
毎年、開催れている「人とくるまのテクノロジー展」に
今年も三菱が出展しました。
(横浜開催は28日で終了)
今年はトライトン(現行)のラリー車が展示された様ですが、
今日はここに展示された「三菱四輪制御技術の進化」という資料が
興味深いので紹介します。
神奈川県横浜市のパシフィコ横浜で、自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展 2023 YOKOHAMA」が5月24日~26日の会期で開催。(終了)
三菱自動車工業ブースでは、2022年のアジアクロスカントリーラリーで優勝した「トライトン」(レプリカ)を展示するとともに、「電動化技術」「四輪制御技術」「耐久信頼性技術」「快適性技術」「安全技術」という5項目の技術開発の方向性を技術ポスターで紹介している。

同社は3月に2023年~2025年にかけての新中期経営計画「Challenge 2025」を発表。Challenge 2025における主要な3つの挑戦として「絶対的安定収益基盤の確立・強化」「カーボンニュートラル対応促進」「デジタル化推進・新ビジネス領域への進出」の3点を掲げている。
安定収益基盤確立に向けた挑戦としては世界市場を3つに分類し、各地域の役割を明確化した上で収益基盤の確立強化を図る。カーボンニュートラル対応の促進では、新中期経営計画以降の電動化加速フェーズに向けた電動車開発とアライアンスとの連携力強化に取り組む。デジタル化推進と新事業への取り組みについては社内ITインフラの刷新、デジタル人材育成など社内基盤整備を進めつつ、エネルギーマネジメントや廃バッテリの利活用、車両データ外販といった自動車メーカーならではの新ビジネス基盤を整備するという。
また、ユーザーに三菱自動車の商品を選んでもらうためには「三菱自動車らしさ」を磨きあげ、マーケットに適切な形で訴求し、ユーザーに理解と共感をしてもらう必要があるとしており、そこで三菱自動車らしさを「『環境×安全・安心・快適』を実現する技術に裏付けられた信頼感により『冒険心』を呼び覚ます心豊かなモビリティライフをお客さまに提供すること」と定義。今後の導入する商品はこの「三菱自動車らしさ」を具現化し、ユーザーの期待に応えるべく開発を進めていくと説明している。
この「三菱自動車らしさ」の構成技術として「電動化技術」「四輪制御技術」「耐久信頼性技術」「快適性技術」を掲げており、人とくるまのテクノロジー展 2023 YOKOHAMAの会場ではこれに「安全技術」も加えて紹介を行なっている。
➡□元記事に
昨年は発売されたばかりの新型アウトランダーPHEVのパワートレインのCGが公開されたのですが、
今回はパネル展示になった様です。
以下にそのうちの興味深い資料を紹介します。

こちらが三菱四輪制御技術の進化という展示資料です。
左に上記にある様な三菱の思いや、四駆技術の進化ヒストリーが書いてあります。
注目は右ページなので以下に拡大します。

先ずは1電動化によるSーAWCの進化という資料です。
左にメカ機能SーAWCの限界と書かれていて、ランエボで完成領域に
達した①前後輪間駆動力配分②左右輪間トルクベタリング③4輪ブレーキ力
のコントロールですが、図の様に斜め方向の直線上に固定配分することしか
できません。
しかし右の電動SーAWCはドライブシャフトレス、モーターの制御で、
全領域で自由自在の制御が可能(可能性領域)と示されています。
下にはモーターの高出力化で制御領域が大幅に増えたアウトランダーPHEV GN0W
の成果が記されています。
今後、モーター数の増加(最後は4モーター化か)、制御技術の進化で
自由自在の制御が期待できますね。本当に楽しみです。

次の資料は、センシング技術によるSーAWCの進化という資料です。
これは今まであまり見たことの無い内容です。
現状は、タイヤがスリップするので車体速度と車輪速度の間に誤差が生じます。
それを推定車体速度と設定してスリップを制御しているとの事です。
しかし近年のクルマにはAIDASの様な様々なセンサーが搭載されています。
今後は自動運転などでこのデータを自動車会社が使うことができる様です。
これにAIによるディープラーニングと機械学習を組み合わすことで更に
高度なSーAWC技術に磨き上げることが可能としています。
非常に興味深いですね。
今まではサーキットやラリー会場で必死にデータ蓄積したり、
手作業での調整を行なっていた制御プログラムの最適化が瞬時にしかもAIで
行えるということですね。
こちらにも期待しましょう。
しかし、実際には機械に人間が乗って、実際の道路で走ってSーAWCの効果を
「楽しい、安心、気持ちいい」と感じるかどうかです。
三菱にはここを磨き上げて欲しいです。
テスラ、BYDなどの新興メーカーには絶対作れない運転フィールを実現してくださいね!
楽しみに待っています。

➡︎□ベストカーに掲載の三菱四輪駆動進化論


➡︎□人とクルマのテクノロジー展2022でのアウトランダーPHEVのパワートレインCG
➡︎□人とクルマのテクノロジー展2021での三菱3モーターへの期待

今年も三菱が出展しました。
(横浜開催は28日で終了)
今年はトライトン(現行)のラリー車が展示された様ですが、
今日はここに展示された「三菱四輪制御技術の進化」という資料が
興味深いので紹介します。
神奈川県横浜市のパシフィコ横浜で、自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展 2023 YOKOHAMA」が5月24日~26日の会期で開催。(終了)
三菱自動車工業ブースでは、2022年のアジアクロスカントリーラリーで優勝した「トライトン」(レプリカ)を展示するとともに、「電動化技術」「四輪制御技術」「耐久信頼性技術」「快適性技術」「安全技術」という5項目の技術開発の方向性を技術ポスターで紹介している。

同社は3月に2023年~2025年にかけての新中期経営計画「Challenge 2025」を発表。Challenge 2025における主要な3つの挑戦として「絶対的安定収益基盤の確立・強化」「カーボンニュートラル対応促進」「デジタル化推進・新ビジネス領域への進出」の3点を掲げている。
安定収益基盤確立に向けた挑戦としては世界市場を3つに分類し、各地域の役割を明確化した上で収益基盤の確立強化を図る。カーボンニュートラル対応の促進では、新中期経営計画以降の電動化加速フェーズに向けた電動車開発とアライアンスとの連携力強化に取り組む。デジタル化推進と新事業への取り組みについては社内ITインフラの刷新、デジタル人材育成など社内基盤整備を進めつつ、エネルギーマネジメントや廃バッテリの利活用、車両データ外販といった自動車メーカーならではの新ビジネス基盤を整備するという。
また、ユーザーに三菱自動車の商品を選んでもらうためには「三菱自動車らしさ」を磨きあげ、マーケットに適切な形で訴求し、ユーザーに理解と共感をしてもらう必要があるとしており、そこで三菱自動車らしさを「『環境×安全・安心・快適』を実現する技術に裏付けられた信頼感により『冒険心』を呼び覚ます心豊かなモビリティライフをお客さまに提供すること」と定義。今後の導入する商品はこの「三菱自動車らしさ」を具現化し、ユーザーの期待に応えるべく開発を進めていくと説明している。
この「三菱自動車らしさ」の構成技術として「電動化技術」「四輪制御技術」「耐久信頼性技術」「快適性技術」を掲げており、人とくるまのテクノロジー展 2023 YOKOHAMAの会場ではこれに「安全技術」も加えて紹介を行なっている。
➡□元記事に
昨年は発売されたばかりの新型アウトランダーPHEVのパワートレインのCGが公開されたのですが、
今回はパネル展示になった様です。
以下にそのうちの興味深い資料を紹介します。

こちらが三菱四輪制御技術の進化という展示資料です。
左に上記にある様な三菱の思いや、四駆技術の進化ヒストリーが書いてあります。
注目は右ページなので以下に拡大します。

先ずは1電動化によるSーAWCの進化という資料です。
左にメカ機能SーAWCの限界と書かれていて、ランエボで完成領域に
達した①前後輪間駆動力配分②左右輪間トルクベタリング③4輪ブレーキ力
のコントロールですが、図の様に斜め方向の直線上に固定配分することしか
できません。
しかし右の電動SーAWCはドライブシャフトレス、モーターの制御で、
全領域で自由自在の制御が可能(可能性領域)と示されています。
下にはモーターの高出力化で制御領域が大幅に増えたアウトランダーPHEV GN0W
の成果が記されています。
今後、モーター数の増加(最後は4モーター化か)、制御技術の進化で
自由自在の制御が期待できますね。本当に楽しみです。

次の資料は、センシング技術によるSーAWCの進化という資料です。
これは今まであまり見たことの無い内容です。
現状は、タイヤがスリップするので車体速度と車輪速度の間に誤差が生じます。
それを推定車体速度と設定してスリップを制御しているとの事です。
しかし近年のクルマにはAIDASの様な様々なセンサーが搭載されています。
今後は自動運転などでこのデータを自動車会社が使うことができる様です。
これにAIによるディープラーニングと機械学習を組み合わすことで更に
高度なSーAWC技術に磨き上げることが可能としています。
非常に興味深いですね。
今まではサーキットやラリー会場で必死にデータ蓄積したり、
手作業での調整を行なっていた制御プログラムの最適化が瞬時にしかもAIで
行えるということですね。
こちらにも期待しましょう。
しかし、実際には機械に人間が乗って、実際の道路で走ってSーAWCの効果を
「楽しい、安心、気持ちいい」と感じるかどうかです。
三菱にはここを磨き上げて欲しいです。
テスラ、BYDなどの新興メーカーには絶対作れない運転フィールを実現してくださいね!
楽しみに待っています。

➡︎□ベストカーに掲載の三菱四輪駆動進化論


➡︎□人とクルマのテクノロジー展2022でのアウトランダーPHEVのパワートレインCG
➡︎□人とクルマのテクノロジー展2021での三菱3モーターへの期待

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