
日経の誤報が出て、三菱がすぐさま内容が憶測で否定を公表する
という事件がありました。
(お詫びと追記)
小生の誤認でこの事件は21年9月のものでした。
しかし、2年後の今になって検証してみても当てはまる
という事が分かりましたのでそういう見方でご覧ください。
(名無しさんコメント感謝)
先ずは日経記事
三菱自動車は国内向けの乗用車で、基幹部品である車台の開発をやめる。提携する日産自動車からの供給に5年後をめどに切り替え、共通にする。独自の開発投資は巨額の資金が必要な電気自動車(EV)など電動車に振り向ける。中堅メーカーが単独ですべてを開発するのは限界に来ており、生き残りをかけて連携を強める動きが広がる。

(直近の三菱中期計画 矢印は小生が喜んだアウトランダーPHEVの欧州輸出で記事には無関係です))
車台はエンジンや内外装を取り付ける車の基礎部分にあたり、複数の車種で同一の車台を使うことが多い。開発には数百億円規模がかかり、最大で新型車の開発費の半分程度を占める。
三菱自は2021年3月末時点で8つある車台を、26年3月期をめどに4つに絞る。そのうち、独自に開発するのは収益源である東南アジア市場向けの2つだけにする。残る2つは日産から供給を受け、国内で売る車は原則としてこちらを使う。両社は仏ルノーを含む日仏3社連合で、19年時点で4割の車の車台を共通にしている。今後、さらに共通化を進める方針で、三菱自の今回の判断もこの一環だ。
【関連記事】車台とは 車の基礎構造、EVで共通化が加速
日本の自動車メーカーが国内向け乗用車の車台の開発をやめるのは初めて。
三菱自は国内などでの販売が振るわず、前期まで2期連続の連結最終赤字だった。16年にセダンの生産から撤退し、今年7月にはSUV「パジェロ」の生産も打ち切るなど不採算車種の整理を進めている。研究開発費も22年3月期は990億円を計画し、過去最高だった20年3月期に比べて2割減らす。車台の開発体制などを縮小することで今後も1000億円前後の水準に落とす。
他社でも開発費のかさむ車台を削減する動きがある。SUBARU(スバル)は16年から、2種類あった車台を一本化する取り組みを進めている。大手でもホンダは北米で販売するEVの車台を米ゼネラル・モーターズ(GM)と共通化する。米フォード・モーターもEVの車台を独フォルクスワーゲン(VW)と共有する。
➡□元記事に
これを受けての三菱公式HPの見解
9月14日付日本経済新聞の報道について

(三菱本社 小生撮影)
9月14日付日本経済新聞朝刊で当社が国内向け乗用車の車台をすべて日産自動車と共通化し、開発をやめるといった報道がありましたが、日本経済新聞の憶測によるものであり、そのような事実はありません。
アライアンスの枠組みでプラットフォームの共通化、効率化を進める一方、当社開発プラットフォーム採用による、三菱らしさを具現化した国内向け車両を投入する検討も進めており、こうしたラインアップの充実により今後もお客様のご要望にお応えしてまいります。
以上
➡□三菱公式HPに
という事のようです。
どのようないきさつでこのような記事になったかはわかりませんが、
個人的な推測で察すると、国内「専用」という文字が抜けたのでは?
と考えます。
特に気になるのが旧アウトランダー、現行エクリプスクロス、デリカD:5に
使われている三菱独自車台の行方です。
これは、新型アウトランダーで既にルノー、日産との共通コモンモジュールに統合されているため
今後は、次期エクリプスクロス、デリカD:5の開発にも
コモンモジュールが使われそうなのも予想できます。
一方で開発が進んでいるアジア用の大型車、新型トライトンなど、、
中型車「エクスパンダー」や「XFCコンセプト」用などは、三菱車台で開発されてていると予想されます。
これらのどちらかが、国内にも持ち込まれるとすれば
三菱公式見解における
「当社開発プラットフォーム採用による、三菱らしさを具現化した国内向け車両を投入する検討も進めており」
も当てはまり。
日経の記事の
「日本の自動車メーカーが国内向け乗用車の車台の開発をやめるのは初めて。」
は、誤報ともとれます。
但し、上記2車台はほとんどがかなりアジアを意識して使用されるので、
日経の記者が先走りしてしまったとも思えます。
ちなみに
以下にちょっと古い(ゴーンさん時代)のものですが、
日産のコモンモジュールと、

そのセグメント毎の分類

最後に三菱との(当時の)車台共有化計画を添付しときます。

ちなみにこれによって、三菱新型アウトランダーPHEVと日産新型エクストレイル
は共通の車台CMF C/Dで作られました。
アウトランダーPHEVが素晴らしいクルマに仕上がったので、この共通化は個人的には「成功」だった
と受け止めます。
共通化はすすめるが、従来三菱に貢献している国内のサプライヤーさんを引き留めておくためには
上記の否定となったようにも思います。
あくまで憶測の域をでませんのであしからず。、、、

➡︎◻︎2017年記事日産コモンモジュールについて

➡□2023年記事三菱中期商品計画
という事件がありました。
(お詫びと追記)
小生の誤認でこの事件は21年9月のものでした。
しかし、2年後の今になって検証してみても当てはまる
という事が分かりましたのでそういう見方でご覧ください。
(名無しさんコメント感謝)
先ずは日経記事
三菱自動車は国内向けの乗用車で、基幹部品である車台の開発をやめる。提携する日産自動車からの供給に5年後をめどに切り替え、共通にする。独自の開発投資は巨額の資金が必要な電気自動車(EV)など電動車に振り向ける。中堅メーカーが単独ですべてを開発するのは限界に来ており、生き残りをかけて連携を強める動きが広がる。

(直近の三菱中期計画 矢印は小生が喜んだアウトランダーPHEVの欧州輸出で記事には無関係です))
車台はエンジンや内外装を取り付ける車の基礎部分にあたり、複数の車種で同一の車台を使うことが多い。開発には数百億円規模がかかり、最大で新型車の開発費の半分程度を占める。
三菱自は2021年3月末時点で8つある車台を、26年3月期をめどに4つに絞る。そのうち、独自に開発するのは収益源である東南アジア市場向けの2つだけにする。残る2つは日産から供給を受け、国内で売る車は原則としてこちらを使う。両社は仏ルノーを含む日仏3社連合で、19年時点で4割の車の車台を共通にしている。今後、さらに共通化を進める方針で、三菱自の今回の判断もこの一環だ。
【関連記事】車台とは 車の基礎構造、EVで共通化が加速
日本の自動車メーカーが国内向け乗用車の車台の開発をやめるのは初めて。
三菱自は国内などでの販売が振るわず、前期まで2期連続の連結最終赤字だった。16年にセダンの生産から撤退し、今年7月にはSUV「パジェロ」の生産も打ち切るなど不採算車種の整理を進めている。研究開発費も22年3月期は990億円を計画し、過去最高だった20年3月期に比べて2割減らす。車台の開発体制などを縮小することで今後も1000億円前後の水準に落とす。
他社でも開発費のかさむ車台を削減する動きがある。SUBARU(スバル)は16年から、2種類あった車台を一本化する取り組みを進めている。大手でもホンダは北米で販売するEVの車台を米ゼネラル・モーターズ(GM)と共通化する。米フォード・モーターもEVの車台を独フォルクスワーゲン(VW)と共有する。
➡□元記事に
これを受けての三菱公式HPの見解
9月14日付日本経済新聞の報道について

(三菱本社 小生撮影)
9月14日付日本経済新聞朝刊で当社が国内向け乗用車の車台をすべて日産自動車と共通化し、開発をやめるといった報道がありましたが、日本経済新聞の憶測によるものであり、そのような事実はありません。
アライアンスの枠組みでプラットフォームの共通化、効率化を進める一方、当社開発プラットフォーム採用による、三菱らしさを具現化した国内向け車両を投入する検討も進めており、こうしたラインアップの充実により今後もお客様のご要望にお応えしてまいります。
以上
➡□三菱公式HPに
という事のようです。
どのようないきさつでこのような記事になったかはわかりませんが、
個人的な推測で察すると、国内「専用」という文字が抜けたのでは?
と考えます。
特に気になるのが旧アウトランダー、現行エクリプスクロス、デリカD:5に
使われている三菱独自車台の行方です。
これは、新型アウトランダーで既にルノー、日産との共通コモンモジュールに統合されているため
今後は、次期エクリプスクロス、デリカD:5の開発にも
コモンモジュールが使われそうなのも予想できます。
一方で開発が進んでいるアジア用の大型車、新型トライトンなど、、
中型車「エクスパンダー」や「XFCコンセプト」用などは、三菱車台で開発されてていると予想されます。
これらのどちらかが、国内にも持ち込まれるとすれば
三菱公式見解における
「当社開発プラットフォーム採用による、三菱らしさを具現化した国内向け車両を投入する検討も進めており」
も当てはまり。
日経の記事の
「日本の自動車メーカーが国内向け乗用車の車台の開発をやめるのは初めて。」
は、誤報ともとれます。
但し、上記2車台はほとんどがかなりアジアを意識して使用されるので、
日経の記者が先走りしてしまったとも思えます。
ちなみに
以下にちょっと古い(ゴーンさん時代)のものですが、
日産のコモンモジュールと、

そのセグメント毎の分類

最後に三菱との(当時の)車台共有化計画を添付しときます。

ちなみにこれによって、三菱新型アウトランダーPHEVと日産新型エクストレイル
は共通の車台CMF C/Dで作られました。
アウトランダーPHEVが素晴らしいクルマに仕上がったので、この共通化は個人的には「成功」だった
と受け止めます。
共通化はすすめるが、従来三菱に貢献している国内のサプライヤーさんを引き留めておくためには
上記の否定となったようにも思います。
あくまで憶測の域をでませんのであしからず。、、、

➡︎◻︎2017年記事日産コモンモジュールについて

➡□2023年記事三菱中期商品計画
- 関連記事
-
-
三菱過去最高益更新!特損を売上で吸収。中国は厳しい状態続く 2023/05/15
-
三菱 アウトランダーPHEV、ナビと踏み間違い衝突防止アシストに不具合 新型後2度目のリコール 2023/05/12
-
「アウトランダーPHEV」が北米(NWAPA)「アウトドア・アクティビティ車両」と「ベスト3列シートSUV」に選出! 2023/05/11
-
日経が「三菱国内向け車台開発中止」の誤報、即座に三菱が修正 2023/05/09
-
三菱今秋からインドネシアで「XFCコンセプト」ベースのSUVを生産開始 2023/05/06
-
アウトランダー PHEVを先代オーナーの釣りYoutuberが使用 2023/05/05
-
新型アウトランダー中国では大誤算。現地生産停止中で損失計上 2023/05/02
-


