれば大いに話題となること必至。エアトレックでできるなら……と期待しつつ、他メーカーも含めて同様の動きがさらに加速することにも期待したい
➡︎□元記事に
下記の様にエアトレックはグローバルでは「アウトランダー」と呼ばれていました。
日本での初代アウトランダー(ガソリン)の登場時にグローバルでアウトランダーに
統一されたので「エアトレック」商標はそれ以来お蔵入りになっていました。

➡︎□歴代アウトランダーの○代カウントに見る「エアトレック」
このクルマ過去の記事でも小生のイメージ図を紹介していますが、
モーターとインバーターのEVの心臓部部分を日本電産が納品、
これに大型電池を組み合わせて中国広州汽車が車体をOEM製造、
それを三菱「エアトレック」ブランドとして発売するというものです。

(三菱エアトレックの構造イメージ 算×産○)
簡単に言えばこんな様な感じと思っていただければ良いかと思います。

(三菱のASEAN向け戦略車 新型エクスパンダー2022)
よくよく見ると、最近ジャカルタで公表された新型エクスパンダーと、
似た最新のデザインコードが採用されています。
特に「T字型」のLEDヘッドライトと「Y字型」リアコンビネーションランプ
にはその共通点が見られます。
顔つきは似ていますが、
ダイナミックシールドのクロームメッキの形状は新型エクスパンダーよりも
最新の「コの字」(エクスパンダーは「フの字」)を採用しています。
一方で全体のシルエットは、最近の三菱車には無い有機的な曲線も使われており、
広州汽車の「アイオンV」から作っている感じが見て取れます。
それでもインテリアも新型アウトランダーPHEVを彷彿とさせる水平基調の
三菱ニューインテリアコードですし、メーターやディスプレイもフルデジタルで
ベースの「アイオンV」が良くできているのを再認識します。
ドアノブは新型アウトランダーPHEVにも採用されていない三菱初の格納式です。(中国恐るべし)
中国しかもEV市場を考えるととても1社の開発費では足りないので
こういうやり方もあるのかもしれませんが、せっかくのルノー日産アライアンス
もあるので、早くアライアンスの共通EVプラットフォーム車を出してもらいたいものです。

➡︎□三菱エアトレック既報、広州汽車アイオンとは?

➡︎□三菱エアトレック中国で発売の意味

➡︎□第一報 中国で電動エアトレック復活!

➡︎□新型エクスパンダー、三菱の最新デザインコード採用でジャカルタに登場

➡◇三菱マイテックコンセプト(2019年東京モーターショー小生撮影)

➡︎□日産 次期ポストリーフ?次の主力クロスオーバーSUV EV
- 関連記事
-
-
残念!!生産遅れにより新型アウトランダーPHEVの年内登録は無し!納車は年始から 2021/11/24
-
惜しい!新型アウトランダーPHEVのテールゲートスポイラー 2021/11/23
-
三菱、新型アウトランダーPHEVを何故ASEANで売らないか、、日経ビジネスより 2021/11/22
-
13年ぶり復活の三菱「エアトレック」は中国向けEVで、中身は広州汽車 2021/11/21
-
三菱新型アウトランダーPHEVの予約者特典、オプションプレゼントに悩む 2021/11/20
-
新型アウトランダーPHEVを含む、三菱SUVの購入資金50万円が当たるキャンペーンを実施! 2021/11/19
-
三菱自動車、新型アウトランダーPHEVで日米市場開拓に「背水の陣」 2021/11/18
-


